サンゲリア |
(1979) SANGUELLIA ZOMBIE [米] ZOMBIES 2 [伊] THE ISLAND OF THE LIVING DEAD [製作時] GLI ULTIMI ZOMBI ZOMBI 2 監督:ルチオ・フルチ 製作国 イタリア/アメリカ 邦題は訳若造ですが、原題はZOMBI 2です。 イタリア映画ホラーといえば「サスペリア」「フェノミナ」等と思いますが、ルチオ・フルチ監督も有名。 南の島の疫病で死者が蘇る。船が漂着し警官が1人、中に居たゾンビの犠牲になる。 (暗くて良く分かりません爆・予告編と明るさが違うみたい) 船の持ち主の娘が記者と共に父親の行方を探すため、他の船に同乗し島へと向かう。 その島はブードゥー信仰のある島。 疫病の解析をしようとするデビッド・メナード医師。疫病に倒れた人、スペイン兵士の墓地で死者が起上る。 最初に出てきたゾンビはまるでロメロの青く塗っただけのゾンビのデブ版。しかも以後出てこない。 (ロメロのゾンビを皮肉っているようでもある)カピカピに干乾びたゾンビがメイン。 海の中でゾンビがサメと闘うシーンも珍しいかも。ラストは火炎ビンでゾンビ燃えます。 シンプルな話の運びなので何度も見ることはない。ちとヌード有るのが恥ずい。 ゾンビ軍団を火炎瓶で撃退してエンド。 編集長を演じてるのが監督のルチオ・フルチのようです。 サンゲリア 25th ANNIVERSARY SPECIAL EDITION 映像の明るさと色調が鮮明になっている。こんなシーンあったか?と思うほど南国イメージが戻った。 字幕も前回無かった部分に一部加えられている。 インタビュアーは「ゾンビ4」でもインタビューをしていた人のようだ。出演者達の名前紹介が無いのが残念。 インタビュアーが素人っぽいのか言語の壁か質問されている側がカバーしている雰囲気もある。 大勢でているが特筆はスペイン兵士が埋葬された墓地から復活するゾンビ役や船のゾンビ役も素顔で出ている。 ちなみに船のゾンビをした俳優はキャプテンと称されている。 ラストは橋を背景に水中から上がって来て倒れるパターンも撮っていた。このショットはスチールで見られる。 担当者の理念や裏話などノーカットで聞ける。 裏面はマンハッタンの橋にゾンビが渡る場面のポスター画。リバーシブルジャケットになっている。 25周年記念版の本編ディスクのみの廉価版も発売。 |
☆☆☆☆☆ DVD |
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★★★ DVD |
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地獄の門 |
(1980) PAURA NELLA CITTA DEI MORTI VIVENTI TWILLIGHT OF THE DEAD THE GATES OF HELL [米] CITY OF THE LIVING DEAD [英] FRAYEURS [仏] 監督:ルチオ・フルチ 製作国 イタリア ダンウィッチ、この町で神父が首吊り自殺した。神への冒涜か?。 彼の死によって町に異変が起きはじめる。 壁にひびが入り、得体のしれない死体があり、 そして聖者の日・死者の夜が近づくにつれ死体置き場から死人が歩き出し、 町の中をさ迷う。神父の霊に睨まれた者は眼が血を流し口から内蔵を吐き出す。 幽霊のように消えては現れるゾンビのコワイこと・・・。ふいに後ろに現れて後頭部を片手で掴み握り潰す。 神父の墓の下に隠された地獄の門の中を進むと背後から死者たちが起上る。 逃げ道は無い。ついに霊能者が決着を。 低い唸り声がちとコワ。バーンとかバキバキとか効果音あり。 2度も上手い事に回り見て木の破片を見つけ死者にトドメをさすが都合が良い。 夜になってからの曲が良い。 せっかく自殺までして地獄の門を開いた神父もあっさりやられてしまう。またゾンビ燃えて終焉。 よーするに土葬はやめなさい腐ってウジが沸くのは死者への冒涜という啓示ですな。 フルチ監督作品では3本の指にはいる映画。出演:カトリオーナ・マッコール(「ベルサイユのばら」) 死人から金品を奪い取る頭が薄く顔色が悪そうな男、 シャーロック・ホームズのブームの影響か、葬儀屋の看板でモリアーティの一族らしきという事が分かる洒落た演出。 トミー役のミケーレ・ソアヴィにういっす。 ◆小ネタ 「地獄の門」のBGMの数種類は御色気時代劇Vシネ風の「道中師 怨み掏ります 恋も掏ります」でも使われている。 その他の同系統の作品でも使われている。 クリアな音なので劇中のBGMそのままではなく新たにサンプリングした物と思われる。 他にも「ジャッキー・チェンの必殺鉄指拳」の北京語版エンディングで「地獄の門」や「ゾンビ」のサウンドシーンがある。 ライトを下から当てたような不気味な顔。 吐き出す内臓は腸から胃袋まで。人形の首を使ってポンプで押し出してるのだろう。 泥ミミズパックやドリル。脳天潰しの脳味噌。脳の面積が骨盤より小さい。カツラの調整も見て取れる。 アップのドリルはラテックスを使用しているのが分かる。 吹き荒ぶ蛆虫で顔に接着する必要があったのか疑問だ。 かなり不穏な空気に包まれているためそこまで気にしている余裕も無い。 飛び降りてくる流し目ゾンビはさすがに違和感がある。 ラストシーンはトーマス神父の墓所。 獣の雄たけびが聞こえ魔女の処刑場だった全てが明るみになる場所でもある。 墓地地下は空洞でいつの時代かも分からない白骨群が天井から浮き出ている異様な光景。 扉枠やステンドグラスの一角。そして崩れ去った横穴。 何らかの事情でトーマス神父は来るべき運命を知りこの地に赴いた形跡とも見て取れる。 魔女を導いていた何者かの子孫なのだろう。死者の魂を開放せんがため。炎の浄化も意図がよく分かる。 ラストの意味不明なバッドエンドの挿入シーンは70年代からよくある手なので辻褄を合わせる必要はない。 ラストは子供が母親に駆け寄って悲鳴が上がるが意味は無い。 |
★★★★ DVD |
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ゾンビ |
(1978) ZOMBIE: DAWN OF THE DEAD 監督ジョージ・A・ロメロ 特殊メイク:トム・サヴィーニ 音楽:ゴブリン、ダリオ・アルジェント 出演: デヴィッド・エムゲ スティーヴン ケン・フォリー ピーター スコット・H・ライニガー ロジャー ゲイラン・ロス フランシーン(フラニー) トム・サヴィーニ 製作国 アメリカ/イタリア ホラーの金字塔。前作ナイト・オブ・ザ・リヴィングデッドより怖い 今だから書く ナイト・オブ・ザ・リヴィングデッド「デジタル修復版」「最終版」とあるが前記だけ買った。 後記は最初のゾンビ、ビル・ハインツマンが年齢経過にも関らずまた出演。 ビルゾンビの経緯を付足している。後々、死んだビルがゾンビで若返っているので困りモン(笑) ショッピング・マーケットも所詮ゾンビにとっては新鮮な食料を求める場所にすぎない。 やはり前作同様、人間VS人間の戦いもある。エレベーターから出てくるスティーヴンが印象的。 前作では後味の悪い締めくくりだったが、今回はゾンビをパンチで倒し脱出する意気込み。 青い顔の綺麗な服のままのゾンビってなんだかなぁ、どこでどうなって死んだんだよって感じ。 設定はSFなんですけど、内容はバイオレンスホラーですね。 ゾンビを倒す武器が弾切れで自殺を考えていた主人公は、 スーパーマーケットの屋上からゾンビの群れをパンチで倒し、道を切り開いてヘリコプターで脱出してエンド。 ゾンビ 米国劇場公開版 デジタルニューマスターで映像は申分ないですがテープ以前ほどの視聴感動は感じないです。 ジャケット等のデザインも現代風にあしらっている。ディスクは顔半分の画ですがこれは嫌いです。 ドキュメンタリータッチな場面が真実味を増しているストーリーはナイト〜からおなじみ。 かれこれ何度も見て気にしていなかったが明らかに変わったゾンビに改めて気づいた。 人肉より銃に興味があるゾンビだ。生前3度の飯よりガンマニアだったのだろう。 (補足) 元々ビデオ版を持っているが、このDVDはビデオ版の一部分でもカットされてる内容はないと思うがいかに?。 間違ってたらお知らせください(汗) DVDは当初、「ロメロ版」139分(妙に長い)と ビデオパッケージのままのジャケット「アルジェント版」119分(ノリと勢い重視)の2つだが、 何かビデオ版と違う編集している臭く感じて正直、廃盤になっても買う気が無かった。 ナイトの最終版が出てその中身の怪しさにさらに不信感を募らせたのは言うまでも無い。 この「ゾンビ 米国劇場公開版」は当時の公開された内容を綺麗にリマスターしているという点に限る。 米国版のほうがDTS・スクイーズもついてるので仕様の好みが分かれるところだが DTSは元々必要ないかもしれない。逆に変な違和感を感じるようになり邪魔になる。 良質な空間音を再現できてもオリジナルを改良した小細工は必要ない。そんなところです。 |
![]() DVD |
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死霊のえじき |
(1985) DAY OF THE DEAD 監督:ジョージ・A・ロメロ 特殊メイク:トム・サヴィーニ 出演: ロリ・カーディル サラ テリー・アレクサンダー ジョン ジョセフ・ピラトー ローズ大尉 リチャード・リバティー ドクター・ローガン アントン・ディレオ ミゲル ハワード・シャーマン バブ ジャーラス・コンロイ マクダーモット ゲイリー・ハワード・クラー スティール ラルフ・マレロ リックルズ ジョン・アンプラス フィッシャー 製作国 アメリカ 軍人色が強いと思いきや、ただの専門マニア集団みたいなメンバー。 見せ場が多いように創られている。ゾンビは飼主を選ぶ?地下壕も所詮エサ箱にすぎない。 前作では無かった、ヘリで離陸したあとの安息の地まで描写がある。 壁から沢山の腕がニョキっと出てくるシーンは有名。タフな隊長最後までウルサイ。 ゾンビはその後どうなるか?という推察が出たし、もう続編もない。物足りない人は「バタリアン」でも。 ちなみに最初の日本版DVDに収録されてるのは最終版なので色々カットされたバージョンである。 スコップでも退治できる。顎から頭部を切断されたゾンビの眼が動いてる様子はコメディのようです。 「腐ってくるぞ」と地下のゾンビをお片づけ。 ヘリコプターで脱出して孤島に辿り着いてエンド。 死霊のえじき [完全版] 隊長の内臓臭いです(笑) さてこちらは最終版と違う特筆すべきはドキュメント「The Many Days of DAY OF THE DEAD」 ロメロやサヴィーニ等のコメントも無論、 サラ役のロリ・カーディルや隊長ジョセフ・ピラトー、バブ役のハワード・シャーマンも出ている。 メイキングシーンもあり作品の裏話が詰まっている。 予告編はコミカルなオリジナル版のみでゾンビングサウンド〜で有名なビデオのような日本版は無い。 「ゾンビ 米国劇場公開版」と同様で米国仕様のまま。映像もクッキリとリマスターされている。 ストーリーについては世代的に知らない人も多くなってきたと思うので解説。 死者が歩き出す世の中になった。 サラ達はいつものようにヘリで生存者を探す日々。地下施設では軍隊のローズ達がストレスを溜めていた。 いつものようにローズの部下が坑道から研究材料を調達していた時にミゲルが噛まれる。 科学者は死者の謎に没頭していたが部下の死体まで研究材料にされたローズはキレて科学者を撃ち殺してしまう。 それまで保たれていた秩序は崩壊し閉じ込められた空間での混乱は収まらない中、 ミゲルが地上から死者を招き入れてしまう。地下と地上から迫る死者の群れにパニック状態となる。 一方サラ達はくそうるさいローズ指揮官と死者の群れから開放され南国に辿り着いていた。 |
