2020年10−12月分
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これからの話は消費者(飲み手)という立場で書いていきます。評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。と言う事は、売りたいための宣伝はしませんし、太鼓持ちのような感想も書きません。また、音楽とか味覚とかいう物は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思います。
よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。
◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か、皆様への判断基準を書きます。 A;味、B;香り、C;コストパフォーマンス、D;総合評価を、各5点評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表します。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えてしまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。
私の独断と偏見なしで評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間違ってはいないと思います。
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◇イイお酒を、イイ友と、イイ肴と、イイ会話で月1回楽しむ会です。◇
2021年次回1月例会は、30日(土)です。ただし、コロナ禍が静まったら
2020年12月26日(土)例会
今月の例会は、コロナ禍の凄まじい感染者数の現状を見ると、中止せざるを得ません。
12月例会は中止とします
残念です。収束を願うばかりです。
2020年11月28日(土)例会
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1.秋田清酒(秋田県大仙市) 純米吟醸 「やまとしずく」 生詰酒
原料米;−、 精米歩合;55% 【アルコール分】
16度 1.8L \3,300
A;味4+、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+
E寸評;夏を越した熟成酒。一夏越した年増感はぜんぜん無く、娘のような固さと酸味がきつく、熟成酒としての味わいは無く物足りない。
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2.八戸酒造(青森県八戸市) 特別純米 「陸奥八仙」 おりがらみ生原酒
原料米;青森県産、 精米歩合;麹55%掛60% 【アルコール分】
16度 1.8L \3,300
A;味4+、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+
E寸評;新酒。白濁したオリが酒の中を舞っている。バランスした旨みは有るが新酒独特の固さと酸味が口中を刺す。
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3.三浦酒造(青森県弘前市) 純米吟醸 「豊盃」 しぼりたて生酒
原料米;−、 精米歩合;麹55%掛60% 1.8L \3,300
A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+
E寸評;新酒。どうしたことでしょう、例年のしぼりたてとは味わいが違います。酸味が口中で暴れ、消えると固さと重さが広がり、飲み下した後にも違和感が残る。あの清楚さは何処にも有りません。新酒のせいだけでは有りません。
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4.八百新酒造(山口県岩国市) 純米吟醸 「雁木ノ弐」 無濾過生原酒
原料米;山田錦、 精米歩合;50% 【アルコール分】
17度 1.8L \3,520
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;新酒。旨い。バランスした味わいが飲み手の心を掴む。炭酸臭が口中を刺すが、新酒独特の酸味で、この時期の特徴でしょう。
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*総評;新酒の時期になりました。新しい酒達が産声を上げていて、開栓と同時にポンと言う軽やかな音を発しています。生まれたての新酒ですから、味わいこなれていず、固さが目立つのはやむを得ないところでしょう。新酒とは、この様なものだと割り切って呑むより仕方が無いのかも知れません。
コロナ禍で、人が集まって飲み食いをしないようにとお上からの通達ですが、会場は密に成らないように風通しを良くして、飲み屋さんでは無い仲間内の会場で開催しているので、大丈夫でしょうが、来月は開催できるかどうか心配です。会は酒も減らしていつもの半分の時間で終了です。
2020年10月31日(土)例会
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1.頚城酒造(新潟県上越市) 純米吟醸 「越路の紅梅」
原料米;八反錦、 精米歩合;55% 【アルコール分】
15度 1.8L \3,135
A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4
E寸評;色濃く、熟成して旨味が増しているが、酸味が口中を刺す。
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2.丸一酒造(愛知県知多郡) 純米吟醸 「星泉・6号」 無濾過生原酒
原料米;夢吟香、 精米歩合;60% 【アルコール分】
17度 【日本酒度】+1 【酸度】1.6 【酵母】協会6号 1.8L \3,300
A;味4+、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4
E寸評;酵母を協会6号から9号まで、構成は全く同じで酵母を変えて醸造された酒です。他の酵母で醸されたものは呑んでいないので比較できませんが、アルコール度数が高い分強い味わいが有る。味わいバランスがなく、酒に一体感がない。
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3.福田酒造(長崎県平戸市) 純米吟醸 「FUKUDA」 原酒
原料米;山田錦、 精米歩合;60% 【アルコール分】
13度 【酵母】ワイン酵母
1.8L \3,300
A;味5、B;香り4、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+
E寸評;一口目、アルコール度数が低く物足りなさを感じるが、雑味もなく清楚で呑みやすい。ワイン酵母で醸された日本酒と言うことですが、その違和感はない。呑み過ぎるきらいがあるので、日本酒の入門酒としてベストだが、ワイングラスで出されると呑みやすいので危ない酒になる可能性がある(笑)。
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4.高千代酒造(新潟県南魚沼市) 「たかちよ」
原料米;−、 精米歩合;− 【アルコール分】
16度 1.8L \3,300
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;ハロウインラベル。各タンクから集めた酒をブレンドして仕上げた(?)酒で、春から時間が経って色濃くなっている。上手く夏を越えて旨味が増してイイ女になっている。
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5.分福酒造(群馬県館林市) 純米吟醸 「分福」 直汲み生原酒
原料米;舞風、 精米歩合;55% 【アルコール分】
17度 【日本酒度】+4 【酸度】1.6 【酵母】群馬KAZE酵母 1.8L \3,454
A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4
E寸評;オリが混ざって白濁した液体の中、雑味があって、酸味がきわだつ。オリ酒は夏前に呑みきってしまわないと味わいが崩れてしまいます。味わいバラバラで安定感がない。分福茶釜に欺された。
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