1.最近の動向

○2014年の動向

 このほど簡易生命表に基づく2014年の日本の平均寿命が発表された。男女いずれも過去最高を更新した、

 毎日新聞(2015.7.30)は以下のように報じている。

「2014年の日本人の平均寿命は女性86.83歳、男性80.50歳で、いずれも過去最高を更新したことが30日、厚生労働省が公表した簡易生命表で分かった。女性は3年連続で長寿世界一となり、男性は前年の4位から3位に上がった。(中略)主な国.地域の平均寿命をみると、女性は日本に続き、香港が86.75歳、スペインが85.60歳の順。男性はトップが香港の81.17歳で、アイスランドの80.8歳、日本、シンガポール、スイスが80.5歳で続いた」。

2.長期推移

 図録1600では寿命の伸びの長期推移の対米比較を掲げたが、ここでは戦後の平均寿命の推移を主要先進国と比較した。ここで先進国とは、日本の他、カナダ、米国、フランス、イタリア、オランダ、ノルウェー、スウェーデン、英国、アイスランドの合計10カ国である。

 1950年代には主要先進国中、最低だった日本の平均寿命が、1970年代〜80年代には総て抜き去り、世界一に躍り出ている。誠に戦後日本の誇るべき実績であると実感できるデータである。医学の進歩の影響はいずれの国でも享受していると思われるので、この輝かしい実績の主たる要因としては、国民皆保険制度の普及、日本的食生活の2つをあげることが可能であろう。財政問題に端を発している医療制度改革の取り組みがこうした実績を崩さないまま成果をあげられるかどうかが問われている。

3.短期変動要因

 毎年の平均寿命は毎年の年齢別死亡率から算出されるため、毎年の災害の発生等に影響される。長期上昇傾向にもかかわらず平均寿命が落ち込んだ近年の事例を掲げると以下の通りである。

1995年 阪神・淡路大震災、インフルエンザの流行
1998年 自殺率の急上昇(男の平均寿命低下)
1999年 肺炎の影響
2005年 インフルエンザ、自殺増の影響
2010年 熱中症死亡増加(女の平均寿命低下)
2011年 東日本大震災による死亡者数増加、20歳代女性自殺増加

(2005年7月25日収録、7月29日追加修正、2006年7月26日、2007年3月1日・7月27日更新、2008年7月31日更新、2009年7月19日更新、2010年7月26日更新、2011年7月28日更新、2012年7月27日更新、7月28日'60〜'10年データ資料変更、2013年7月25日更新、2014年5月23日OECD Health Data更新、ドイツ追加、2014年7月31日更新、8月8日日本以外2012年以前データ更新、2015年7月30日更新)


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