![]() DVD |
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サンゲリア2 |
(1988) ZOMBI 3 ZOMBIE FLESH EATERS 2[英] 監督:ルチオ・フルチ、ヴィンセント・ドーン 製作国 イタリア 原題[ZOMBI 3] 東南アジアで、軍からの依頼で「デス1」というウィルスが研究所で開発された。 科学者たちはあまりに強力な「デス1」の効果に恐れ運び出すが、何者かに奪われる。 追いつめた研究所待機の兵士によって奪った者に銃弾を浴びせるが、ウィルスの入ったケースから中身が漏れ、 奪って負傷したその者は触れてしまいそのまま観光客の宿泊する宿へ逃げこむ。 乗りこんだ軍は感染者全てを抹殺するが、感染死体を焼却した煙が鳥を包み、またウィルスが蔓延してしまう。 「死霊のえじき」を思わせるスコップやマシンガンなどの武器シーン。ゾンビは群るが引裂くほど怪力でもなさそうだ。 かなりノンストップな設定になっている。なんといってもガソリンスタンドに登場するゾンビの動きの早いこと! ジャングルナイフを振回すゾンビは吉本新喜劇の間寛平ちゃんみたいに見える。 冷蔵庫からゾンビの首が飛んでくるわ、あの動きは尋常ではない。 あとのゾンビは生きながらゾンビとなってしまった者でほとんどが東南アジア人ゾンビ。 香港映画のホラー系統みたいでどこからでも出てくるし早いし喋る者もいる。 中庭のプールに落ちて脚を食われたらしい女性は狂暴化するの早くないか? どうも早回ししてるような効果があるのかとにかく早い。 「ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖」(監督ジョージ・A・ロメロ)のような ガスマスク着用の軍人たちが登場するがこの映画に設定はそっくりである。 とにかく前作より数の多いゾンビで眠くなるヒマもないといえる。 「サンゲリア」が序章ならこの作品は格闘シーンを重視した中盤戦か。ラストの草から出てくるゾンビはセコイぞ。 お楽しみの補足であるが製作年代からいって下記作品からかなりヒントを得ているのがわかる。 「ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖」 原題「THE CRAZIES」(CODE NAME TRIXIE)」1973年(監督ジョージ・A・ロメロ) 細菌兵器による狂暴化及び有無を言わさない白い軍服ガスマスク集団登場。 「死霊のえじき」原題「DAY OF THE DEAD」1985年(監督ジョージ・A・ロメロ) マシンガン掃討、及びスコップでとどめ。 (フルチ監督の前作サンゲリアではゾンビをヒントにしたであろう。だがロメロ監督もサンゲリアからヒントを得たか、 町を徘徊する一匹のゾンビが昼間から不気味にアップになるシーンを死霊のえじきでやっている) 「バタリアン」原題「THE RETURN OF THE LIVING DEAD」1985年(監督ダン・オバノン) 「ザ・クレイジーズ」の最終決着の原爆投下をヒントにしている映画。サンゲリア2では感染遺体焼却の煙をヒントにしている。 また冷蔵庫から飛んでくる首ゾンビはバタリアンの中のオバンバをモチーフにしてるのであろう。 と3つの映画の要素があり中々楽しみはあるのだが、お約束どうりなので安心感があり、作品自体がパニック映画に近い。 当時の公開ポスターからいってゲンコツが突出てるが、ファイトシーンの表現か?。イタリア映画ならではのお色気は無い。 またフルチ監督の健康状態から降板後にヴィンセント・ドーンが担当していたという。好みの別れる作品の1つであろう。 ホラーというよりスプラッタとファイト・アクション。ゾンビの原点である細菌感染により起きた恐怖がテーマ。 ヘリで脱出しても安息はない。闘い続けるのだ。ドーンからフルチ監督へのメッセージとも受取れるだろうか。 警告していたDJもゾンビになってしまう。 生き残りはゾンビに追われてるところを襲ってくるゾンビと間違われて、 ガスマスクと防護服を着た掃討部隊に撃たれてしまうラスト。 ゾンビ映画はお化け屋敷から遊園地。 |
☆☆☆☆ DVD |
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ナイトメア・シティ |
(1980) NIGHTMARE CITY CITY OF THE WALKING DEAD LA INVASION DE LOS ZOMBIES ATOMICS INCUBO SULLA CITTA CONTAMINATA 監督:ウンベルト・レンツィ 製作国 イタリア/スペイン 軍用機から降立ったゾンビが町中を襲い始める。これは悪夢なのだろうか? 監督が人喰族シリーズの人で独特のゾンビもの。 やられる人はオパーイポロっと多い。(ブラくらい付けなさいよ、はしたない) 食われるというより放射能で赤血球が少ないので補給に血を吸う。現実味を重視した設定でSFもののゾンビとは違う。 機敏で知性を持ってて、武器も扱う。進行したものは顔はドロだらけみたいな感じ。仲間意識もあり行動を指示したりする。 唯一は喋らないということだけ。ノンフィクション向けゾンビといえるのかな。ホラー要素は少ないかも。 吸血集団が狂喜乱舞で暴れまわる点はシーンが多いパニックとバイオレンス。 ラスト近くは拳銃のワンショットで後頭部吹っ飛ぶ場面もある。 揉まれたあげく旦那に撃たれるシーラ役のマリア・ロザリア・オマジオ。 粘土で仕上げに入っていた彫刻が物悲しげで印象的。死を連想させるとはよくいったものだ。 少佐の旦那役フランシスコ・ラバルあたりはトミー・リー・ジョーンズそっくりで渋くてよい。 トミー・リー・ジョーンズが出て来る前から昔からラバルをよく見ていた記憶がある。 ステルヴィオ・チプリアーニの音楽は雰囲気作りに役立っているので見慣れやすい。 首がちぎれる!というシーンは見当たらない。恐らく首筋を狙う吸血から捻り出した文だろう。 少なくとも乳房や目をえぐりとるといった1ゾンビの趣向シーンだけはある。 |
☆☆☆☆ DVD |
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ゾンゲリア |
(1981) DEAD & BURIED 監督:ゲイリー・A・シャーマン 脚本:ダン・オバノン 製作:ロナルド・シャセット、ロバート・フェントレス 出演:ロバート・イングランド(エルム街の悪夢のフレディ・クルーガー役) 製作国 アメリカ 港町で次々と起きる残忍な殺人事件。保安官が捜査を進めるが・・・。 写実がイタリア映画っぽいがアメリカ映画。冒頭ムードがいいが、いきなり急展開。 ロバート・イングランドが出ているのはあまり知られていないか。 葬儀屋兼、検死官のドップスがついに謎を打明ける。黒魔術により愛する妻もゾンビだったのだ。保安官ダニエルの運命は。 こんな港町あったら怖すぎです。カリバニズム的死者たちの行動が怖い。この死者の支配者はドップスなのだろう。 カメラ描写はマスコミがゾンビのように群がって行動するという背景を模しているのだろうか。 DVDの画質はちょっと荒さが目立つが。まぁ予告編のタイトルジャケットがイカス(古)ので許す。 |
★ DVD |
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ブレインデッド |
(1992) BRAINDEAD DEAD-ALIVE [米] 監督:ピーター・ジャクソン「ロード・オブ・ザ・リング」「さまよう魂たち」 製作国 ニュージーランド 冒頭イギリスの旗がはためいてエリザベス女王が出てくるが、これは何ででしょう?。ニュージーランド映画だからかな。 ラットモンキーは造型撮影。ここはレイ・ハリー・ハウゼンの手法が用いられている。 だいぶ妙なB級ホラーTVに思えないこともない。 ティモシー・バルムは所々顔が変るがいいマスクの役者さんだ。感じとしては若い時のニコラス・ケイジに近い。 なんといっても神父の蹴り技は凄いものがある。ランプにフライパンと多彩なシーン。まるごとコメディに仕立てている。 1992年のゾンビ映画後年期ということでやりたい放題である。ゾンビが食卓囲んで食事したり子供が出来たり。 血のりはどうやら水っぽいのか、別撮りなのか大型ミキサーのシーンと最後のほうでは大分血のりの付きが違う。 感想としては軽い頭痛と目眩が起きてしまう感じです。コマ撮影の効果で難しいシーンも難なくこなしている。 ゾンビらしさを出すためにコンタクトで瞳孔を小さく見せてるのがポイント。血飛沫肉踊るパニック・コメディ。 |
★★★★ DVD |
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ROUTE 666 |
(2001) ROUTE 666 監督:ウィリアム・ウェズリー 製作:テレンス・M・オキーフ 出演:ルー・ダイヤモンド・フィリップス、スティーブン・ウィリアムズ 製作国 アメリカ story 連邦政府諜報部員のジャックは対マフィアの裁判の証人をつれていく途中ギャングたちに襲われる。 ルート66の国道に入り一度は追走を振切ったもののマフィアに買収された地元警察が追跡する。 そこは封鎖されていた国道で踏み入れてはいけない道だった。 ジャックの意識に何かがよぎる。 スティーブン・ウィリアムズは「13日の金曜日/ジェイソンの命日」で謎のナイフを手渡した人。 実にいい味を出している。 ルー・ダイヤモンド・フィリップスは髪がさっぱりして若若さが抜けているので新鮮味があります。 ラストの親子愛には脱帽します。スーパー親父ゾンビがんばれ(笑)ゾンビVSゾンビのバトル。 亡霊のように出てくる666囚人ゾンビを見てザ・フォッグを思い出してしまった。 しかしこういう話で浮ばれない死者がいるなら世界はゾンビだらけですな。 |
★★★ DVD |
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墓地裏の家 |
