|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |
|
|
|
三ツ矢歌子/五十嵐めぐみ/大和田獏/松橋 登
1人の女性・柳倭文子をめぐり2人の男が争う。
岡田道彦は三谷房夫に毒入りワインで賭けをする。
破れて隠し持っていた硫酸を三谷にかけようとするが自分がかぶってしまう。
柳倭文子の前から消えた岡田はやがて死体で発見される。
しかし顔が醜く爛れた男が現れ柳倭文子を苦しめに来た。
難事件を解決した明智は最後に語る。
「美しすぎる。あの人には近づかないほうがいい」
独占欲をむき出した鬼である顔の不気味な化け物の狂人。息子だけは助けてほしいと懇願する母親。
威圧感に対するは無防備そのもの。逃げ場なく虚しく悲観的な結末を迎えることが予想され強烈な衝撃を受ける。
氷詰めという固定観念が根付いたためタイトルとストーリーが単純明快に合致する唯一の作品。
一作目ながら江戸川乱歩の世界観に引き込む配色要素が濃いため完成度は高い。
怖い物見たさで若い頃に見た人はその感覚を覚えているはず。
大和田獏が小林ですが当然少年では無いのでこれっきりの出番です。
三谷役の松橋 登はこういう気がふれる役では他に類を見ないほど群を抜いた名演技。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |
|
|
|
夏樹陽子/高橋洋子/志垣太郎/西村晃
父親の非業の死で復讐鬼となった魔術師。
明智達は竜神丸に乗り込むが魔術師は毒を飲み自殺
綾子と妙子の真実・玉村と奥村の子がすり替えられた事実を突き止め真犯人に迫る。
犯人は浴室に立ってます。そう、浴室の鏡に映った君が犯人だ。
魔術師が壁から顔を出している光景が異様。
夏樹陽子の無邪気で屈託の無い表情の目が生きている。
志垣太郎はトゲがありそうな厳しい顔つきの存在で物語の危機感や重厚感が増している。
犯人の目的や心理は早くから自分で暴露しているため物語の展開が単純明快で見やすい。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |
|
|
|
松原智恵子/稲垣美穂子/かたせ梨乃/伊吹吾郎
明智は宗方博士の依頼で犯罪心理学のため一時香港に行くことに。
華道の家元にきた殺人を予告する電話の通り殺人が起き遺体には三重渦状紋という指紋が残っていた。
明智の代りに宗方が波越警部に協力。警察のガードを掻い潜り殺人予告の通りに惨劇の幕は次々と開く。
宗方の指示に帰ってきた明智も従い川手民子を伊豆の別荘にかくまうがその晩に大男・子男の犯人は現れる。
三重渦状紋の持ち主である北園竜子は自殺を装い殺害された。
その頃、兄弟の復讐劇は終焉を向かえたかに見えた。
しかし復讐劇はまだ終わっておらず民子は処刑室でギロチンの恐怖に見舞われていた。
山本兄妹が先手で明智を証人にした完全犯罪を成立させようと画策。
挑戦状を叩きつけて勝負するには捜査陣を翻弄させオブラートの膜に包み込むようにした狙い。
そのため明智の推理も率先力が無くなり影を潜めた。
拷問器具を中盤から出すと犯人の予想がついてしまうのか、それとも規制を配慮したのか。
回りくどいお膳立ての芝居が勝手に続いたが思い切って実験的な事をした作品といえる。
恐怖の振子もラストなのでイメージが低くあまりホラーサスペンス好みのインパクトが残らない。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |
|
|
|
夏 純子/朝加真由美/松村達雄/萩島真一
夜。帰宅する明智と助手の文代は途中、人影を作り楽しんでいる男を見る。
文代の先輩である笹本芳枝と出会うがいつも影に怯えているという。
緑衣を着た男の魔手が笹本芳枝を付け狙い伸びて来る。男の笑い声が夜闇から聞こえた。
ロケットの持ち主を調べた捜査線上に浮かんだ男、夏目太郎の一室は緑色一色に染まっていた。
笹本の助手である山崎が芳枝に付き添うが熱川温泉にも緑色のスーツを着た顔に傷のある男が現れた。
波越警部と明智は熱川に駆けつけるが男の姿は既に無かった。
一方、夏目知子の元に兄・太郎からの手紙が届き洞窟に呼び寄せられるが罠だった。
そして芳枝の夫・笹本静雄の腐乱した死体が発見される。
夏目菊太郎が遺言を決めた財閥の莫大な財産は誰の手に渡るのか。
明智は完全犯罪の裏に協力者が居ないと成立しない矛盾点に気づき真犯人に対して一芝居打つ。
笹本芳枝と山崎の前に犯人が現れているので真正面から状況を見ていると気づかない。
明智の一言のスイッチが入った所でまた展開が変わってくる。
総ざらいで最後の最後に犯人のネタバラシを説明するのは謎解きの裏を見逃した人にもよい。
犯人が急に苦しみだして歯に毒を仕掛けて死ぬ展開は明智の推理の想定外。
突然の描写に波越警部が説明しなくてはならなくなってしまった。
愛のためなら冥土まで一緒に旅立つ。これだけは芝居ではなく本物の愛という形を見せつけた結末で幕を閉じた。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |
|
|
|
ジュディ オング/泉じゅん/北 公次/岡田英次/原 泉/江波杏子
明智は禍々しい姿の彫刻が並ぶ伊志田鉄造の作品展に招待され伊志田待子から相談を持ちかけられた。
