うつ病(鬱病)や躁うつ病(躁鬱病)にかかる人が増えていると言われる。ここでは、厚生労働省によって3年ごと10月に全国の医療施設に対して行われている「患者調査」の結果から都道府県別の「気分障害」(うつ病、躁うつ病、気分変調症等)の総患者数、及び人口10万人当たりの総患者数を掲げた。医療機関に看てもらわない患者は数字に出てこない。

 総患者数では東京が13.2万人と最も多く、大阪、神奈川が8.6万人、6.8万人で続いている。最も少ないのは福井の4千人である。

 人口当たりの総患者数を見ると、必ずしも、大都市圏で多く、地方圏で少ないという傾向は見られない。県毎にばらつきが大きい。

 人口比で第1位であるのは、愛媛であり、これに、徳島、長野が続いている。北陸や九州で少なく、中部地方や中国・四国地方にやや多い感じはある。一番比率が低いのは、山口である。

 患者数の地域分布は、実際に罹患している患者数もあるが、その他、躁うつ病にかかっても行きやすい病院があるか、病院に気軽に行く社会環境があるかによっても影響されていると考えられる。

 2008年の結果と比較すると、東京、神奈川、大阪、宮城、広島、福岡など大都市や地方中枢都市で増えている印象がある。

 しかし、サンプル数に限界があるためか、それとも実際に患者数の変動が大きいためか、毎年の値は変化が大きい。以下には上下5位までの都道府県ランキングの表を掲げた。2年次連続して登場している地域をカラー表示したが、2014年の上位5位は2011年の上位5位と全部入れ替わっているなど、いずれかの地域が常に上位にあるとはいえない。その程度のデータと考えた方がよいかもしれない。2年次以上連続で登場していて目立っている県としては、上位では、島根、鳥取、下位では、滋賀、大阪、富山があげられる。

うつ病・躁うつ病の人口当たり総患者数の上位下位5県
2005年 2008年 2011年 2014年

1 新潟県 北海道 福岡県 愛媛県
2 愛媛県 鳥取県 岡山県 徳島県
3 神奈川県 島根県 熊本県 長野県
4 島根県 群馬県 宮崎県 岐阜県
5 長野県 京都府 鳥取県 広島県

1 愛知県 岡山県 茨城県 山口県
2 香川県 大阪府 埼玉県 福井県
3 青森県 富山県 大阪府 兵庫県
4 滋賀県 長崎県 富山県 富山県
5 千葉県 滋賀県 岐阜県 新潟県
(注)2年次連続して上下5位以内に登場した地域をカラー表示
(資料)厚生労働省「患者調査」(各年10月)


 全国の躁うつ病の総患者数推移は図録2150参照。

(2007年7月13日収録、2010年1月7日更新、2012年11月28日更新、2013年10月22日福島県分追加、2015年12月17日更新、2016年1月6日人口当たり患者数上下5位表追加)


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