(1981) QUELLA VILLA ACCANTO AL CIMITERO THE HOUSE BY THE CEMETERY THE HOUSE OUTSIDE CEMETERY 監督:ルチオ・フルチ 特殊メイク:ジャンネット・デ・ロッシ 音楽:ウォルター・リッツァート 製作国 イタリア フルチ監督とカトリオナ・マッコールの狂演! [QUELLA VILLA ACCANTO AL CIMITERO] THE HOUSE BY THE CEMETERY これは最期に使ったUSタイトルなのかな。 ということで、彼を尋ねた客は謎の失踪を遂げるフロイトスティンの屋敷そこは緑の森の館と。 自殺を遂げた友人エリックと研究のためにノーマンはニューヨークから屋敷に来る。 そもそもは研究が成果を出しニューヨークにある家の修繕費用になればと しかし屋敷には不可解な獣のような唸り声に子供がすすり泣く声が響く。古い屋敷のただの幻聴か? 何か深い事情のありそうな子守が屋敷の住人になり、ノーマンは友人の死の謎を追い錯綜する。 ノーマンの子ボブはショーウインドウでメイドのメアリーそっくりな顔をしてるマネキンの首が落ちて血が流れる場面を見る。 19世紀に人体実験をしていたフロイトスティン博士は地下に存在していた。 ノーマンの友人は妻と子供をフロイトスティンに惨殺され絶望とともに自殺した。 これまでにカップル、不動産屋、子守が餌食になった。地下室にはコウモリがいた。 それは血をすすって生きるという現れか。不死の命のために実験を今もしているのではないようだ。 随所に血のイメージが濃い。フロイトスティンにナイフを突刺すもののミイラ化して干からびた体には虫が湧出て、 ふらふらと近づいてくる。反射神経に怪力、そして微力だが扉を閉める程度の魔力が備わっている。 体の中は虫だらけだ。虫のために血をすするのか、あるいは何かの力で体を形成しているのか。 生前の実験でフロイトスティンに何か副作用があったのだろうか。 不死の媒体としてフロイトスティンが血を求めれば彼らは生きていられるということだろう。 しかしそれまでに封鎖されていた地下室の扉はどう説明するのか。興味を抱かせるためか、たんに不動産屋が閉めたのか。 あるいは友人エリックが命からがら打付けたのだろうか。それとも事件発覚を恐れたメアリーが打ちつけたのか。 子守である彼女は何物だったのか。彼らの仲間だったのか。恐らくそうだろうミイラとりがミイラになるというカットかもしれない。 すでに夫人メアリーが不死になっている。メイは何物なのだろうか。ノーマンの子ボブも彼らの仲間となるのか。 地下室に閉じ込められたボブはフロイトスティンに捕まりそうになり扉から逃げるが、 親を連れて再び地下室に入ったときは階段の奥に天井を見つけ、 親はフロイトスティンに捕まり階段で頭を打ち付けて気絶する。 ボブは天井の穴ら出るときにフロイトスティンに捕まりそうになるところを夫人メアリーとメイに救い出される。 年月とともに悪い噂も途絶え、また餌食になる客が屋敷に来るだろう。客には恐怖の接待が口を開けて待ちかねている。 もはや人間は彼らの餌に他ならない。感想としては西洋の怪談話ともいえなくはない。 怪物がわらわら出てくるより、1つの怪物に強力なものが滲みだしている。 大抵1つの怪物は駆除されてしまうが今回の作品はそうはいかない。意味深なノーマンの眼光カットはかなり濃い。 やはりフルチ監督は最初のシーンに惨殺のカットを出し、物語の幕を開く定番。インパクトが強い。 不死の生命イコール吸血鬼やミイラといったアイデアに類似しているかもしれない。 ちなみにパッケージの磔のミイラはビヨンドのとちゃうのか?ということで今後はパッケージのジャケット差替え版が発売。 ルチオ・フルチ監督。出演:カトリオーナ・マッコール(「ベルサイユのばら」) 医師が不老不死の研究をして・・・・。TV放送もあったがカットが多いし映像が暗すぎ。 生命の息吹が感じられないフロイトスティンの怪力には恐怖を覚える。 カトリオーナ・マッコールの出演した「ベルばら」については 79年キティミュージックコーポレーション・資生堂・日本テレビ・東宝 ジャック・ドミー監督(DVD発売) 池田理代子の同名漫画を基に映画化したものです。 ちなみに米国・日本版とも隠しメニューがあります。特典の中の家の画です。選択すると1シーンの未公開映像が観れる。 |
★★★★ DVD |
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ヘル・オブ・ザ・リビングデッド |
(1980) VIRUS HELL OF THE LIVING DEAD NIGHT OF THE ZOMBIES [米] INFERNO DEI MORTI-VIVENTI ZOMBIE INFERNO ZOMBIE CREEPING FLESH 監督:ブルーノ・マッティ 製作総指揮:セルジオ・コルトーナ 原案:クラウディオ・フラガッソ、J・M・カニルス 脚本:クラウディオ・フラガッソ、J・M・カニルス 撮影:ジョン・カブレラ 音楽:ゴブリン 製作国 イタリア/スペイン スウィート・デス計画を進めていた研究所で事故が発生する。 大使館を占拠したテロリスト達はホープセンターの封鎖を要求していた。 スワットの突入で無事問題は解決したかに見えたがそれは序章に過ぎなかった。 異変のある島の奥地に辿りついた軍、そして怪我を負っている子供とその家族は民家に助けを求める。 騒ぐ原住民部族の戦士を威嚇しないように女性記者は扮装し彼等へのコンタクトを試みる。 一時の安堵も阿鼻叫喚の惨劇となる。 なんといっても「ゾンビ」で御馴染のゴブリンのゾンビング・サウンドが炸裂します。しかも突入隊員4人だけ (盛りあがりません) 物語の演出は酷評ほど悪くないのでまとまっている感じです。別バージョンのゾンビといったところ。 エレベーターのシーンや、窓際で銃を捨てて女性を助けるシーンなど。 ラストは衝撃的に世界の終りを強調付けて締め括ります。 後のドーン監督の作品ラッツのヒントもこの映画の序章にある。 造型も塗りたくりから特殊効果通好みの物まで幅がありムラが無い。 ムダなシーンはジャングルの動物などのドキュメンタリーのシーンでしょう。 隊長役の俳優が100万ドルの男の人みたいで登場する俳優の中ではお気に入りですね。 |
★ DVD |
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ゾンビ'99 |
(1979) LE NOTTI EROTICHE DEI MORTI VIVENTI EROTIC NIGHTS OF THE LIVING DEAD SEXY NIGHTS OF THE LIVING DEAD ISLAND OF THE ZOMBIES 監督:ジョー・ダマト 原題:SEXY NIGHTS OF THE LIVING DEAD 1980年 イタリア作品 監督ジョー・ダマト「世紀末戦士アトー/炎の聖剣」「世紀末戦士アトーII/大魔王ゾブの牙城」他 XXXシーンでモザイクだらけですがプラプラしたモノが見え見えです(おい) 最初に出てくるゾンビはグルメなのか親父の肉はまずいとばかりに吐出してます(爆) 建築家のジョンが誰も寄付きたがらない猫が導くキャット島へ船出。 そこには謎の老人と女がいた。ブードゥーを崇拝する島で夜になると死者が地面から這いあがる。 いわゆるXXXシーンが短くも要所要所に出てくる。丸見え撮影は要らんのではなかろうか。 結局不貞の輩が狂人となり収容された顛末。事実だったのか、それとも幻想なのか。 ゾンビ登場シーンのムードやボロを纏ったゾンビの造型などはいいのだが、 欲望のバランスが大きく左右していたために迫力やホラー度は「ジェイソンの金曜日」並にも及ばなかった。 幻想的な「世紀末戦士アトー」のほうがまだ一貫したストーリーを貫いていて好みだった。 本能のままに生きてる理性の無い者は狂うがいい。といった感じでしょうか。 本来シネスコープサイズじゃないのかな。両端切れてるし。 |
☆☆☆☆ DVD |
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ビヨンド |
(1980) THE BEYOND L'ALDILA [伊] 7 DOORS TO DEATH [米・80分] SEVEN DOORS OF DEATH [86分] ルチオ・フルチ監督 特殊メイク:ジャンネット・デ・ロッシ 音楽:ファビオ・フリッツィ カトリオーナ・マッコール出演 製作国 イタリア フルチ監督の中では随一の作品と聞いている。DVD化が一番期待されている。 「EIBONの書」に記されているこの世の七つの呪いの地の鍵を握ったものは 地獄の門の扉を開ける事ができるという・・・そして60年後、廃虚と化したホテルを 手にした主人公のライザは、奇怪な事件が続いても、ホテルを手放しない。 そして、七つの門が開かれる時、死者が街を徘徊しだす。いよいよDVD発売決定か? クトゥルー神話をベースにしてる。パッケージを見てミステリアスな感じがよいと思った。 ということで発売されたので見てみた。 画家が磔にされた過去も知らずライザはそのホテルの屋敷に越してくる。 盲目の謎の女性エミリ彼女と出会う。そしてホテルの地下にある穴から奇怪な惨劇が始る。 7つの扉の門が開かれる時死者は甦ると記されたエイボンの書。 エミリがいた屋敷は50年前に廃墟となっていた。 現実なのか幻覚なのか。恐ろしい出来事が次第に軋む音を立ててくる。 画家の描き残した画は実在していた。そして二人は薄暗き世界を永久にさまよい続ける。 エミリという女性は何者なのか。現世に留まっている死者なのか。 町は暗く人影も見当らない。病院からホテルの地下へと逆戻りしてしまう意に介さない現象。 そして光りの漏れた壁の向こう側は死者が眠る永遠にさまよってしまう不毛の死者の地だった。 二人の存在は既にこの世になかったのだろうか。現世に留まっていた死者だったのかもしれない。 そして来るべき場所に初めて来たのだろうか。全世界の生者はとっくに死絶えていたのかもしれない。 全ての鍵はエイボンの書と7人の魂だったのか。そしてあの印は何を意味していたのか。 この謎は一番不可解で到底理解できない。 特定の名のある怪物は居ない。最初の画家ゾンビのみサングといえるだろうか。 頭撃って倒しているのに違う所を撃ったりして無駄が多い腕には脱帽する。 外したら危ないシーンも勿論ある。やはりフルチ監督のセオリーは守られている。 ゾンビは出てくるが肉を食い漁る死者ではないし強調性を感じない。ミステリアスなゴシックホラーといえる。 地獄の門よりはH・Pラヴクラフト色よりブロックやダーレス色に近く格段に濃い。 地獄の門と墓地裏の家もゴシックホラーの面はある。サンゲリアとは違うし。 サンゲリアや地獄の門や墓地裏の家など比較にならないほど筆舌にし難いミステリアスで残酷なホラー。 ”永久に” なおサウンドモードもあるのでファンにはたまらないだろう。 推察 ペンキ屋ラリー(エミリの眼を見て屋根から落ち頭部強打) 水道屋ジョー(地下の泥壁から出た画家の手により目潰し) ジョーの妻マリー・アン(何かを見て気絶し顔面に硫酸を浴びる) アンの娘ジル(運ばれるラリーの遺体を見た後、母親の死や死体の群れを見てタガの破壊と思われ) ライザの夫(書庫にて梯から転落後タランチュラの群れにより顔面に毒を刺され悶絶) 私用人マーサ(マルタ)(36号室でバスタブにいたジョーによりクサビに打付けられる) 私用人アーサー(壁を塞ぐ補修をしていた最中に心停止か水中に顔を押しつけられ窒息と思われ) この時点で7人の魂が死者の世界と繋がった。 医者のハリス(病院内でマッケイブの撃った窓が割れガラス片により怪我か即死) 医師マッケイブ 相続人ライザ(エリザ) この時点で実質犠牲者は10人。 画家シュワイク(あの世とコンタクトできる能力があった) 謎のエミリー(ホテルの元所有者だったのかも知れない。盲目の経緯は2つ考えられるライザとジルの末路) 乱雑な廃墟となった家の過去に何があったのか。エミリーがリンチを食らったとは考えられない。 画家の死を見て死者の世界に辿り着いていたのだろうか。 エミリーの愛犬ディッキー(画家さんも動物くらい描かないと・・・) ラリーは重症であの状態から回復するとは思えない。ジルが見た担架で運ばれていたのが遺体としたほうが無駄が無い。 崩壊したジルの精神は既にあの世と現世を行き来していたのかもしれない。 アーサーはストーリーのセオリー上、顔面による残酷死があるので顔面蒼白から判断して窒息の可能性が高い。 エミリーの自宅に来た5人はラリー、ライザの夫、ジョー、マリー・アン、シュワイク。 エミリーとディッキーの魂の確保で7つの魂。現世の魂7あの世の魂7。実質的犬を除いても人は12人 36号室のベルが2回鳴って72。つまり7が2つ。2度あることは3度あるで108という数・・・実に濃い。 そもそもが何故部屋番号が36なのか。ネタバレ(本物のタランチュラは2匹のみ) |
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悪魔の墓場 |
