◇◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ □□□□         □□□□  ■■■■ 吟醸酒ニュース ■■■■    最近飲んだ吟醸酒の報告   □□□□         □□□□                        月刊誌Vol.128  2010/11月号 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇   毎月1回吟醸酒を会で飲んでいます。有名無名の吟醸酒をリポートします。  ■■リポート■■     ■2010年11月27日(土)例会■ ■1.中島醸造(岐阜県瑞浪市)  純米吟醸  「小左衛門」  原料米;山田錦、 精米歩合;50%   【アルコール分】 16.6度  【日本酒度】+2 【酸度】1.9  1.8L \2,450 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;酒色、色付いてひやおろしの趣はあるが、古酒の欠点は何処にもない。 味わい深く、バランスして旨味充分。決して重くなく淡麗さわやかで旨い。 ■2.小川酒造(三重県菰野町) 純米吟醸 「早春」 槽搾り中汲み 原料米;−、 精米歩合;55%  【アルコール分】15度 1.8L \2,625 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;甘く柔らかく口中を通りすぎる。ヤワな味と違って、主張するところ はしっかり主張し、雑味なくバランスしてさわやか。アルコール度数が低いだ け、他酒から戻って飲み直すと安心して飲み直せる。 ■3.浜福鶴銘醸(神戸市灘区)  純米吟醸 「空蔵 山田錦」 袋搾り生 原料米;山田錦、 精米歩合;60%  【アルコール分】 17度 【日本 酒度】+2 【酸度】1.6  【使用酵母】自社培養酵母  1.8L \3,150 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;しっかりした、品格十分な味わい。ひと夏過ぎたのに若さ十分で、若 者から脱皮し切れていない。もう一年寝かせたら、十分味が乗ってくる奥手な 君ですが、その若さで十分感動する旨さを持っている。味わいバランスして奥 行き感と透明感がある。 ■4.浜福鶴銘醸(神戸市灘区) 純米吟醸 「空蔵 雄町」 袋搾り生 原料米;赤磐雄町、 精米歩合;50%  【アルコール分】 17度 【日本 酒度】+4 【酸度】1.5  【使用酵母】自社培養酵母   1.8L \4,179 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5 E寸評;味わい深く柔らかく背伸びせず付き合える。新婚初めての里帰りで、 娘が驚くほど熟女になって帰ってきた。旨さと勢いがプンプンとして、今が飲 み頃。男連中がヨダレを垂らしてお相手の結果、会の途中で飲み干されてし まった。 ■5.酒田酒造(山形県酒田市) 純米吟醸「上喜元 こいおまち」ひやおろし 原料米;こいおまち、 精米歩合;50%   【アルコール分】 16度   【日本酒度】+3   1.8L \3,307 A;味4+、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4 E寸評;酸味がキツく、サラリとして深味はない。味わいバランスせず、他酒 から一歩後れを取る。 ■6.黒龍酒造(福井県永平寺町)  特撰吟醸  「黒龍」  原料米;五百万石、 精米歩合;50%   【アルコール分】 15度    1.8L \3,364 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+ E寸評;サラリとして口中を流れる。味わい薄く、もの足りない。旨味まで薄 まってしまったようで、加水しすぎではないか。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆いつもご購読いただいている読者の方は、次枠まで読み飛ばしてください◆   ◆吟醸酒について、消費者(飲み手)という立場で毎月1回書いています。 評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物 は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思っています。  よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる 時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発 言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。旨いものは旨い と、不味いものにはハッキリ不味いと言います。   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への 判断基準を書きます。   A;味、B;香り、C;コストパーフォーマンス、D;総合評価を、各5点 評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表し ます。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えて しまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。   私の独断で辛口評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基 準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒 の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間 違ってはいないと思います。  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−             ★最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。 次回も又よろしく、ご購読の程お願いします。  次回12月例会は25日です。メルマガは12月下旬に発行予定です。 ホームページで、もっと詳しいことを書いています。また、呑んだ吟醸酒の 写真も掲載しています。お立ち寄りの上、足跡を残して下さい。 http://www2.ttcn.ne.jp/ginjo/ です。 メールは ginjo-one★mx4.ttcn.ne.jp です。 ★の所は@に変更してください。スパムメールが多いので、申し訳アリマセン。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    =編集後記=  美酒礼賛、吟醸酒って美味しいですよね、良き友と良き会話と良き肴で、 最高です。  秋も深まり、イチョウの葉も黄金色に色付き、絨毯を敷いたように路面が黄 金色の落ち葉で埋まっています。まもなくモミジも赤く染まり、冬への準備が 進むのでしょうね。次回は年も押し詰まった年末で、来月は師も走ると言われ る師走です。年の瀬はまたまた酒が旨い時期でしょう。                              編者 吟醸 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー このメールマガジンは、インターネットの本屋さん 『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ (マガジンID:0000093635) と 『melma!』 http://www.melma.com/ (マガジンID:m00010538)を 利用して発行しています。 購読停止は上記購読申し込みした所から出来ます。