百済、隋唐への古代日本の留学生、明治維新前後の欧米諸国への海外留学生が後進国日本の発展に果たした役割の大きさは今更言うまでもない。日本やフランスに留学した中国の周恩来、フランス留学帰りのカンボジアのポルポト政権幹部達など革命思想を母国に移植するのもしばしば留学生達である。現代では、母国における科学技術やIT技術の導入の担い手、あるいはベンチャーや政治のリーダーとしても海外留学生に寄せる期待は大きい。さらに、母国への帰還を前提とせず、むしろ留学先の国で能力を発揮してもらうために留学を誘致する国も多い。米国のベンチャー企業では中国やインドの留学生達が大きな役割を果たしている。

 ここではOECD諸国で学んでいる海外留学生の母国をカウントして得られるデータに限って各国の海外留学生の数を集計した結果のランキングを掲げた。

 海外留学生の数が最も多いのは中国の40万人であり、インドの15万人がこれに次いでいる。世界中で中国人やインド人留学生を見掛けるとしても不思議でない。

 第3位は韓国の10万人である。人口規模を考慮すると韓国の海外留学生の数の多さには目を見張らされる。人口10万人当たりの留学生数は218人と主要国の中では最も多い。

 日本は6位、5.5万人と多くない。人口比でも10万人当たり43人と中国の31人とそう変わらない規模である。なお、OECD諸国以外を含めた海外留学先を図録6140に示したので参照されたい。

 人口比で留学生が少ないことで目立っているのは米国やロシアである。留学を受け入れる国であって留学生を送り出す国ではないという大国意識が強いのであろうか。

 以下の図録に各国出身留学生の海外留学先を示したので参照されたい。
図録8022 中国、インド、韓国、日本
図録8910 西欧(ドイツ、フランス、イタリア、スペイン)
図録8818 米英・英語圏(米国、英国、カナダ、オーストラリア)
図録8024 アジア(マレーシア、ベトナム、インドネシア、タイ、
香港、フィリピン、バングラデシュ、パキスタン)
図録9422 アフリカ(モロッコ、アルジェリア、ナイジェリア、コンゴ民主共和国)
図録9260 中近東(トルコ、イラン、サウジアラビア、シリア)
図録9320 北アフリカ(エジプト、リビア、チュニジア)
図録8977 ロシア・東欧(ロシア、ポーランド、スロバキア、ウクライナ)
図録8822 ラテンアメリカ(メキシコ、ブラジル、ペルー、アルゼンチン)

(2009年10月19日収録)


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