(1974) DON'T OPEN THE WINDOW[米] LET SLEEPING CORPSES LIE FINDE SEMANA PARA LOS MUERTOS [伊] THE LIVING DEAD AT MANCHESTER MORGUE [英] NO SE DEBE PROFANAR EL SUENO DE LOS MUERTOS [スペイン] NON SI DEVE PROFANARE IL SONNO DEI MORTI BREAKFAST AT THE MANCHESTER MORGUE 監督:ホルヘ・グロウ 製作:エドモンド・アマティ 脚本:サンドロ・コンチネンツァ、マルチェロ・コスチア 撮影:フランシスコ・センペレ 特撮:ジャンネット・デ・ロッシ 音楽:ジュリアーノ・ソルジーニ 1974年スペイン=イタリア ロンドンから友人に会うため休暇をとったジョージは給油所でエドナと出会う。 バイクが故障したせいで足を借りるためにエドナを姉の元へ連れて行く。 農務省の超音波害虫駆除の機械により村は刻々と不気味な影を現し始めた。赤い瞳孔の白い顔の者が人を襲いはじめる。 ジョージはえらい災難に巻きこまれてしまう。 超音波で虫が殺し合うという化学的根拠の裏付けもあり現実味を強調していて先入観できる。 低い唸り声を出して墓石を引抜いて投げつける力は恐ろしい。刑事はゾンビとなったジョージに始末される。 手違いで英雄気取りなど「こういう手あいは放っていてはならない」といった逆手に返したユーモアもブラックだ。 68年にナイト・オブ・ザ・リヴィング・デッドが出てからその後続々製作された中では正統派ゾンビ映画といえる。 ストリーキングが手を上げて横断歩道を走って渡る不思議なオープニング。 |
★★★ DVD |
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ゾンビ3 |
(1979) NIGHT OF TERROR ZOMBIE 3: THE NIGHTS OF TERROR BURIAL GROUND [米・85分] LE NOTTI DEL TERRORE 監督:アンドレア・ビアンキ 脚本:ピエロ・レニョーリ 特殊メイク:ジノ・デ・ロッシ 音楽:エルシオ・マンキューゾ、バート・レクソン 監督:アンドレア・ビアンキ 製作国 イタリア 遺跡で教授はゾンビに襲われる。休日を楽しむために館に来た一行に群れが襲いかかる。 ストーリーはごっつシンプルです。緑色のボロを纏ったゾンビが扉を抉じ開けるのに道具を使ったり 後に僧院でモンク同然のように行動している様は悪魔の仕業でしかない。顔は髑髏型が主体。 ゾンビメイクや内臓グロ効果とセオリーは守られてる。とにかくこのゾンビを見てくれといわんばかり徘徊する。 ゾンビ映画の中では古臭い演技と演出で一番クドイ印象。 ホラーDVDでは珍しく特典に監督と主演女優のインタビューが収められている。 もちろん「ゾンビ」の続編ではない。 |
★★ DVD |
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バイオハザード |
(2002) RESIDENT EVIL RESIDENT EVIL: GROUND ZERO BIOHAZARD[日本] 製作国 ドイツ/イギリス/アメリカ 監督:ポール・W・S・アンダーソン 製作:ポール・W・S・アンダーソン、ジェレミー・ボルト、ベルント・アイヒンガー、サミュエル・ハディダ 製作総指揮:ヴィクター・ハディダ、ダニエル・クレツキー、ロバート・クルツァー、岡本吉起 脚本:ポール・W・S・アンダーソン 撮影:デヴィッド・ジョンソン 音楽:マリリン・マンソン、マルコ・ベルトラミ 出演: ミラ・ジョヴォヴィッチ アリス ミシェル・ロドリゲス レイン エリック・メビウス マット ジェームズ・ピュアフォイ スペンス マーティン・クルーズ カプラン コリン・サーモン ワン 製作国 ドイツ/イギリス/アメリカ アンブレラ社が研究実験していたT−ウィルスが何者かによってハイブ研究所内に漏れ出し 管理システムのコンピュータ レッド・クイーンが感染者を隔離し抹殺する。 洋館で倒れたアリスはアンブレラが派遣した特殊部隊と共にコンピュータを遮断するため地下研究所に乗り込む。 T−ウィルスでマットの細胞が変化しアンブレラの部隊に収容されるラスト。 人によっては眼が回るかもしれません。各部屋ごとにセットが別に組まれているので回りがよくわからない。 全体的にゲームの2のほうに似せている。 ワン隊長は中々いい感じでしたが。もっとも猪突猛進の女性隊員レインにカットが多い。 最初は「ダーク・エンジェル」の主人公役の方かと思いましたが、目付が強めです。 カプランが自決覚悟する場面は「ゾンビ」の1シーン。 アリスが解毒ウィルスをレインに注射後に拳銃を向けるシーンも似ている。 洋館での怪物と格闘するシーンは無い。ミラ・ジョヴォビッチ一押しのカッコ付けやヌードシーンもある。 続編で連れ去られたマットはちゃんと追いかけないと。ショーマンシップに終るぞと念を押しておく。 ファンとしてはゲーム中のキャラと同じ名前を付けてほしい所だが、イメージに合わないとかこのキャラ誰? と納得いかないことになる要素面は回避したのだろうか。 あの防御システムのレーザーだけゲームには無いのでなんだコレ?と思ってしまった。 首切ワイヤーならぬレーザーで一気に隊員達が減ってちょっと残念。 衛生係の隊員はいらなかったかも(笑) CGで描かれた怪物の場面は不自然に見えないまでもう少しです。モニターのシーンがちょっと違和感。 斧を振り下ろすシーンや食われる等スプラッター要素はまるで無い。あくまで規制。 配役も少なく控えているので予算的にいい方向に持っていけたといえる。 次回は火炎放射器とバズーカとイングラムM11も出してほしい所。 ゾンビも市街地なら子供や老人、巨体とかいうのも不思議ではない。 カッコつけでストーリーはコレだけでは足りてないから続編も出るのは当然。とにかく続編だ続編。 カメラワークの御陰でゾンビのヘタ演技もカバーできてる。 カット切れが多くて映画面を語るのは何かと不足分。とにかく見るしかない。退屈はしないだろう。 日本語吹替とネタバレのコメンタリー字幕も有。 TV放送版 ずんででん、ずんででんと死者が歩く。 レーザー室がやはり注目の目玉。編集のカット部分はこの場面の僅かな部分だが違和感無い。 アンブレラ、ラクーン・シティといった呼称の覚えが良いのが名付け親の紅一点。 ネタとして残虐性の大半を書いてしまいがちだが根本はそこに関心があるわけではないのでテーマを忘れてしまうと崩れる。 もう1つ忘れてはいけないのがR.P.D.のS.T.A.R.S.。「バイオハザード2」で活躍が見られる。 |
★★? DVD |
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バイオハザードII アポカリプス |
RESIDENT EVIL: APOCALYPSE (2004) 監督:アレクサンダー・ウィット 製作:ポール・W・S・アンダーソン、ジェレミー・ボルト、ドン・カーモディ 製作総指揮:ベルント・アイヒンガー、サミュエル・ハディダ、ヴィクター・ハディダ、ロバート・クルツァー 脚本:ポール・W・S・アンダーソン 撮影:クリスチャン・セバルト、デレク・ロジャース 編集:エディ・ハミルトン 音楽:ジェフ・ダナ 追加音楽:エリア・クミラル 出演: ミラ・ジョヴォヴィッチ 製作国 カナダ/イギリス ゲームの世界から出てきたような役者達。ジル・バレンタインがそこそこ目玉。 フィールドも広く使っていて以前より撮影は大がかり。 ストーリーの中身はアクションばかりなのでなんとなく薄い。 ゾンビがメインの映画とは違うと言える画一したもの。ゾンビはエッセンスに過ぎない。 ヘリコプター゛墜落し死亡したかに見えたアリスだったが、「アリス計画始動」というメッセージとともに眼が開く。 |
★★? DVD |
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バイオハザードIII |
RESIDENT EVIL: EXTINCTION (2007) 製作国 アメリカ 監督:ラッセル・マルケイ 製作:ポール・W・S・アンダーソン、ジェレミー・ボルト、ロバート・クルツァー、サミュエル・ハディダ、ベルント・アイヒンガー クリーチャーデザイン:パトリック・タトポロス 出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ 監視の目を掻い潜り、感染源の無いアラスカへと向かっていた途中のアリス。 アンブレラはアリス計画を実行してクローンを大量に作り出していた。 1人だけ残ってアンブレラ壊滅に挑む。 下品、見辛い、訳が分からない三拍子。1作目なのか?と思ったり。早回しの状況描写の連続。 なんとなく安っぽいウェスカーとクリスが出てくる。 既にザコキャラになって等しいはずの博士がタイラント化する。お呼びじゃない。 アリス計画を実行するのはアリス。超能力は疑問視。自由の女神の横にスフィンクスが並んでたり倒錯しっぱなし。 ステージ、ストーリー、演出、編集、音楽、視点、シーン作り、見所に欠け、強引に場面を作っているが緊張感も出てない。 らしくない雑味。頭が大きく大振りになっただけで纏まりが付いてない世界観。放り投げてしまった感じ。 ある意味狂ってます。最終回なの?あっそう・・・て感じ。 ゾンビ映画やゾンビゲームとは殆ど関係ない。湧いているが、当てつけキャラとお邪魔虫なだけ。 店の中で出没するものやデスマッチなど他の作品を感じさせる二番煎じも飽きている。 廃墟同然の街に立ち寄って生存者を探しているのも二番煎じだが子供たちが居る場合は無謀に等しい。 混乱を掻い潜ってきたエキスパートの集団にしては戦術も持たず戦力も皆無に等しい。 間合いや銃器の取り扱い。警戒心の薄さ。ド素人にしか見えてない。結果、武器を持たないゾンビの餌食。 お前だけは生き残れという取ってつけただけの安っぽい精神の投売りも芳しくない。ストーリーには元から不要。 映像だけで内容をやりすぎてしまうと楽しみが無くなる事が顕著に再現されている。 カルロス以外は表情に嫌な癖が付いていて好印象に繋がっていない。 出来損ないとも言えるし主軸や場面も揃えずに細切れ状態の編集も下手糞。反省点が大いにある。 再度見たいとも思わないしゴミ箱に捨てられるくらいの価値しか得てない。 2作品目のタイラントが意思を芽生えさせた時点でこの作品は何もかも終わっていた。 続きを見たいとは思ってもいなかった。暇潰しが余計暇になる感覚に襲われる。 残されているのは飛躍しすぎた世界観だけで都合の良い金儲けの道具としてリリースされた感じもある。望む物も無い。 これなら別の映画を作るか真面目にホラーゲームを1本作ったほうがマシなのではないか。 もしくはサブストーリーかショートストーリーのオムニバスのほうがまだマシ。 2回目までは大目に見てますが、3回目からはそう簡単には行きません。 失望させて諦めさせる意図があるなら成功しているが、そんなつもりではないだろう。もうどうでもいい。 ちなみに本編のエンドロールはCMの邦楽イメージソングではないので、あしからず。 脚本は不要な悪趣味の羅列、監督の限界も見える。 |
★ DVD |
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バイオハザードIV アフターライフ |