屋敷には黒い影の悪魔が歩いて脅かしている。明智は仮面をつけた黒ずくめの者の後を追うが見失った。
屋敷に泊まりこむことになる明智。悦子と太郎は待子とは異母兄弟。彼らが悪ふざけしているのだろうか?。
異様な住人の中で唯一まともな看護婦の三重野早苗を味方につけ黒い影の謎を探る事にした。
しかし香水の黒水仙の匂いに誘われるように影の後を追う明智の身にも危険が及ぶ。
事態は悪化し黒い影は屋敷の住人を蝕んでいった。さらに香水を使用している待子が姿を消し疑惑が深まる。
果たして遺産を狙う真犯人の見当はつくのだろうか。
不幸な生立ちを持ちながらも輝いていた時期があった星はいつしか呪いの星になる。
明智は謎の人物が貰われた先までは確認できなかった。
最初から待子と犯人に決定的な違いがあり結びつかなかった事実は相手が軽技を使えたと言う事。
犯人の身の上が少々複雑でどこの誰だか理解しにくく一度見ただけでは分かりにくい難点がある。
「犯人はこの中にいる」そして犯人は全てを告白し、夜空に輝きを失った流れ星が一輪散る。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |
|
|
|
由美かおる/結城美栄子/野平ゆき/山本リンダ/ジェリー伊藤/森次晃嗣/柏原 貴/伊吹吾郎
国宝級の古美術品を盗む怪盗ルパンが数ヶ月前から出没。
古美術品を集めている大島に送りつけられた手紙を持って三好は相談に訪れた。
明智と警部は警戒のため網を張る。ロベール・サトーはジョルジュ・ポワンと共に大島家に訪れた。
黄金仮面に化けた者が家に忍び込んでおり人の命を奪った。
しかし明智は小雪が犯人だという事が分かっていたのだが小雪は何者かと一緒に逃げてしまった。
仏像を持ち去った本物の黄金仮面を明智達が追跡するが黄金仮面には逃げられ小雪は射殺されてしまう。
ロベール達は不二子達2人とテニスを楽しむがロベールを捕られまいと絹枝は腹違いの不二子に警戒心を懐く。
そんな時、黄金仮面は不二子に近寄り恋仲になる。
「お前は誰だ!」 「お前こそ誰だ」 隠れ家でついに明智は黄金仮面と対峙する。
明智は黄金仮面の罠に落ち失踪。
年越しパーティーの会場でポワンとセシルは何かを相談していた。
黄金仮面に化けた部下の浦瀬が死ぬ間際に指を示したその方向には・・・。
この話から何気なく明智事務所の一員として小林少年扮する柏原 貴が登場しているが活躍の場は無いです。
フランスの捜査官も2人正体を明かすが犯人探しにまったく関知していない感じがする。
山本リンダとジェリー伊藤(歌手のジェリー藤尾じゃないよ)ですがよく見ても普通は気づかない。
キャスト紹介が終わって物語に入るとド忘れしてます(汗)
1話から出ている田村刑事扮する北町嘉朗は出番が少ない上に画面上の人物の誰なのか分からない。
大島邸で、「周りは全部固めました」というセリフで年配の方。波越警部の部下役です。
黄金仮面が不二子に口づけをする場面はほりの深さ・濃い眉毛と頬のラインをよく見ると誰だか分かります。
仮面を脱ぎ捨てた不死身を自負するルパンと不二子は世界のどこかで逃避行を続けているだろう。
小説とも違う目まぐるしい展開で明智が推理する暇も無く翻弄された。明智は再対決を密かに熱望することになる。
捕まったり死んでしまってはお互いが好敵手にならない重要なポイントが大事にされている。
由美かおるの屈託の無い魅力の存在が前面に出た。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |
|
|
|
金沢 碧/小坂一也/奈美悦子/睦 五郎/岡部正純/田村高廣
宝石を盗んだ白髪の男・西岡が大牟田家に現れ入浴中のルリ子を見ていた。
警察が固めるが男は現れない。大牟田ルリ子の元夫・大牟田敏清に雰囲気が似た白髪で顔に傷がある男・里見がやってくる。
実は入浴を覗いていたのは私だと里見は告白して事件は一件落着に見えたが明智はその胡散臭さに違和感を懐いていた。
里見は西岡を呼び寄せ何かを企む。
画家の川村と里見との間でルリ子の争奪戦が始まる。
しかし大牟田敏清の亡霊が怨念が取り巻く。
女は愛をとるのか、それとも財産目当てか?。
金沢 碧は地道にサスペンスドラマの立役者を続けてその作品数は多いほう。
山口果林に印象と持ち味が似ているので間違えやすいです(汗)
ホテルマンの役で宅麻伸が一回だけ出演している。誰がなんと言おうとあれは宅麻伸です。はい。(詫摩繁春)
田村刑事扮する北町嘉朗も今回はしっかり背後で渋い存在感を放っている。
このシリーズは刑事役の俳優は時代劇の悪役とかもやってる人が数人います。
怨念に凝り固まった役を田村高廣が演じる。勿体無い位。
明智小五郎の挑戦! みだらな喪服の美女 長崎平戸で待ち伏せる官能の甘い罠 江戸川乱歩の「白髪鬼」
この名作では西郷輝彦バージョンもドラマに無駄が無く大げさに臭くて好きですね。杉本彩の妖艶さ、寺田農の怪演。
「おおむたとしきよだぁ」 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |
|
|
|
加山麗子/柳生博/清水章吾/大前吟/詫摩繁春/小川真由美
美しい物なら何でも手に入れる黒蜥蜴という女が大胆にも明智に対して勝負を打って出た。
賭けに勝つのは黒蜥蜴か?それとも明智か?
