『弾(アモウ』第五巻・正誤表

最終更新 2007年11月19日


 2007年11月20日発売の拙著『弾(アモウ)』第五巻ですが
 私・山本の手元に届きました初版を見ますと
 重要な場面でいくつか写植ミスと言うか脱落がありまして

 雑誌掲載時には細かく指定してちゃんと入れておいていただいたルビ(フリガナ)がごっそり脱落。
 
 単行本化に当たり、ゲラは自分でチェックして、誤植などは全部修正オーダーを提出しておいたのですが、オーダーしてもいないところを勝手に変更されるとは夢にも思いませんでした。
 同じ級数のほかの字のルビは残ってますから、そこだけ意図的に選んで削除したとしか思えません。意味不明です。

 一見ささやかなものですが
 演出や流れがずいぶん変わってしまうので無視できない問題です。
 言ってみれば、物語の一番のクライマックスで、お客さまに読めない漢字で字幕を入れられたようなものです。それまでの丁寧な積み上げ段取りがすべてパーです。
 初めてお読みになる方は、先に後のほうを開くとおもしろみが半減するからと最初から読まれる方もおいででしょうが
 このルビがないとクライマックス台無しなので、一応下記に明記させていただきます。お気が向かれましたら修正していただけますと幸いです。
 お手数をおかけして申し訳ありません。どうかよろしくお願いします。

171ページ 右下のコマ
172ぺージ 下段のコマ
173ページ 下段のコマ
174ページ 一コマめ
 それぞれの「弾」の字に「はずみ」とフリガナをふってください。

こういう問題は昔にも何度かあったんですが(ページが二枚、間違った場所に入れたまま単行本化された『ヒナコ!!!』とか、私が書いてもいない大量の誤字や脱字のまま単行本化された『西遊少女隊・完全版』(全然完全じゃないじゃん)とか)
改めて、自分以外誰も信じちゃいかんと身に染みました。生涯肝に銘じることにします。

追記
 20年近くも昔でしょうか。友人の大漫画家で、掲載雑誌の最新号見本を見て、どうしても赦しがたい問題点があって、輪転機止めさせて自腹で刷りなおさせた豪傑がいますが、私もお金持ちならそれくらいしたいです(笑
 ちなみに別の友人Y先生が某ヒット作の連載当初(まだヒット前)、同様の目にあって同じことを申し出たら(自腹切るから印刷やりなおしてって)担当さんに「先生の払える金額じゃないです」って一蹴されたそうです。

 念のため雑誌『桃姫』連載時の問題のコマをアップしておきます。
 単行本少なくとも初版ではこれらすべてのコマの「はずみ」というフリガナが削除されています。

ふりがな脱落1・雑誌掲載ヴァージョン

ふりがな脱落2・雑誌掲載ヴァージョン

ふりがな脱落3・雑誌掲載ヴァージョン

ふりがな脱落4・雑誌掲載ヴァージョン


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