(Resident Evil: Extinction)2010年 東京でバイオハザード発生。 アリスがクローンとともにアンブレラ社に乗り込む。 アルカディアからアラスカにいるとの無線を傍受して現地に行くが生存者もいない。 それは生存者を捕獲して実験体にするためのアンブレラ社の罠の船だった。 アリスはクリスと合流。 ジル・バレンタインは洗脳されていた。 アルバート・ウェスカーが敵のボスでアリスはTウイルスの能力を使えなくされる。 ゲームソフト版には無いタコの足のような口の描写がある。 肉体再生と高速移動の能力がある。 スローモーションが多い。音楽がうるさい。 知ってる内容の構造の集まりばかりで新鮮味が無い原因。 映画「バイオハザード」の俳優が似合うか?の辻褄合わせ。 クレアの女優は良し。 ジルの女優は駄目。ゲームソフト版のキャラクターのほうは設定が若い。 レオンの俳優は老けて髭があるがリアリティがあるので良いが ゲームソフトのレオンはキャラクターのイラストのほうが美男子のアニメキャラクターすぎるので駄目という評価が逆。 バリーの俳優は良し。 ゲームソフトのウェスカーはもっと老けてるので面長だし俳優は若いし顔が短い。 ゲームソフトのウェスカーは瞬間移動の能力が無いので映画版と違うものと言えば違うものだし。 エイダ・ウォンの女優は何か違う作品の印象だな。 アリスが登場するゲームソフト版の「バイオハザード」はCAPCOM社は製作しないのか? 軽業・曲芸のようなアクションができるキャラクターがいないんだよな。ってね。 日本人ゾンビのシーンは音楽で盛り上げていて最低。 歌手・中島美嘉ゾンビは最低。 日本の自衛隊員チームもアンブレラ側なので最低。 |
☆☆☆☆☆ DVD |
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バイオハザードV リトリビューション |
(Resident Evil: Afterlife)2012年 クリス、レオン・S・ケネディ、バリー、エイダ・ウォン、ジルらが登場。 ただしバリーは死亡。 クローンとシミュレーションの施設でアリスのクローン夫妻と聴覚に障害がある子供の生活がされていた。 「IV」の東京がアリスがいる状況でリプレイされる。 1作目のメンバー3人は敵のクローンで登場。 終盤でジルは洗脳が外れる。 クローン施設はアンブレラ社が世界各国を客にするためのシミュレーションのものだった。 ウェスカーは味方でアリスのTウイルスの能力を戻す。 「最後の砦」がラストというイメージ描写なので幼稚なアイデアが原因。 スローモーションが多い。音楽がうるさい。 知ってる内容の構造の集まりばかりで新鮮味が無い原因。 バイオハザードの最後の砦がアメリカというのはおかしい。 日本だったら軍のある国と法律が違うのでアンブレラ社の軍事品は購入しないはず。なのでストーリーの設定に違和感がある。 ゲームソフト『5』と『BIOHAZARD REVELATIONS 2』欧米では『Resident Evil: Revelations 2』に登場したクリーチャー 処刑マジニ(Executioner Majini)は巨体で斧を引きずって振り下ろすので 「SILENT HILL」の赤い三角頭/レッドピラミッドシング(RED PYRAMID THING)またはブギーマン(BOOGEYMAN)のパクリ。 |
☆☆☆☆☆ DVD |
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ゾンビ4 |
(1988) AFTER DEATH ZOMBIE 4: AFTER DEATH OLTRE LA MORTE [伊] 監督:クライド・アンダーソン 原作:ロッセラ・ドルーディ 脚本:ロッセラ・ドルーディ 撮影:ルイジ・チッカレーゼ 音楽:アル・フェスタ 製作国 イタリア 正に青春映画並のビート感でオープニング曲が流れる。テンポのいいBGMが緊迫感を装う。 聞いた事があるBGMだけど昔のなんかのゲームだったなぁ。 監督:クラウディオ・フラガッソ(クライド・アンダーソン)サンゲリア2タイプのアクション映像。 ブードゥータイプゾンビのスプラッタホラー。 司祭と一緒にいた巫女がトランス状態になり牙を剥き出し司祭に噛み付く。 冒頭のほうでケダモノと言ってゾンビをブン殴る女性は好みなんですが。 すぐ群れに始末されてしまうので残念。有名人に例えるとマルチナ・ヒンギスですね。 手榴弾を手にForeverと言い残してゾンビもろとも爆死する黒人がタイガー・ウッズ系。 主役の女性はリンダ・ハミルトン系。 設定は研究員が昔司祭の呪いによって全滅し20年後に訪れた者達が死者の書の封印を解いてしまう。 調査員として20年前に脱出した者もいたがまた狂気にさらされる。しかし本当の事実は・・・。 ゾンビの動きの速いこと喋ることが定着しなかった分だけに等閑にされてきた作品といえる。 サンゲリアに地獄の門のエッセンスを若干足した感じ。プロデューサーによって強烈な部分はカットされたという。 どうりでイマイチ不自然なバレバレ規制カットになってるわけだ。 最初と最期に強烈なインパクトがある。その部分のメイクや演出が多くあればいい方向性があるが。 最期はバッドエンドという唯一地獄の門を閉じる方法も罠でしかなかった。 やはりファンが求めているのは予算かけて新作を作れということだろう。「パラダイム」に似た雰囲気もある。 ビデオ版タイトルは「人喰い地獄・ゾンビ復活」。インタビュー特典有。 ラストシーン・地獄の第3の扉。 ゾンビが噛み付いたり撫でていただけだったのが心臓を突き破るほどの力を得る。 顔面崩壊する姿も怪談並に恐ろしい。 髪の毛がずる剥け、顔の半分は瘤が出来て心臓のように脈打ち汁を滴らせ目玉まで取れてしまう。 肌は簡単に削げてしまい口からは緑色の液体を吐き出すようになる。 |
★★ DVD |
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バージン・ゾンビ |
(1971) A VIRGIN AMONG THE LIVING DEAD AMONG THE LIVING DEAD [米] CHRISTINA, PRINCESSE DE L'EROTISME ZOMBIE 4: A VIRGIN AMONG THE LIVING 1971年 監督:ジェス・フランコ 出演:クリスティーナ・フォン・ブラン 製作国 フランス/ベルギー 父が亡くなり古城に住むことになったクリスチーナは悪夢で落着けなかった。 盲目の女性リンダがそんな彼女に助言する。礼拝堂で不吉なことをいう者に出会う。それは何を意味しているのか。 変人の多い館で彼女は精神的に落ちこんでいく。それは父の死に関係があるのか。 中盤まで雰囲気は監督ならではです。 ゾンビドコですかぁてな感じです。最期のほう雑にとっつけた感じでゾンビ映画となんか違う感じ。 |
☆☆☆ DVD |
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バタリアン |
(1985) BATTALION THE RETURN OF THE LIVING DEAD 製作国 アメリカ 監督:ダン・オバノン 製作:トム・フォックス 音楽:マット・クリフォード ダン・オバノンの名声を知らしめた作品 ゾンビのパロディとしては有名。 シャレにならない迫真の演技と演出効果でパロディどころかかなり恐いものを最初はTVで感じたもの。 ケンタッキー州ルイビルの薬品倉庫のタンクが割れ卵から孵った”物”を始末するためミサイル一発! つまりはケンタッキーフライドチキン? ようするに1匹づつ倒してないでミサイル撃てばいいだろというゾンビ映画皮肉の意味もない。 ゾンビを燃やした煙がゾンビを蘇らせる。 究極極限のゾンビ度を極めたコメディ映画。 ドラム缶と脳味噌を〜と肉が滴り迫ってくるタールマンこそ最大の特徴。 (垂れ下がっているのは海草ではありません) それだけでゾンビ映画作品が作れるほどの魅力を秘めている。 ヒットしたお蔭で続編ではそれが欠如してオバンバとパンクだけの娯楽一辺倒になったため没落。 タールマンの復活を祈ります。 |
★★★★ DVD |
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ミートマーケット ゾンビ撃滅作戦 |
MEAT MARKET (2000) 監督:ブライアン・クレメント 製作国 カナダ メディア オリジナルビデオ カナダ映画 男女、女バンパイア3人、プロレスラー1人。とわけわかんねぇなオイ! ファックシーンで見えてるだろコラ・・・(ジョーク?)バンパイアはビアンしてしまうし。 ゾンビの設定はウイルス系。これは納得しやすい。その他の基本は守られている。 インディーズによくあるピンボケフィルムと素人の脱力感がある演技さえなければもっとイケたはず。 バイオな雰囲気があってソコソコ見られる質。(インディーズ系) |
☆☆ DVD |
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ミートマーケット 人類滅亡の日 |
MEAT MARKET 2 (2001) 監督:ブライアン・クレメント 製作国 カナダ メディア オリジナルビデオ 前回の続き、メンバーはカルト集団になった軍に囚われた。軍の幹部はキチガイになっていた。 ≪R18≫ 前作の期待を裏切る内容で業界からもう相手にされないでしょう。低俗で無駄な内容が多すぎ。 娯楽というものには程遠く自己満足程度。緊迫感が薄い。自主制作分野だけに仕方ない。 誰かが将来ビッグネームになるとしたら特殊メイク担当だけ展望がある。 役者達のセリフは脱力に溢れ気合が無い上に1つ間違えると棒読みに聞える。 目玉くり抜いたスカルの穴にズコバコってのは下記セリフネタの実践と分かった。 サタデー・ナイト・ライブのマイクマイヤーズDIETER'S DREAMにセリフがあり。 マイクと知り合いかこのネタに感化されたか。(インディーズ系) |
☆☆ DVD |
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人間解剖島/ドクター・ブッチャー |
(1981) DOCTOR BUTCHER M.D. ZOMBI HOLOCAUST QUEEN OF THE CANNINBALS LA REGINA DEI CANNIBALI 監督:フランク・マーチン 製作:テリー・リヴェイン、ジャンフランコ・クーユームジャン、ファブリッツィオ・デ・アンジェリス 音楽:ニコ・フィデンコ、ウォルター・シアー 製作国 アメリカ/イタリア サンゲリアに感化を受けた作品で一見、「ドクター・モローの島」と混同し易い。 人食族のいる島、そこには人体の脳を入替え生き返らせていた男がいた。 肉食ってるのは人食族で、生きかえったほうは肉も食わず科学者の道具に過ぎない。 儀式の後に人食族達は女の味方になって科学者を襲撃する。儀式までは物語をじっくり楽しめる。 人食族役のアジア人達、実は菜食主義だった・・・。音声は英語。 コメンタリーで監督は大した物じゃないと謙遜していたが、今更ゾンビ映画の人と注目されても大きなお世話なのだろう。 |
★★★ DVD |
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死霊危険地帯 ゾンビハザード |
(2003) CURSE OF THE FORTY-NINER 監督:ジョン・カール・ビュークラー 製作:ピーター・ルパス三世、マイケル・ヴァレンズエラ 製作総指揮:ピーター・ルパス 脚本:アントニオ・オリヴァス 撮影:ジェームズ・M・ルゴイ 音楽:ピエルパオロ・ティアノ 昔々金鉱掘りのおじさんがいました。 とっても悪い人で3つの州の金鉱をまたにかけて邪魔な人々を始末して独り締めしてました。 現代になって若者達が財宝を盗んだ事で悪魔に魂を売った悪人は復活してしまいましたとさ。 TVムービーのような感じ。しかもゾンビ違う。 |
☆☆☆ DVD |
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デモンズ'95 |