女盗賊と探偵の奇妙な構図。美女には魔性を感じ警戒心を懐いてしまう明智が唯一惚れた相手かもしれない。
明智は女の正体に薄々感づいていながらその手に乗り相手の出方を楽しんでいる。
美青年役で詫摩繁春です。(宅麻伸)これで分かりましたね(笑)
小川真由美で女盗賊というとTV時代劇や映画で「ねずみ小僧」を演じていたのを思い出します。
ちなみに波越警部役の荒井注のシャワーシーンがありますが・・・。
美しくないというボキャブラリーで脚本に追加したアドリブかと。たぶん(汗)
清水章吾ですがア○○ルのロングコート・チワワ・くぅ〜のCMのあの役者さんです。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |
|
|
|
野平ゆき/速水 亮/堀 之紀/永島暎子/永井秀和/高木二郎/増田順司/本郷直樹/入川保則/宇津宮雅代
大宝映画「燃える女」の主演女優コンテスト、”スクリーンの女王”が行われた。
映画のロケは俳優が帰って中断した。
笠間明は好きな品子のために次々と犯罪を重ねるのか?
京子が読唇術で見た不気味な事を言っていた男は・・・。
ある晩に男に殺されかかっている男女を目撃し通報するが姿は無く、
現場には硬貨230円と血で書かれたサソリの画、バラバラのマネキンが散乱していた。翌朝現場に明智と警部が駆ける。
しかし別の場所でショーウインドウに飾られた春川月子と吉野圭一郎の死体が発見された。その顔にはサソリの紋章。
珠子に主演の役が転がり込んでくるが殺人を予告するビラが見つかった。
相川守と殿村京子は明智に依頼するため事務所で会うが明智に襲われる。今村友雄と珠子も明智に化けた男に捕まる。
犯人には共犯がいて明智は負傷してしまう。警察は虫好きの男・笠間明の後をつけるが。
事態は急展開し妖虫博士と黒メガネの男の助手に向けられ富美と狩野五郎という人物に突き当たる。
明智に惚れた京子とそれに嫉妬している使用人の狩野と文代。四角関係?。
この作品ではAの頭文字の専用スーツを3人が着ている。警部も帽子をかぶってたり小洒落た衣装。
脇役が主役。そのため主だった中心人物の主役が途中までいない。
愛に目覚めた哀れな女は業火に包まれる。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |
|
|
|
結城しのぶ/赤座美代子/内藤杏子/根上 淳/松橋 登/横内 正
時計屋敷に白い髪を振り乱し口から血を出した幽霊が出た!
明智は児玉の依頼を受け時計塔に赴いた。それは児玉の惨殺された祖母の幽霊なのか?
夜になると壊れているはずの時計の針が進んでいる。明智は見た幽霊を。そして布切れを追うと墓場につき女に出会った。
明智達は黒川弁護士に会い当時の話を聞いて時計マニアの野末秋子を紹介してもらった。
その女は墓場で会った女。そして児玉は祖母の死に関係し獄死した和田ぎんに似ていたので驚く。
そして時計を動かすカラクリの謎が解けたが明智は彼女が腕輪をしているのが気になっていた。
宝を狙っているのか?。夏代の話で野末秋子の正体に益々疑問を持つようになる。
アケミは野末秋子が赤井時子だと言い張るが殺されアケミが赤井時子である事が分かった。
野末秋子は明智に助けを求めている。それは何を意味しているのか。
百草園で明智は黒川弁護士・医者の股野礼三に監禁された。そして児玉も使用人を吐かせ黒川弁護士の企みに気づく。
全ての謎は暴かれるのか?
