東京都葛飾区
富田靖子さん出演映画「洗濯機は俺にまかせろ」のロケ地
東京都葛飾区は「男はつらいよ」「こちら葛飾区亀有公園前派出所」等で表現されるように、いわゆる下町というイメージが先行しますが、「洗濯機は俺にまかせろ」の舞台となったのは、駅でいうとJR金町駅、JR綾瀬駅、京成電鉄四ツ木駅近辺で、下町色の薄いところ。まさに、どこにでもあるような、ごく普通の町並みです。
ストーリー自体も、どこにでもありそうな、ありふれた日常生活を描いており、一見退屈な内容に思われそうですが、それがかえって見る者の共感を呼ぶのでしょうか、YFCの好きな映画のランキングでも上位に入っており、私の個人的ランキングでも4位です。(ちなみに1位「さびしんぼう」、2位「ほんの5g」、3位「あ、うん」)
今回の探訪で残念だったのが片桐電気店がなかったこと。その辺の事情を、映画でも撮影に使われていた向いのパン屋さんで聞いてみたかったのですが、休日は定休日のようで、シャッターが閉じてました。いつか、平日にもう一度行く機会があったら、撮影時の模様なども含めて話を聞いてみたいなと思っています。
(探訪日:平成13年8月26日、9月15日)
片桐電気店前
(堀切7丁目双葉商店会)写真左手前の日用雑貨店、奥の小料理店、右のパン屋は映画のままでしたが、「片桐電気店」はなく、新築らしき一般住宅が建っていました。(写真左の黒い門のところ)
もともと空き地に撮影用に作ったセットだったのか、当時営業していた店舗がその後建て替えられたのか不明ですが、今回のロケ地めぐりでは唯一形を失っていました。
荒川にかかる木根川橋「きざちゃん、ここで降りる。」
「どこ行くんですか。」
「本店に戻る。」
「本店まで送って行きますよ。」
「いい。ぶらぶら歩きたいから。
江戸川競艇場「よ〜不良中年 !」
「よ〜元気そうだな、出戻り !」ここだけ江戸川区。全国で唯一河川を使った競艇場だそうです。
京成電鉄金町駅「朝っぱらからどうした。」
「就職活動。別れた亭主のラジオ局にね。」
「送っていくよ。乗れよ。」
「本当、いやなタイミングで現れるのね。」
金町交差点付近の陸橋「セツ子さ〜ん。」
「ごめ〜ん。飲みに行こう〜か。」
金町小学校「えー皆さん、お元気になさっていたでしょうか。久方ぶりに戻ってまいりました。2年C組、片桐セツ子です。学園のアイドル、放送室に咲く一輪のバラといわれた私も来年は三十路をむかえてしまいます。人並みに結婚して、離婚までしちゃいました。」
東木根川避難橋「小暮さんて案外・・・」
「ん〜?」
「アレっすね。」
「案外なんですか?」
「いや、まあ、なんでもないっすけど・・・」
「なんですか〜?」
木根川避難橋へのアプローチ「おっさ〜ん、ちゃんと歩け〜。よいしょ、よいしょ。ダメなやつだよ、コイツ。」
「おまえは何やってんだよ、何も無いんだ。こんな事もわからないのかよ。」
「わかってるよそんな事。わかってるから終わりにする。ごめんね、最後につきあわせて。」