(1994) DELLAMORTE DELLAMORE DEMONS '95 CEMETERY MAN 監督:ミケーレ・ソアヴィ 製作:ティルデ・コルシ、ジャンニ・ロモーリ、ミケーレ・ソアヴィ 原作:ティツィアーノ・スクラヴィ 脚本:ジャンニ・ロモーリ 撮影:マウロ・マルケッティ 音楽:マヌエル・デ・シーカ 出演:ルパート・エヴェレット、フランソワ・ハジー・ラザロ、アンナ・ファルチ 製作国 イタリア/フランス スタジオ・カナル製作 墓守をしている2人が日常に起るリターナーとの戦い。ブラックコメディが舞っている。 墓守が恋した相手の旦那が生き返り女は死に至る。似た女が次々と現れ相棒も少女のゾンビと仲良くなる。 ゾンビに噛まれてゾンビにはならない。 またアルジェントの「デモンズ」とは違うので。幻想に惑う墓守の日常はヘンテコ。 |
★★★ DVD |
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アンデッド |
UNDEAD (2003) 監督:ピーター・スピエリッグ、マイケル・スピエリッグ 製作:ピーター・スピエリッグ、マイケル・スピエリッグ 脚本:ピーター・スピエリッグ、マイケル・スピエリッグ 撮影:アンドリュー・ストレイホーン 編集:ピーター・スピエリッグ、マイケル・スピエリッグ 音楽:クリフ・ブラッドリー 製作国 オーストラリア ある日バークレーに隕石が落ち人々は死者に襲われ脳味噌を食われ始めていた。 キツガイ扱いされていた男の元に生残りが集る。そして町は壁に囲まれて逃場はなかった。 そして驚愕?の事実が明らかとなる。 最初はリアルなのにタチの悪いコメディTVかと思うが最期で意表を突くこの設定は「宇宙からのツタンカーメン」 ザ・ウオーカーという所。 暗い映像で何がなにやらわかりにくいのでサントラからしてコメディ色が出るのは予測できた。 まー何年か経てば名作になりえるかどうか。映画をナメてますね(笑) 脳味噌ひとかじりで捨てて次を襲おうとしてる。肉体がもろすぎる。など変なポイントもありコメディテイスト。 |
★★★ DVD |
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ドーン・オブ・ザ・デッド・チャイルド |
悪霊少女 新チャイルド/ゾンビ・甦えった死者の恐怖(TV) ドーン・オブ・ザ・デッド・チャイルド(新ビデオ題) (1980) THE CHILD KILL AND GO HIDE ZOMBIE CHILD[英] LA CASA DEGLI ZOMBI[伊] TOCHTER DES BOSEN[独] 監督:ロバート・ヴォスカニアン 製作:ロバート・ダダシアン 製作総指揮:ハリー・H・ノヴァク 脚本:ラルフ・ルーカス 撮影:モリ・アラヴィ 音楽:ロブ・ウォレス 製作国 アメリカ/ニュージーランド 死者を操る少女ってなもんで「悪霊少女」のタイトルで知られている。 設定は中々考えたものだけどストーリー他にやや難が見られる。 ゾンビがみんな服着てるよ・・・。最期まで生残った女性は悲鳴がしつこい。 アメリカ映画にしては演技も含めてどこか他国っぽい安さが垣間見える。 悪霊系映画に子供が出張るとどことなく煙たい。 |
★? DVD |
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ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世紀 |
(1990) NIGHT OF THE LIVING DEAD LA NOTTE DEI MORTI VIVENTI[伊] 監督:トム・サヴィーニ 製作:ジョン・A・ルッソ、ラッセル・ストライナー 製作総指揮:メナハム・ゴーラン、ジョージ・A・ロメロ 脚本:ジョージ・A・ロメロ 撮影:フランク・プリンツィ 音楽:ポール・マックローグ 製作国 アメリカ 前作のカラー版リメイク。主人公は女性。ってカラーだったか?カラーでした。 元ネタはロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」 この作品はカラーで尚且つ新しくリメイクしたものでストーリーが似ているのはそのため。 ゾンビ狩りをする人間の醜さ等も濃く描写してはいる。ホラーマニアを満足させる根本が無い。 当然内容の規模から真新しくなく「ゾンビ」を超えられずただの暴力映画に近い。 ナイトがモノクロのためやっぱカラーだろという人には本作を原点として見るのも悪くない。 監督:トム・サビーニ、制作総指揮・脚本:ジョージ・A・ロメロ メイキング、吹替あり そーいや「ゾンビ」でハーレーに乗ったヒゲのトム・サビーニが暴れまくってたのを思い出す。 前作ナイト・・・でメガネの役をした人が今回TVのインタビューに答えてる場面もある。 リメイクになるのはイヤだとか誇張が強すぎるとか色々言ってはいる監督だが・・・かなり微妙。 古典を越えるつもりも無いだろう。 ゾンビ映画と言ってもナイト〜は別格かのように領域がまったく異なっているようにも見える。 前作はサスペンスタッチのようなアップの誇張にBGM。主役が入れ替り黒人主人公のショッキングな末路。 かじられた後のような頭蓋骨が目玉剥き出しで横たわったショットは気味悪いインパクトがある。 本作では似てるが少し捻っているラストになってある。 B級映画が得意なメナハム・ゴーランが制作に関与してますが出資だけでしょうか。 |
★★★ DVD |
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ドーン・オブ・ザ・デッド |
DAWN OF THE DEAD (2004) 監督:ザック・スナイダー 製作:マーク・エイブラハム、エリック・ニューマン 製作国 アメリカ トム・サビーニや「ゾンビ」で主人公だったアウトローなケン・フォーレが出演してます。 コメディ要素を入れているにせよ下品。ゲイを告白するおじいさんの所で笑う。 速効性で運動性がそのままのゾンビ。重症患者レベルなどのメイク。 ただ、マーケットに来てからあまりゾクゾクしないので中身もあまり内容が少ない。 ハングリー?(そこに金魚が・・・) 残念なのは一本限りの作品で続編も期待できないという事。 ゾンビとは何かという理論的ものよりとにかく死人が生き返ったらしさは元気なため無い。 ドラマも濃いものが少なくパニック映画という感じだけにホラーとして成立してなくものたりない。 最初に襲ってくる旦那がメル・ギブソンに見えて仕方ありません≪R指定≫ |
★★★ DVD |
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チルドレン・オブ・ザ・デッド |
CHILDREN OF THE LIVING DEAD (2001) 監督:トー・ラムシー 製作:カレン・L・ウルフ 製作総指揮:ジョセフ・ウルフ、ジョン・A・ルッソ 脚本:カレン・L・ウルフ 撮影:S・ウィリアム・ハインツマン 音楽:アラン・ハワース 製作国 アメリカ トム・サビーニ主演?って序盤だけですけど。ゾンビのボスみたいのがちょっと好みではない。 (補足) 警官隊がパブに集まった所あたりで期待感が出ただけ。後は振り出しに戻る展開に萎え。 刑事とゾンビの攻防図式は分かるがサビーニ以外は、画ヅラを作るだけの食えない大根一杯だったとしか記憶に無い。 映画をみたというか脚本見せてもらった感じ。カナダ流のインディーズテイスト。 たぶん映画祭に出して売り込みして買ってもらうためだけの作品かなと思う。 |
☆☆☆ DVD |
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ヴァンパイアVS.ゾンビ |
VAMPIRES VS. ZOMBIES (2004) 監督:ヴィンス・ダマト 製作:ダミアン・フォイジー、ロブ・カーペンター 製作総指揮:ヴィンス・ダマト、ニコール・ハンコック 原作:シェリダン・レ・ファニュ 脚本:ヴィンス・ダマト 撮影:ダミアン・フォイジー 音楽:ミカエル・ジャコブソン 出演:ボニー・ジロー、マラタマ・カールソン、C・S・マンロー、ブリンク・スティーヴンス、ピーター・ラギニス 製作国 アメリカ ジェンナは知らずカミーラと出会い共に行動する。一方ゾンビが群れる街に足を踏み入れる。 「ミートマーケット」のリメイク作ともいえる感じだ。 エロ、ゴア・スプラッターも若干カット気味、カナダ映画の質でそれ以上は超えてない。 どうせならエロエロにしてしまえばもっと見れただろう。 生き残るのは人か吸血鬼かゾンビかというラストのカミーラの無残な描写は死霊のえじきの隊長を超えてるかどうか。 胸と腹が裂けて骨と内臓が見えているラストは哀愁を感じる・・・かな なんといっても女吸血鬼をブン殴る乱暴なおっさんキャラが役者っぽくない味が出てます(笑) 女子高生ゾンビをチェーンソーでブッタ切り!(でもヘタるゾンビの演技がなんかヘボイ) どことなくコメディな雰囲気も感じるのがゾンビ映画といえば可愛らしい。 次はなんだ?エイリアンvs.ヴァンパイアか?「シャーロック・ホームズ vs ヴァンパイア」かよ! (それはホールマーク社のホームズシリーズで別物) 「ヴァン・ヘルシング VS スペース ドラキュラ」ってのが最初の頃出てたのは気にしてなかった。 廃屋撮影やめて儲けた分そろそろ劇場公開作品作って還元してくれvsシリーズはもういらん。 ゾンビよりバンパイアがメイン。 |
☆☆☆ DVD |
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「メサイア・オブ・デッド」 「ザ・ゾンビ 黒騎士のえじき」 |
エプコットから2作品組み合わせのリリース (1973) MESSIAH OF EVIL DEAD PEOPLE REVENGE OF THE SCREAMING DEAD 製作国 アメリカ 「メサイア・オブ・デッド」1973 月が赤くなるにつれて人々が居なくなる。 父親を探す娘は次第に幻かのような狂気に纏わりつかれる。 出会った男に父を燃やしてしまえと聞かされる。父親は海岸で死んでいたがそれは違っていた。 食料品店で生肉を食らう人々は岬に集まり 娘は生きる屍になっているのに気づき、そして肉を食らった父が娘の前に現れる。 70年代のモードがアメリカというよりはフランスのような作品に見える。 全力疾走で襲いかかる死人達。ノスフェラトウのような古いショッカーメイクだが記憶に片隅に印象が残るほど。 シュールな雰囲気が作品のよい感じを出している。 天井から降って襲い来る死人達も壁にぶつかっているほど。 元々フィルム画質がそれほどよくない作品なのでそれは仕方ない。 どちらかといえば恐怖の岬。女は病院に収容されていて物語は空想で終わる。 (1973) EL ESPANTO SURGE DE LA TUMBA HORROR RISES FROM THE TOMB HORROR FROM THE TOMB MARK OF THE DEVIL 4 製作国 スペイン 「ザ・ゾンビ 黒騎士のえじき」1973 悪魔の男の首を埋めた墓が掘り返され箱を盗んだ男の1人が狂い仲間を殺す。 復活した悪魔の男は魔女である妻と共に残虐を繰り返す。 餌食となった人達は生きる屍となり襲いかかる。 目が白いゾンビはまさに死人という感じが出ている。後半は悲鳴やうめき声がうっとおしい。 ゴアとエロスを組み合わせた情熱の国では珍しい作品。 |
☆☆☆☆☆ DVD |
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「恐怖の足跡」 「ナイト・タイド」 |