死んだはずの岩内銀助として現れ犯人に亡霊の恐怖を再現させ心理的に追い詰めて自白させる。
犯罪事件を暴くと同時に時計の謎を解き明かし隠された財宝も見つかる。
前回の地味な色のAスーツが白色の新しいものに新調されてます。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |
|
|
|
古手川裕子/宅麻伸/中田彩子/田中麻里/大月ウルフ/伊吹吾郎
あれから3年後、明智が待ちに待った好敵手が現る。
明智の元に絵画ルノアールの裸婦を盗むという予告状が届く。
明智・波越警部はフランス国際警察のジェラール警部と協力し警戒の網を張る。
白銀花子と浅沼由貴が人質にとられ明智の変装もすぐ見破られ、黄金仮面は絵画を持って逃げた。
オーシャン保険の女性調査員・高田れい子が名探偵と勝負するつもりだが何者かに殺される。
佐伯せいじは婚約者の花子を黄金仮面に連れ去られてしまう。
ロベールは浅沼由貴と恋仲でもその心は虚ろだった。
黄金仮面は学生の書いた絵画と本物の区別もつかないようになっていた。
伊東城ヶ崎海岸の渡り橋でついに黄金仮面を追い詰めジュラール警部の銃口が火を噴く。
黄金仮面であるロベールは死に、浅沼由貴は明智を道連れに海に飛び込む。
絶望していた波越警部と文代・小林は黄金仮面の名で送られてきた予告状に驚いた。
相手が一味だろうと偽者だろうと構わない。追跡はいよいよ大詰めを迎えた。
黄金仮面の格好してビルの綱渡りしてくれって頼まれた俺スタントマンなんだよ〜っておい!
ジェラール警部の母親が日本人で桜の花と白銀花子に関心を持っているため張り切る。
外人男が日本女性を見る先入観はちょっと逆輸入ロマン臭くて日本人好みじゃないのでパスです。
そこに最後の謎があるんですけどね。颯爽と追跡劇が続くと逆にだるいです。
田村刑事役は俳優さんが替わってます。
不二子は死んだからお宝と女を盗みに来たけど愛までは盗めなかった。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |
|
|
|
夏樹陽子/江木俊夫/中条きよし/岡田英次/荒谷公之/芥川一郎/北町嘉朗/草薙幸二郎/吉岡ひとみ
大河原義明邸に招かれた明智と波越警部。
評論家・姫田吾郎、テレビプロデューサー・佐貫、犯罪心理学・福本教授、大河原の助手・杉本治郎、
映画・悪の花の女優・山村弘子達が会していた。
カマキリに怯え大河原由美子は夜の岸壁に立っていた。
そして姫田の自殺で事件の捜査が始まる。白い羽は何を意味するのか?。
日の明かりがあっても夜の岸壁でセリフが飛び交うのは役者台無し。
人妻の日記での回想がかなり長く大胆にロマンポルノのスタイルを借りても退屈な物になっている。
映画エマニエルを盛り込んでも淫靡なムードも無く、サスペンスから始まり後説でエロスに繋げたのが選択ミス。
本来エロスからサスペンスに繋がっている事実をフイにしたため視点がズレ、らしくない仕上げになった。
脚本と映像化の構成バランスに目を取られたか、役者を生かせない役者殺しの作品。
TVでやるには思いきった事だが見る側としてはセリフと映像まわしがくどくしつこい印象を受ける。
山村弘子は裸で浮いてたので水着のまま絞め殺すのは辻褄合わない等の色々難点がある。
カマキリのメスが交尾したオスを殺す異常性癖の快楽殺人で明智の推理も必要ない作品になっている。
子供が裸を見て興奮するくらいの騙せる内容。大人には大部分が退屈で食いついてウケる内容が少ない。
この物語の作品の完成度を高めるには「かまきり夫人」ではなく基本に戻り何度も作るたびに論評を重ねるしか無い。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |
|
|
|
岡田奈々/中条きよし/奈美悦子/待田京介
アイドル歌手・沖晴美のマネージャーを務める真下幸彦は社長がマンションを買い与えた事で何か魂胆があると警告。
帰宅した沖の元に伊勢社長がやってくるが忍び込んできた社長の妻・友子に襲われるがもみ合いの末に友子は死んでしまう。
2人はこの事実を隠蔽。
明智達が釣りの帰り、自殺の名所に遺品が残されていたのに気づき警察に届け出る。
伊勢省吾は遺体の始末を沖の兄・沖良介に見つかって殺してしまう。真下幸彦は社長を揺さぶり共犯になる。
沖は兄にそっくりな明智を頼ってくる。
切れ者の伊勢省吾と名探偵明智との知恵比べ。
真下は伊勢の罠に落ち佐藤桃子にも魔手が伸びる。
タイトルと歌手のイメージはジュディオングからきてます。
普通のサスペンス。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |
|
|
|
