検査する尿は、原則として食後1〜2時間の尿(食直
後から排尿せず、約1〜2時間後までに膀胱にたま
った尿)を用いてください。
1.準備
この試験紙の他に清浄な【採尿カップ】を用意してく
ださい。
採尿コップは、紙、プラスチック、ガラスのいずれでも
結構ですが、
洗剤、消毒剤などはよく水で洗い流し、水をよく切っ
たものを
お使いください。
2.採尿
採尿コップに必要量の尿を採ってください。尿の深さ
は1cmあれば
十分です。
3.検査のしかた
(1)試験紙を1枚ピンセットなどで取り出し、ビンのフ
タをしっかり閉めてください。
(2)試験紙をピンセットなどでつまみ、一端を尿に約
5mm位浸し、
すぐに引き上げます。(浸しすぎて上端まで尿がしみ
こまないようにしてください。また長い間尿に浸してい
ると試薬が溶出し、正しい結果が
得られないことがあります。)
(3)尿から引き上げたあと、そのままピンセットなどで
つまんだまま60秒間待ちます。(60秒より早いと色は
薄く、長いと濃くなります。
正確に60秒後に自然光またはそれに近い蛍光灯下
で判定して
ください。)
4.判定のしかた
ビンについている色調表に試験紙を近づけて、試験
紙の色調の最も濃い部分(湿った部分と乾いた部分
の境界付近が最も濃いことが多い)を色調表と比べ
て判定します。
◆ご使用に際して、次のことにご注意ください◆
(1)採尿するときの注意
○採尿コップは、洗剤や消毒剤などを完全に洗い
流した清浄なものを使用してください。(汚れたコップ
を使用すると、正しい結果が得られないことがありま
す。)
○原則として食後1〜2時間たってから尿を採ってく
ださい。
○出始めの尿ではなく、数秒後の尿(中間尿)を採
るようにしてください。
○採尿時に尿以外の異物が混入しないようにしてく
ださい。
(2)検査するときの注意
○採尿直後の尿を用いてください。(尿を長時間放
置すると検査結果が変わってくることがあります。)
○試験紙を切断して使用しないでください。(正しい
結果が得られないことがあります。)
○試験紙を1枚取り出したら、ビンはただちに密栓
してください。なお、試験紙に直接手を触れないでくだ
さい。(手に付いていた成分で判定が不正確になるこ
とがあり、また試験紙が吸湿すると検出力が低下し
ます)
○試験紙に直接尿をかけないでください。
(3)判定するときの注意
○試験紙の浸した部分の色素が一部溶け出して、
浸していない部分より黄色が薄くみえることがありま
すが、検査結果には影響ありません。
○健康な人でも尿に微量の糖が含まれていること
がありますので、試験紙も多少色が変わることがあり
ます。
○ビタミンCにより、発色が阻害されることがありま
すので、ビタミンCを多く含む食品・飲料(レモンやオ
レンジジュースなど)を取り過ぎると、正しい結果が得
られないことがあります。
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