[インフルエンザ]
毎年冬になると流行を繰り返すインフルエンザ。
今年は新型インフルエンザの流行も心配されており、
その動向が世界的に注目されています。
今回はこのインフルエンザを見ていきましょう。
★インフルエンザとは★
インフルエンザとは、インフルエンザウィルスによる感染症で、
大きく分けるとA型、B型、C型の3つからなり、主に流行するのは
A型とB型です。
特に危険なのはA型で、過去に大流行を引き起こしたのもこの型です。
今年のウィルス型は、A香港型とAソ連型が協調し、それにB型が
加わる流行の規模が小さいときの組み合わせと推測されていますが、
昨年のように抗体保有率の少ないB型ウィルスが出現した場合には、
流行規模が大きくなる事も考えられます。
特に高齢者は重症化し、死に至ることもあるので注意が必要です。
★インフルエンザと風邪の違い★
インフルエンザは処置が違えば、重症化する事も多いのです。
必ず専門医に相談するようにしましょう。
○インフルエンザの場合
原因:インフルエンザウィルス
主な症状:38度以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などの全身症状
流行:短期間に膨大な数の人に感染する(空気感染)
○風邪の場合
原因:ライノウィルス、アデノウィルス、コロナウィルス、細菌、寒冷刺激など
主な症状:のどの痛み、鼻のムズムズ、水のような鼻水など(発熱は軽め)
流行:徐々に感染が広がっていく(接触感染)
★新型インフルエンザの懸念★
今、新型インフルエンザとして最も懸念されているのが
鳥インフルエンザです。
鳥インフルエンザは分類上はA型インフルエンザに属しますが、
人間に感染することはないと考えられていました。
しかし、1997年に香港で「高病原性鳥インフルエンザウィルス」の
人間への感染が確認され、死者が出たことが世界的ニュースになり
恐れられるようになりました。
人が鳥インフルエンザに感染して起こる症状は、発熱などの
日地のインフルエンザと同様のものから、肝障害などを合併して
死に至るものなど様々です。
現在、人が鳥インフルエンザに感染した場合に、インフルエンザ治療薬
「タミフル」が有効とされていますが、その有効性、備蓄の問題、
副作用の面でもまだ不明確な点が多いようです。
★鳥インフルエンザが新型インフルエンザになる仕組み★
鳥インフルエンザウィルスが新型エンフルエンザウィルスになるには
2つの仕組みがあるといわれています。
1つは、鳥インフルエンザウィルスが人や鳥類の体内で異変し、
人から人へと感染するウィルスになること。
もうひとつは、人や豚に、人のインフルエンザウィルスと
鳥インフルエンザウィルスが同時に感染し、それぞれが混ざり合い、
人から人へ感染する新型インフルエンザウィルス異変することです。
この様なウィルスの異変によって、高病原性を持ったまま人から人へ
容易に感染することが予想されることから、新型インフルエンザによる
爆発的感染拡大が心配されているのです。
★インフルエンザの予防法★
◇ワクチン接種:ワクチン接種によりインフルエンザを完全に予防
出来るわけではありませんが、発症する危険性を減らすと同時に、
感染しても重症化を防ぐ事が出来ます。
抗体が出来るまでに時間がかかるため、流行時期よりも前に
受けることが必要です。
◇乾燥を防ぐ:乾燥でのどの粘膜の機能が低下すると、
インフルエンザウィルスに罹りやすくなります。
加湿器などを上手に使って、部屋の湿度を保つようにしましょう。
◇栄養と休養を充分にとる:体力をつけ、抵抗力を高めることが、
ウィルス感染予防の上で、もっとも大切なことです。
体力が低下していると、体の中の免疫機能がうまく働かず、
ウィルス感染しやすくなったり、また発病後の症状も重くなります。
ネギ・ニンニクなどは体を温め疲労回復し、免疫力・体力を
高めるといわれています。
こういった食材も上手に利用し、睡眠時間を充分とって予防に
努めましょう。
|