片平なぎさ/石浜 朗/勝部演之/森次晃嗣/草薙幸二郎/南條 豊/宮井えりな/今福将雄/生田悦子/入川保則
心霊術に興味を持った文代は交霊の見学をしていた。
怯えた男は小指のミイラを残し逃げ去った。
札束を燃やした男の後をつけ目にしたものは首吊りした男。そして3人の人物を現場で目撃した。
麻酔薬が検出され他殺の疑いが強く捜査された。現場には看護婦の川井奈津子の身分証明書が落ちていた。
ファッションデザイナーの進藤健三が殺され現場で川井奈津子を目撃。
現場には五重塔の写真が残され関係者は同じ年齢・同じ出身地。運転手・鶴田正雄、デザイナーの進藤健三の死。
探偵事務所に医者の大沢裕二が写真を持ってきて現れた。小説家の青木、画家・三田村らを集めた。
南 志津江と関係のあった岩崎を杉村が殺し自殺した事に関係があるのだろうか。
21年前の岩崎殺しに関係ある小指。南 志津江を名乗る電話。そして黒猫。
点と線は繋がるのか。そして残りの関係者にも復讐は及ぶのか?。
事件の真相は深い霧の中。川井奈津子の父親・岩崎の21年前の死の謎を知っている関係者、それを追う側も狙われる。
真実を知られたくない何者かということになる。
最初の犠牲者である鶴田がなぜ大金を持っていたのかという謎。
明智と川井奈津子まで爆弾で始末しようとして犯人に仕立て上げた意味も無くなり川井奈津子への疑惑は払拭された。
医者の大沢の妻がバレてもおかしくない電話をしたせいで完全に決め手に繋がった。医者の名声と地位だと。
一見、普通の復讐劇のように見えた展開から霧が晴れて見えなかった真実が暴かれる。
基本のサスペンスに一捻り加えただけでも謎が見えなくなる。
オープニングから役名は無い。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |
|
|
|
金沢 碧/原田大二郎/中島ゆたか/岡田英次/西田 健/堀 光昭/岡部正純
明智は香港に訪れていた。宝石の密輸捜査で速水荘吉に会ったがゴルフ場で爆発し明智は目を負傷してしまう。
百宝堂の社長には専務の毛利幾造が引継ぎ土地家も買い取り未亡人の速水美与子を秘書にして手を伸ばす。
速水美与子は密輸や殺人をするはずがないと信じて疑わない。明智は気になっていた。
パーティ会場で速水美与子の前に顔を隠した男が現れる。
オープニングから製作側も顔紹介されている。
毛利の娘と恋人。紺野百合江と鮎沢影一という人物を初め全体的に人物を使い切れてないのは物語の進行具合に関係。
透明人間のような存在の影男。鏡地獄は「燃えよドラゴン」の鏡張りの一室を盛り込んだアイデア。
兄の弟が復讐という代役設定が拍子抜けするほど無理矢理だが初期の復讐鬼ものに返り咲いた。
毛利が乗っ取るために抜荷の罪を社長にかぶせていたのは想像がついていたのでさっさと片付けない点がまだるっこい。
速水荘吉の身元を身辺調査すれば早く片付いたので身辺調査して正体を暴いただけで済む。
最後の最後ワインが定番の毒入りで芝居も臭かった。
前々から香港ロケを考えていたので今回やってみたのだろう。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |
|
|
|
岡田奈々/白都真理/高橋昌也/萩島真一/蟹江敬三/北町嘉朗/北原理絵/片桐夕子
綿貫創人が作った石膏像から死体が発見される。
野上愛子に堪忍をとると胸のほくろから判断して姉のみや子ということが判明。
波越警部はバレエ団の白井清一に臭いものを感じてマークする。
綿貫創人は逮捕されるがアリバイもあり殺しには関係無いただの贋作者だった。
姉の元にも届いたのと同じ小さなピエロの人形が入った小包が野上宅に送られてくる。
世の中に絶望した人間の気持ちが分かるかという一言を残した男は誰なのか。
綿貫創人のモデルをやっていたモデルも死に、相沢京介の娘・相沢麗子も狙われる。
野上みや子が偽装殺人をでっちあげてるのだろうと予測はついているが後半まで犯人が誰なのか迷わせている。
ピエロが男とは限らない。犯人が逃げたように見せかけ不自然に顔の焼かれた犠牲者がいる点。
後はどうにでも設定でコジツケできるので容疑者カードを消去法で消せば残る。
ここら辺はあまり不気味ではないが子供を怖がらせるくらいにはなっている。
成り行き上、綿貫創人(蟹江敬三)が臨時で明智の助手という点は意外と面白い絵になった。
金田一耕助を登場させるわけにもいかないのでそれらしい風貌を使っている。
影が薄く目立たない犯人役・美女という看板を張れるだけの存在では無い人物というのも風変わり。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
P |
天国と地獄の美女
江戸川乱歩の「パノラマ島奇談」 |
