WHOの世界健康レポート2000年版は、各国の保健医療システムの評価を行っている。評価基準のひとつは、健康が国民全体に行き渡っているかであり、上図は代表的な健康指標である平均寿命に関して地域的な格差状況を国際比較した資料である。
 なお、このレポートの評価では、1997年段階の推計で、日本は達成度で世界一、効率性ランキングで世界第10位であった。

 上図に対するコメントは、レポートを翻訳するのが一番であり、以下に示す。

 「平均寿命の不平等が根強く存在しており、それは社会経済的な階級と結びついている。これは、平均的な健康状況が良好な国においてさえ認められる。図表2.3は、この不平等度をあらわしたものであり、世界6カ国について、成人及び子どもの死亡率データをもとに全国をカバーする多くの小地域への調査結果から推計された男女別の出生時平均余命の分布を示している。6カ国の中で日本が最も平等な分布状況を示している。男女ともに鋭いピークを示しており、どちらもたった約6歳の範囲に全人口が集中している。メキシコと米国では不平等度はずっと大きい。双方とも、人口の一部は5歳以上の平均余命が他よりかなり低い。特にこの不平等は男性で目立っている。チリは対照的なパターンを示していて、子どもの健康に関しては平等度が高いが、成人の不平等度はメキシコや米国と同じである一方で、異例に高い平均寿命の人口もいる。オーストラリアとノルウェイは比較的シンメトリックな分布状況を示している。こうした結果は、保健医療システムの達成度評価は、平均や全体水準ばかりでなく、誰でもが同等の寿命を期待できるかという点も重要であることを際立たせている。」(原書p.31)


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