CARNIVAL OF SOULS (1961) 製作国 アメリカ モノクロ映画(白黒映画) 「恐怖の足跡」 事故で車が転落し仲間は死亡。女1人だけが助かるが周囲の人々はまるで気づかない。 まるで自分が存在してないかのような・・・不気味な男が現れ続けた時に医者に出会うが何も解決しなかった。 川から這い上がってくる死人達は女に襲いかかる。川から引き上げられた車には死んでいる自分が乗ったままだった。 死肉を求めないしゾンビというよりは幽霊の部類。 古典的だがミステリーゾーンのような物語に仕上がっている。 NIGHT TIDE (1961) 製作国 アメリカ 「ナイト・タイド」 人魚の話をベースにしたエドガー・アラン・ポータッチなサスペンス。 主人公ジョニーと人魚を演じていたモラが出会った事で何かが狂い始める。不可解でミステリアス。 愛が悲劇を呼んだのだろうか、果たして真実は何なのか。謎を1つ残し幕は閉じる。 映像のリマスター具合は綺麗なので懐かしいと思ってる人にはいいかもね。 両作品ともモノクロ。 |
☆☆☆☆☆ DVD |
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ハウス・オブ・ザ・デッド |
HOUSE OF THE DEAD (2003) 製作国 アメリカ/ドイツ/カナダ 監督:ウーヴェ・ボル 製作:ウーヴェ・ボル、ショーン・ウィリアムソン、ウォルフガング・ヘロルド 製作総指揮:マーク・A・アルトマン、ダン・ベイツ、マーク・ゴットウォルド、ダニエル・S・クレツキー 原案:マーク・A・アルトマン、ダン・ベイツ 脚本:デイヴ・パーカー、マーク・A・アルトマン 撮影:マティアス・ニューマン 音楽:ラインハルト・ベッサー 出演:ジョナサン・チェリー、タイロン・レイツォ 2003年、ドイツ・アメリカ・カナダ作品 孤島でのパーティに参加するが死者の群れに襲われる。 スペインでの狂気的科学者の実験で不死の生命の血が創られたことが発端。 映画になってません。 孤島−乳見せありのバカな若者−ゾンビの群れ−ガンアクション−ボスとの対決に目が回る。 13日の金曜日にも及ばない恐怖の無さ。パツキン女のもっこりもしないパイオツなんぞいらんわ。 物語の描き方、描写、衣装、キャラもダメダメ中国系女と黒人女は必要ない。最初から脚本倒れ。 孤島でのパーティのストーリー時点で内容の程度が分かるので自分が脚本家ならボツです。 たぶんヒマ潰しにもならないです。 爽快=ヒマ潰しと勘違いしていると痛い目に遭う。靴も汚れない。ゾンビも演技がなってない。 メイキャップだけのインテリモードにアクビも出る。力量は技術だけのTVM向けのウケない定番。 目敏くて味わいが無いのでゾンビフリーク向けではないです。対ゾンビゲームを実写化してもつまらん。 こういう作品にゾンビ映画の不信感と危機感を懐くのは仕方ない。 このゲーム好きにもウケる要素にならず。便乗したキャラクター商品にもならない。 この程度の完成度で劇場公開に踏み切るのは甘いですね。 あえて言おう技術自己満足程度のノリと勢いだけに頼ったパクリの応用だらけのカスであると!思う 映画をナメてるだけのクソったれの軽い作品。吹替有、PG−12指定 という事で(おおっと続く)3回くらいでようやく良い部分が飲み込めてきます。 登場人物達は難無く百発百中でゾンビを退治。(1人カンフー女除いて) ゲームの画面も挿入して実写とプレイバック。 1人肉弾戦で戦っていたカンフー女が倒されゲーム展開からムードが冷め緊迫する。 またサンゲリアやランド・オブ・ザ・デッドのように水中からワンサカ登場する場面もある。 ボスは最後に頭だけの所を足で踏んづけられてトドメを刺される。 ランドのビッグ・ダディもこれをマネてるので一応。 スペイン人が不死の命を得るためゾンビ汁を作ったまでは素材が良かった。 (液体で寝ていたゾンビ役も元気ハツラツ) ゾンビそのものについては良い。特に地下トンネルで壁から苔生したゾンビがモコモコして可愛い。 登場人物の射撃の的中率を下げてゲーム画面を撤廃し360度回転を1回だけにすれば落ち着いたバランスになった。 アクション面で調子こくのも大概にしろって事に注意すればNEXTもOK。 |
☆☆☆? DVD |
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ハウス・オブ・ザ・デッド2 |
LIONS GATE FILMS presents "House of the Dead 2: Dead Aim"(2005) 製作国 アメリカ 監督:マイケル・ハースト 製作:マーク・A・アルトマン、マーク・ゴットウォルド キャラクター創造:マーク・A・アルトマン 原案:マーク・A・アルトマン 脚本:マイケル・ローシュ、ピーター・シェーラー 音楽:ジョー・クレイマー 島で助かった者が囚われその血を死者に打ち不老不死の実験がされていた。蚊も媒体となり広がる。 ミサイルが着弾するタイムリミットまで後僅か。 ファーストゾンビであるゼロを探し出し超人類の血清を手に入れろ。 射的の的に誰かさんの写真が・・・。 死んで欲しい有名人ナンバーワンと目されているのでそのせいでしょう、 海外ではどうでもいい話ですのでネタとしては少し空振りとも言える。 許可とっているのかそっちのほうが気になります。音声解説では語られていない。 冒頭だけは学園コメディのノリ。個室から兵隊の起立。サバイバルゲーム臭さが漂ってきます。 イカレポンチの若者がまたしても脱いでますがほっときましょう。 「スペース・バンパイア」と「バタリアン」をモチーフにした裸モンスターにしたかったらしい。 メインは夜間に軍隊路線で行動開始。ゾンビを掻い潜りキャンバス内を所狭しと移動。 ベースキャンプがしっかりしたものであれば脱力しないところ。兵士の近接の不用意さも多い。 ゾンビが多く出て密着してくるので噛まれるのかどうなんだというシーンが多い。 メインの6人ほど誰かに似ている。その気になれば一見して豪勢でもある。 前回の島の生存者とは1作目のアリシア。演じるのは別人。 夜明け頃にミサイルが飛ぶシーンと黒煙が立ち上る街へ入る合成シーンは80年代物みたいな印象。 最後は教授のゼロがいた構図で続編を匂わし幕が閉じる。STAY OUT! |
☆☆☆☆☆ DVD |
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ランド・オブ・ザ・デッド |
LAND OF THE DEAD (2005) 製作国 アメリカ/カナダ/フランス 監督:ジョージ・A・ロメロ 製作:マーク・キャントン、バーニー・ゴールドマン、ピーター・グルンウォルド 製作総指揮:スティーヴ・バーネット、デニス・E・ジョーンズ 脚本:ジョージ・A・ロメロ 撮影:ミロスラフ・バシャック 音楽:ラインホルト・ハイル、ジョニー・クリメック 出演: サイモン・ベイカー ライリー デニス・ホッパー カウフマン アーシア・アルジェント スラック ロバート・ジョイ チャーリー ジョン・レグイザモ チョロ ユージン・クラーク ビッグ・ダディ トム・サヴィーニ ディレクターズ・カット ええ、内臓ばっかしです(爆) 死者が溢れ出し退廃した社会。相変わらず狩りを楽しむ人間達。 1つのタワービルを上流階級が支配し贅沢三昧。その周辺はスラム街で人々は集まり細々と生活していた。 チームから外れた男は上流階級の仲間入りをしようとするが断られ恨みを懐く。 一方、ゾンビ達は群れによる協調性を持ち道具を扱う習慣に馴染んでいた。 悲しみに震え吠えるゾンビのリーダーが群れを率いて対岸から大挙して攻め寄せる。 最後の楽園も生き物の肉が引き裂かれ阿鼻叫喚が響き渡る。 世界が荒廃し秩序も乱れた様は近未来SFに近い物になっている。 黒皮ジャンにブーツにナイフ装着見た時にゃこの世界観で尚更「マッドマックス/サンダードーム」かよっ!てな(笑) スプラッターのオンパレードで肉が糸を引くチーズのように幾度も引き裂かれる。 胴体真っ二つやら腕真っ二つと何かと地獄絵図の描写連鎖は予想を上回るほど詰め込んでいる。 首無し?と思ったら首が飛んできて噛み付いたり。(首ゾンビキターと思わず唖然) この突発的な色々なシーンは「サンゲリア2」のダメ娯楽要素を中和させたような感じだ。 水中歩行は「サンゲリア」マシンガンを撃つのは「ゾンビ4」等にも類似する。 「ゾンビ3」でも集団行動や道具を使用しているのでそれらの要素はこの作品の筋書きでは違和感が無い。 「死霊のえじき」のバブも嘆き悲しみ拳銃を放つ事もあったように同じ感覚を持ったゾンビがリーダーをしている。 花火で気をそらしゾンビ達が上を一斉に見上げるのは「バタリアン」の爆弾投下の静止した一瞬を思い起こす。 「ハウス・オブ・ザ・デッド」の首だけを足で踏んづけて潰すというのもビッグ・ダディがしている。 (パクリまくりはもう当たり前?) 陳腐な小さい店で酒瓶を集める場面でゾンビと遭遇するが、 「アンデッド」や「ドーン・オブ・ザ・デッド」の室内乱闘以下なのでごく普通でも何か捻りがほしかった。 酒瓶開けて飲んでドロッドロに溶けてくれるかと思ったけど・・・平凡。 ギミックで動かしているゾンビは唯一独特の味がある。 暗い最中にフカンでの場面はCGなのか小さすぎて虫っぽい。「ザ・リング」のスタッフ関係も関っているかな。 オープニングは「ドーン・オブ・ザ・デッド」と似た表現を使用。 バブやローズ隊長にも似たゾンビもいたが当時と現在の風貌からして本人ではなさそうだ。 ジョセフ・ピラトーやハワード・シャーマンも不動の人気があるので再来してほしいものだ。 黒皮ジャンにヒゲとナタ持ったトム・サビーニに似たゾンビも出るがここ一番のショット演出なので本人っぽい感じがする。 ”ゾンビをナメるなこの野郎!”とばかりに気合入れてナタ振るう姿はやっぱりそうなのだろう。 メイキングにブレード役とあり。 突発的にガブリと意表を突くアクションシーン重視。物語は人類に復讐する死人達の構図。 ゾンビありきが前提の世界なのでアドベンチャー性を含む神秘性は含まれて居ない。 死体処理の上で墓場から蘇る定番の姿も捉えている。腕をニョキっと伸ばすやっぱりコレだね。 色々な場面は短いというのが印象でしぐさや行動に時間をかけている。 お気に入りの詰め込み型スクラップブックになっているのが散漫で味が無く惜しい。 従来型に飽きているとより完璧を求めるがこういう意識改革のような方向も一応有りで見れるかもしれない。 本作は完結してはおらず名作に成り得ず続編が出た場合も期待して食いつける。 難点は登場人物達は見た目より大して面白くない事をしているだけ。 大きいトレーラーに乗り込んでろくにゾンビと戦っていない事が分かる。まず脚本はへっぽこ話。 金網デスマッチなんかも別にどうでもいい代物で感情移入する必要ない。 ゾンビが足に食いつこうとせず人間の顔を見て引きずり下ろそうとしているだけ緊迫感がない演出。 「死霊のえじき」と同じ引き裂きシーンもあっちを見ればいいことで本作ではほどよく噛みあっていない。 雑に編集してくっ付ければ済むだけのハリボテを不用意にするべきでない。 重要な主体性が描ききれておらないのがホラー映画として感性ゼロの原因でイライラする。 ヒマ潰しノンストップアクションというイメージがまだ残ってしまう。これならゾンビはコメディ役者だ。 個人的には本作の続きは見たいという意識は無い。 年月が経過しても名シーンが印象に残らないため最熱は不可能。愛着は無い。 デニス・ホッパーが無難に爆死なので話題性もなく非常に退屈。美味しくない役回りだ。 何のために名乗り出てきたのか・・・おっさん。 食われる犠牲者も1人除いてどうでもいいギャラリー達のみ。体引き裂きは悪役だけの特権だよ。 上流階級の人達を助けてしまい下級のスラムにいた貧困層はどうなったかさえろくな描写が無い。 助かっているのは親っさんと子供を見る限り貧困層だけどね。 先にどちらを助けるかの行動が高層ビルに向かうのだから一目瞭然で主人公にとって大切な物が見えてない姿にも見える。 多くの物を見てきてもこんな無表情、無関心なやつは居ないので主人公としては冷めている。 冷静沈着でリーダー素養の的確を備えているような描写もないし素で大根スレスレの場違い。 