|
|
|
|
叶 和貴子/小池朝雄/宮下順子/水野久美/原 泉/伊東四郎
人見広介は大企業の金持ち相手に桃源郷を構想し実現に向けるため売り込んでいたが断られっぱなし。
しかも妻の英子は大野雄三というインチキ教祖と関係を持っていた。さらにカラスが付きまとうのでノイローゼになる。
波越警部が捕らえたカラスは山林王の菰田源三郎が飼い慣らしていたものだった。
英子は大野と一緒に送り届けるが菰田は広介と瓜二つだった事に驚き利用しようとする。
人見は英子と大野の2人に唆されてしまう。
菰田源三郎と妻の千代子はそうとも知らずに襲われるが未遂に終わる。
明智事務所に貴金属店の釘谷信夫の妻・房枝がやってくる。
房枝の兄が菰田であの事件は財産目当ての偽装だと言って憚らない。明智は菰田邸に赴いた。
千代子は過去に明智と関係のあった畑中せつこの妹であった。
菰田源三郎は持病で死に埋葬されるがそれが始まりになった。
明智は忘れていた事を思い出して黄昏ているのを次の夕陽のシーンで表現しているのだろう。
新春の作品。第1部『カラスの化身』、 第2部『エロスの園』の長編。
水野久美の厳しいマダムぶりと叶 和貴子の清楚ぶりだけでも天国と地獄だが(汗)
一晩で金と地位名声を手に入れたのだから人の性格も変わる。
ただ、この奇行に菰田の妻が気づかないはずはないのでボロが出ないように辻褄合わせをどうするか。
脚本の流れで迷っていてひとまず誤魔化してスルーしているのが分かる。
ボロを出させる方向に持っていくのがいかにも大人の理性臭くなるので。
モノが違うのはどうせバレるのだから仮面夫婦のまま。千代子の心理を後で理屈で説明されても困るので見物です。
後はボロが出るのをどう防ぐかですがそこまで時間内に収まりませんね。
人見英子も邪魔な存在になるためやっぱりサクッと死んでます。
ヘリは事件が何もまだ確定して無い時に警部が出る幕ではないかもしれない。
千代子の計画が意外性で色々な事が説明で納得がいくがラストは新年祝いの人間花火かよっ!。
顔から胸までちゃんとヌードしたのはにっかつロマンポルノの女優さんくらいですので叶 和貴子のサービスカットは意外。
作品の完成度は高い。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |
|
|
|
萩尾みどり/中尾彬/蜷川有紀/早乙女愛/堀 光昭/中村竹弥/北町嘉朗/山本學
映画の撮影中に一色令子がタランチュラに刺された。
そのドクロの毒蜘蛛と関係ありそうなのは撮影に関る昆虫研究所の横堀京介。
横堀の交際相手だったホステス・岸田マキも毒蜘蛛で命を落とし波越警部が出向き同行を求めるが逃げられる。
そしてマキと親しかった山際の元に蜘蛛男と名乗る殺人の予告状が来てまた犠牲者が出る。
犯人の目的は何なのか。
明智が複数犯と推理して黒柳博士が筋が通っていると言うが実は納得がいく説明ではないので明智を見定めた感じを受ける。
横堀京介は最初の容疑者カードを持っているが死ぬ事になると予測できる。
明智と波越警部と黒柳博士が呼び出された所では黒柳博士が何かのアリバイ作りをしたと予測し容疑者カード。
流れで言うと真犯人が男なのか?という疑問点が出てくるので女も関っていると予想がつく。
次に最初の犠牲者で助かった一色令子が怪しくなる。
明智の「あなたの我侭だ」というスイッチで犯人は自意識過剰=容疑者カードになる。
黒柳博士が警察に協力的なのは横堀京介に罪を擦り付けるためと見るとクロロホルムに書置きの点が怪しくなる。
黒柳博士を犯人と仮定すると足が不自由な人物というのも不自然と疑いを持てる。
次の問題は犯人の目的だがそこは犯人か明智君に暴露してもらう事になる。
こういう流れで明智は変装用具を複数作っているかもしれない(汗)
最初の頃の復讐劇を取り入れている。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |
|
|
|
野川由美子/牟田悌三/平田昭彦/高橋昌也/松原千明
蜘蛛男事件を解決した明智は信州白樺湖で休暇を過ごすことに。
画家・河野陽水は妻の忍を弟子の野崎にとられ離婚しようとする。
野崎は命令されてやった事だと河野の娘・陽子に告白。
その夜、陽子のベッドにドクロの描かれたこけしが置いてあった。
忍は妬み野崎と弁護士の上村と組んだ事により殺人事件に発展する。
そしてモデルのゆかりにも危険が及ぶ。
休暇を満喫していた明智は煩わしい事件に首を突っ込むのを毛嫌いしていたが河野陽子の死からやがて気が変わる。
文代と小林君の説得に加え波越警部まで出てきて明智が重い腰を上げる。
犯人からの挑戦状とまで言われたら黙っていられないようだ。
