秋田書店より１９９４年８月３０日初版発行
ISBN4-253-16027-1
１． カヴァー表１イラスト （１９９４年６月５日作画）
２． 口絵 （１９９４年６月１１日 作画）
注意深くご覧になると、部分的に砂漠がややたわんでいる部分があるのにお気づきになると思う。実はカラー原稿に貼って削ったスクリーントーンが長い年月の間にたわんでしまい、いくら修復しても戻ってしまうのだ。根本的に直すには一から剥がして貼りなおすしかあるまいが、ただ貼ってあるのではなく削りがあるため、完全修復は難しい。。あえてその実態を公開するため、原稿全体をノートリミングでアップした。砂目トーンのためフォトショップの修復ツールも今一うまくいかなかった。私の腕が未熟なせいもあるのだろう。
私はアシスタントにトーンの貼り方について、細かく指示することがあって時にうるさがられる（無意味に神経質なことを言われると誤解される）のだが、こういう１０年単位の先を見越してのトラブル回避のためである（それでもこういうことが起こる）。
若い人は自分の描いた原稿が何年何十年といろいろな人の手を渡って（編集さん印刷屋さん、その他）その間にとんでもない扱いを受けるかもしれないというイメージや体験がない。今しか視界に入っていない。何年かたってわが手に原稿が戻ってきたとき、仰天することもあるのである。私も痛い思い（編集部のせいで）をしたことがある。それはまた別の機会に。