男の女のもつれから財産目当ての事件に発展するが犯人が誰なのか見せないで進む淡白なスリラー形式。
カギは酸素ボンベなので扱いに慣れてる者の仕業。しかも動機は過去の身の上話の怨恨という予想はつく。
河野陽水と忍の揉め事を利用したのはカモフラージュの手なので簡単に分かる。
問題はラストで犯人をどう扱うかなのだが刺激に飢えてるのか1パターンな自殺を許してしまったので情け無い結末。
このストーリーだけは1パターンな結末から脱却できる内容だっただけに惜しい。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |
|
|
|
高田美和/高見知佳/美保 純/小野田真之/中村嘉葎雄/鰐淵晴子
明智は深い霧の中を歩き、かねてから招待を受けていた青木愛之助の自宅に着いた。
傲慢な主人が奇妙な仮装舞踏会を催していた。
刺激を求めて麻痺した男の趣味は拷問道具と恐怖。
明智が生と死を分断するギロチンが本物と見抜きマネキンの首が代りに飛ぶが主人は気にもしてなかった。
そして黒バラの贈り物が事件を呼ぶ。
元旦公開。第1部『黒髪の麗人』、 第2部『エロスの白い肌』
月の女神と夜の女神、2人の歌劇スター。ドッペルゲンガーの謎。女同士の情痴が招いた悲劇の結末。
後味が今までと違う。倒錯の世界が大元でもこの犯人の意外性までは読めない。
継ぎ接ぎのフィルムのようで仕上がりは全体の纏まりにムラがある。記憶がかすむように話が進むたびに通り過ぎた話がぼやける。
推理ものドラマなのにまったく違う視点・観点のせい犯人は誰かという事がどうでも良い感じになってくるのだ。
鰐淵晴子がサド的な女王を演じビアンな役回りで淫靡な深みを感じるため倒錯世界が分かりやすい。
中村嘉葎雄の役回りは倒錯世界にどっぷり浸かった1人の世界で逆に無機質。そこからは何も感じない。
この作品から明智探偵事務所の文代と小林君は役者が交代し明智は節煙中になる。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |
|
|
|
叶 和貴子/田中明夫/美池真理子/中条きよし/五代高之
尼僧、そしてバラバラ死体。
学院長の妻・山野百合枝の身辺で何かが近づいてくる。犠牲者は失踪した娘なのか?
依頼を受けた明智は早速事件の調査に乗り出すが。
1人の女に懐く邪な倒錯の局地。壁から手足が突き出た青白い一室に男の欲望・別世界のカタルシスが漂っている。
マッサージ師・鉄針に中条きよし。ニヒルでキザな味が出てしまう。
何か必殺シリーズに感じてしまうが半分顔が潰れている設定とグラサンで幾分くどさが和らいでいる。
将来を期待された若きバイオリニストの現実を直視して逃れられない孤独。これは「オペラ座の怪人」からきているのだろう。
少し間違えるとメロドラマになってしまうが描き方が良いのでストーリーを含めあまりネタバラシはしないでおく。
このタイトルの別作品だとどうも湿った世界観でナメクジのような変態要素の濃い出来になってしまうので見習ったほうが良い。
アパートの管理人で曽我町子が出ているのでマニアはどうぞ(笑)
業火の中、ただ一念の愛に身を焦がした男は無に回帰する。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |
|
|
|
萬田久子/長谷川哲夫/レオナルド熊/石倉三郎/内田朝雄/丸山秀実/小田桐かほる/中島久之/山本紀彦
明智は飛行機の中で推理作家の北見佳子と同席していた。
覗き穴から北見佳子によこしまな考えを懐く椅子作りの名人・黒川純一。
北見佳子が宝石商の高杉と結婚した事から何かが狂い始める。
シリーズ中では知名度最高を誇るタイトル。
ベースは「美女と野獣」からきているがこの男は愛の形がちと違う。暴走しそうなキャラに危ないものを感じるので展開がドキドキする。
座ってくれと言わんばかりの存在感を放つ椅子。ただ1人の女を覗いて座ることを許さない。凝縮された妄想が人間椅子なのだ。
触覚そのものに変態度極まるが人間椅子に目を取られていると真実が隠された謎は解けない。
北見佳子は何か影を引きずっているような印象を出している。
まぁ襲われて「臭い・・」という女も冷めた性格。
宝石以外には興味を示さない財産目当てとしたら容疑者カードを持たせておいてもいい。
ただの偏愛と殺人の展開では無い匂いがするのは勿論ある。説明でコジツケた復讐劇もあるのでうーんそういうことかと唸ってしまう。
ただ最初の設定が後々不要になっているのでもったいない。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |
|
|
|
早乙女愛/久保菜穂子/朝比奈順子/萩原流行/聖ミカ/ジョニー大倉
明智の元に1人また1人と依頼者がやってくる。
大富豪・鳩野玄太郎の娘・鳩野桂子の身元調査を頼まれちゃっかり引き受ける。
明智は料亭で波越警部と食事を楽しんでいた最中に一室で火災が起き、
助け出した女性は偶然にも名前を偽った依頼者であり鳩野桂子だった。
余命幾許も無い鳩野玄太郎は後事を託すため明智を呼び寄せた。
北町嘉朗版の田村?刑事が復活。
萩原流行のお尻プリっとシャワーシーンもあるぞ(汗)
この作品に出てる新顔は醜悪な性格のキャラで大根役者バリバリに見えて脇を固めてる要素が無い。
主役そっちのけで進行しても問題ないくらい。これでは江戸川乱歩がベースにもなってない。勘違いをしている。
勝手にやっててくれという内容なので水槽の中の魚が全部死んで悪臭を放っているような感じになっている。
財産もつれ話はひとまず置いといて身の上話の謎に全て絡んでいるように見せている。
今までのトーンとは違う当時で言う今風の普通のサスペンス。
鳩野桂子の素性を知っている者が暗躍している事。
通称・荒熊と呼ばれる荒井熊次郎というボロの男が鳩野桂子の真の父親なら娘に火炎瓶や脅迫状は変。
顔ぶれだけでは犯人が誰か予想がつかないが、出来はボロを残しまくっているため推理物としては劣悪。
狙われもしないフリーな人物が犯人だろうという「予測と結果」は分かっているだけにぬるい。
桂子に思いを寄せていた鳩野信夫に関しては明智が言ったとおり。まったく能の無いうすらバカなキャラになってしまった。
名探偵明智の手を煩わせる必要が無い相手。波越警部だけで十分なのだが露ほども役に立ってない。
結果的に推理物という要素と主要人物を活用できてない顔出してうろつくだけのドラマで終わった。
逮捕されてるのは自殺で果てる値打ちも無いので当然の結果。
ここまで手の込んだ事をする人物には思えない上に、この人物1人のせいで物語の枠を延ばして完成させたのが苛立たしい。
明智は持ち出していた節煙タバコで一服。風格と存在感が違いますよ。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |
|
|
|
桂那晃子/藤吉久美子/根上 淳/親玉塚貴子/中尾 彬
ミステリー小説家・大江春彦は小山田家を扱った殺しの小説を書いた。それが実際の事件と重なる。
小山田洋子が水中バレエの途中で死に静子までもが狙われ、やがては小山田家全体を包み込むようになる。
明智は画廊でうなじに傷跡のある女と出合った。主人・六郎の件で明智を呼び出したのだ。
小説を予告状にして完全犯罪は成立するのか?
「屋根裏の遊戯」というものが出て来るが「屋根裏の散歩者」の事で、
大江春彦という人物は江戸川乱歩本人に準えているのがすぐ分かる。
文代が交代。
今風のミステリーの基本形でバランスが良い出来になっている。それがかえってサスペンスを感じない。
今まで培ったセオリーを生かした場面の数々。
小説に書かれたハゲ頭の秘密を知っている人物。その最大のポイントから、すると動機は何なのか?に変るので見方が変わる。
薄幸の女も周辺に振り回されて破滅に向かうのだが多くの年月が過ぎてしまってからの計画犯罪は情に訴える力なし。
有名な役者が狙われて襲われて殺されてなんぼが無いので、とりあえず脇役は死んでおけみたいな流れが少々ぬるい。
人間椅子のレオナルド熊の役がいつのまにか殺されてたのと同じで中尾 彬の役がいつのまにか殺されてたのが簡単すぎ。
うさんくさいキャラというのはダシに使われ死体役。やっぱりそういう運命。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |
|
|
|
岡江久美子/代 日芽子/高橋昌也/久富惟晴/長塚京三/伊藤克信/北町嘉朗
美術館で合った女・蕗屋裕子はゴッホの名画「星月夜」の持ち主。
しかしニセ画という疑惑が持ち上がり蕗屋裕子の身辺の者達が狙われる。
富豪・徳田礼二郎が襲われ助かるが病院で何者かの手によって命を落とす。
そしてオランダから鑑定士が来日して北原研究所で鑑定が行われる。
いよいよ最後の作品。推理をせず受動的な視点から見るほうが楽。
警察が主軸となって動き明智は糸を紡ごうとするが先が見えない。
事件の裏に女あり。男は利用され共犯パターンなのだろうという話しか思いつかないのでまだ先はお楽しみにできる。
画は本物と信じる蕗屋裕子。得をする人間は誰か?偽物を掴まされ自殺した画商。こういう点が出てくるが流れに任すしかない。
画が偽物かという点はさっさと消極論の流れになるのであまり考えたくない。
後期の作品になると1人死んで葬式ばっかりシーン撮りして死ぬ人が少ない。
「さよなら明智さん」 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|