作品の場面に合わせない熱の無いテンションの乏しい演技は何も生まない上に現状は好まれない。 サイモン・ベイカーは場面に対する演技の意見を聞く努力がまだ少ないし出演作品中で最低限のみの演技力。 セリフだけで育ったような大根芝居を見せられても金を出す対価にもならないし何の付加価値も無い。 ライリーにリーダーとしてのヒーロー性は無いので傍らに居ても知的さは麻痺して頼りなく、 チョロがゾンビ狩りに飽きて脱退してのんびりしたい考えはごく自然の成り行きだという解釈も出来るが、 リーダーの存在感がこれではまるで対処能力と危機感が無いキャラの活かし方が曖昧にもなっていない。 ゾンビ狩りして生き抜いている1人とは思えないならその時点で受け付けない。 軍服を着ている中に1人司令官のような立場で引退をほのめかして任せようとし先にチョロに引退されるのが間抜。 身の振り方までなぁなぁキャラなのか地なのかどうでもよい描き方で 役者が認識でしっかりしないと見ているこちらはムカムカするのだ。 過密で人が多く必要ない奴等が多すぎなのも頭が痛い。 ハエみたいに集ってないでいっその事、ミサイルか無痛ガンで全員死んでくれ。 なんの苦労もせず助かっている主要人物が多すぎる。無難すぎてぬるいわ。 ゾンビと対するのに花火を使うので夜のシーンばかりと色々不満がある。 火傷を負った人物とゾンビの風貌を匂わしてゾンビさえもが障害者にも見えるし虐待する映画にも思える。 ゾンビの容や性質以前の問題。どうせなら別の新しい作品の脚本物を撮り下ろしてもらいたい。 これならまだ「13日の金曜日」の方が死人の復活とサバイバルの怖さでゾンビらしく名作と位置づけられる。 ゾンビ見たら逃げろ、まず最初に歯向かうなこの野郎。 あーロメロ作品じゃ熟したパイオツも出ないのが改めて実感なんか寂しいなぁ。 ■ポイント1 噛まれなくて首吊っても死んでもゾンビになる。噛まれてもゾンビ。 噛まれて即死した場合は数秒の即効性でゾンビ化。 ■ポイント2 ゾンビが悲しむ。ゾンビが吊るされたゾンビを見て驚く。水の中に落ちたビッグ・ダディを見て唖然とうろたえるゾンビ。 仲間同士の協調性がある。刺激を受けて行動が進化する。(的確なリーダーの行動指示による) ■その他 シーン数は「ゾンビ」並に多い。ノリの良いBGM流しっぱなしは無いが臨場効果音を多用。 ホラー要素は残酷描写が数多くても場面が短く盛り上げムードもあっさり。 悲劇を被ったゾンビの復讐主点もある御蔭やコメディ要素で期待とは裏腹に怖く感じない。 ■オマケ 指で擦ると煙が出るカード・・・懐かしいな駄菓子屋の怪談グッズのコレ。 Big Daddy-Blade-The Butcherの3つがフィギュアで発売。 ■楽しめ とにかく突っ込み甲斐があるのでバンバン突っ込め。 内臓グロ多過ぎだのメイクが気合入っているだの、なんでサモア人が出て来るんだよ!とか(笑) あれは大根役者だの、あのゾンビは変だの好きな事、気に食わない事、何でもいいと思う。 ■個人的に 定番のガソリンスタンドと標的。 今回のゾンビは眼がコンタクト系。ヨダレや自身の内臓グッチョリが無かった。 道具持てて歩いてなんぼのゾンビ達。(身体機能的に健康じゃん!) 結論は「サンゲリア2」の要素を調和して「ナイトメア・シティ」の焼き増し? 過去作のグロシーンのデジャブとオマージュ的な詰め合わせ。 ヴィンセント・ドーンやウンベルト・レンツィ等イタリア方面に喧嘩吹っかけてるのか旋風を巻き起こしたいのか。 それともこのシーンはこうやるもんだぜ的なマニュアルメッセージを含んだのか疑問点。 鏡を映すような対極が存在しないため双璧で持ってのゾンビ映画乱発と質の向上にはまだ成り得ない。 「ショーン・オブ・ザ・デッド」のサイモン・ペッグもゾンビ。 ナタゾンビ比較。トム・サビーニてのはハマリ過ぎて反則だな1シーンだけってのは勿体無い(汗) 「サンゲリア2」のポテンシャルの高い尋常で無い動きをする間寛平ゾンビが好きだなぁ。 食われる奴等全員うるさい。脳内分泌で食われながらも笑い出す快感に変わるような定義はドコ行った?。 ミイラ映画も頼むぜロメロ監督。 多種多様な好みのファンを満足させるには多種多様な作品が出て許容が満たされる必要性がある。 その範囲は1監督1作品ではもう収まらない飢えによる最熱ブーム。 アメリカ流だと流行がコメディ化して潰してしまうがそれとは違う方向性が台頭しないとね。 最後に、誰の肉か分からない食事シーンを欲張りすぎ。 人間同士のやり取りの描き方が濃密ではないので逆に退屈。迫力や緊迫感はアクション映画に及ばない。 ゾンビの脅威を感じさせないそっちのけで展開される何度も見たような出来上がったアクションとドラマ。 人間同士の攻防ドラマが視聴を重ねる都度に違和感を増幅させる。 緊張感も無くこのシチュエーションの組み合わせは分離気味で好みではない。 はっきり好みが二分して分かる事は従来型オカルトを感じさせず方向性を変えて現実的。 これが未知数の予測不可能さが含まれて居ない小手先の遊びの結果。 従来から一歩先に抜きん出た物語。新作を見る上でのお楽しみではある意味”新鮮”なのである。
ライリー役 サイモン・ベイカー(物静か正統派主人公。そこそこ雰囲気場違いな熱が表に出ない脱力キャラ) チャーリー役 ロバート・ジョイ(警護スナイパーでうろちょろした小男を一撃葬りでスカっと) スラック役 アーシア・アルジェント(もう少しファンキーさと色気を誇張して持続してほしかった多様性の望みあるヒロイン) チョロ役 ジョン・レグイザモ(アウトロー側主人公。ゾンビになるのも悪くないなぁって一番イカスぜアンタ) この他にもどすこいっハワイのサモア系キャラがいたりします。 ビッグ・ダディが放り投げたガスボンベでチョロとカウフマンは吹っ飛んだのでもう出番が期待できない。 続編の新メンバーが気になる。主要メンバーはもう少し年上の方が貫禄が出る。 ジョージ・A・ロメロ監督作品というより、 製作のマーク・キャントン/バーニー・ゴールドマン/ピータ・グルンウォルド主体で作った映画というのが正しい。 だからこんな芸術性度外視のオマージュのようなシーンのパクリばかりになっている。 メイキング見たらロメロ作品を参考にどうのこうの言っているが大嘘吐きだなぁ。 他の作品までパクッて過去のトム・サビーニのアイデアをテンコ盛りにしているだけやん。 よくも二番煎じを見せてくれたなとクソでもブチかましたいくらいだ製作3人の感性は褒められないね。 体引き裂きは悪党の特権セオリーで無役のギャラリー引き裂いても気分が晴れる名シーンにもならない。 折角の名シーンを無作為に殺戮だけのゴミに放り込んでいる鈍い感性がこの作品の全体像を鈍らせている。 その辺の主要を分かっていれば脚本・設定等は流れだけではなくもっと活きるはずだ。 監督の名を汚すのも光らせるのも製作サイドのメンバーの腕と感性が物を言う。 道具を使うようになる進化論とかは驚きもしないどうでもいい事。 ゾンビが刺激されて見ている側の人間が刺激されないというのは浅知恵過ぎてまずボツ。 袋のインスタントラーメンに水入れすぎてスープの味が凄く薄くなったり、 時折ビーフシチューでやたら硬い肉を噛んでたりするような・・・大雑把な加減。 ジョージ・A・ロメロが監督で関ったとはいえカメラ覗いてYES.NO言うだけ 持ち味は一切無しその点を色々見抜いて騙されるな。 褒めるも良し、悪く貶して突っ込むのも良しで幾度か視聴チェックできる。 アメリカ/カナダ/フランス作品とあるが年々ロケ地で安く撮影できるのがカナダあたりなのでそういう事。 ここら辺は業界としては費用を抑えるのが頭の痛い所であるためよく利用されている。 多くのファンに向けた総論を醸し出すユニークな活性剤としてだけではなく、 ゾンビ物の安い作品を一発で作っているアマチュア等には手本のバイブルにもなるだろう。 ディレクターズ・カット本編97分でもシーンの時間が短いのでまだまだカットされている部分が多くある。 腐臭を感じないホラー。ゾンビが進化をし、進歩しなかったのは・・・人間の方でした。 |
★ DVD |
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ブラック・デモンズ |
(1991) DEMONI 3 BLACK DEMONS BLACK ZOMBIES 製作国 イタリア 監督:ウンベルト・レンツィ 製作:ジョゼッペ・ガルジウロ 脚本:ウンベルト・レンツィ、オルガ・パハー 撮影:マウリツィオ・デロルコ 3人の若者がブラジルに訪れ1人がブードゥー儀式の音楽を収録。 何かに憑依されたかのように墓場でテープを再生すると惨殺された奴隷達が生き返る。 過去クリスマスの日に無慈悲な農場主によって逃げ出した奴隷達が埋められていたがその彼らが蘇ってしまったのだ。 フルチ作品やアルジェント作品等のメイクを担当したフランコ・カサグニが特殊メイク。 墓場から手かせのついた奴隷ゾンビ達が色々な道具を手にのっそりと姿を現し目玉をえぐりに来る。 ウンベルト・レンツィ監督だけあって「ナイトメア・シティ」以来の目玉刳り貫きシーン。 痛々しい顔と「ビヨンド」や「マンハッタンベイビー」に使われていた物と同じ種類のコンタクトも使用されている。 イタリア映画のシンプルな流れの特徴でおふざけは無い。惨殺シーンが主軸の目玉と筋書きドラマ。 脚本は簡素でBGMによる盛り上がりが欠けるため演出による雰囲気の濃密さが表に伝わってこないのが少し残念。 BGMは遅れた80年代っぽくおどろおどろしいテンポのトーン。 踊りの歌声のアエアエーとはマッチング微妙で白ける原因かも?。 関心を惹く面で虜になる要素は一見しただけでは語れない。 ブードゥー系の中ではゾンビは中々良い。 走る事も無く白い眼、無表情で無機質に立ち尽くしている姿が地獄からの滅び手の様。 日本版ジャケットのイメージ画はサルっぽく見えるが司祭の顔を少し隠してあるので直接的に関係ない。 オープニングから景色はリオ・デ・ジャネイロの海岸とポン・ジ・アスーカル山が綺麗に見える。 コルコバードの丘のキリスト像は大きくてもさすがに見えない。 また、ストーリーには邪悪のみで対抗する神の存在は描かれていない。 悪霊払いをしていた女も早々に襲われ最後に若者達がどうなって終焉を迎えるのか予測が難しい。 「サンゲリア2」や「ゾンビ4」ほどノリは無いがこの2作品のイタリア系の演出の雰囲気が好きなら、 90年代の本作はギリギリイケる線。 メイン役者の方はアメリカ人が多い。御色気でもあれば少しは真面目過ぎる間延びも緩和できたでしょうけど。 70年代マカロニやトラッシュを腐るほど眼を通しているならこんな程度のぬるさは屁でもない。 汚い顔と足と目潰ししか記憶に残らないという感じもする。 独自の色を出すために物語の描き方に90年代イタリアのアイデア不足な風潮を感じる。 筋書きとしては悪くないのでリメイクを重ねればよいものを生み出す可能性はある。 ブードゥー系のゾンビといえば労働の代役だの、生きたままゾンビだのというイマイチな感じのプロセスだけに、 あるものが引き金となり墓場から過去に労働者だったゾンビが蘇り人間を地獄へと誘う筋書きは良い。 ■ポイント 何回か隠れるゾンビ(・_|チラ =|サッ 7(・_|コソーリ =|サッ 定番のジープがエンコ。対抗手段に火炎瓶。蛇のペンダントと白い眼の共通点。物語に何の布石も無い。 |
☆☆☆☆ DVD |
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デス・ヴィレッジ |
RITUAL (2001) 製作国 アメリカ 監督:アヴィ・ネッシャー 製作:リチャード・ドナー、デヴィッド・ガイラー、テッド・ハートリー、ウォルター・ヒル、 ロバート・ゼメキス「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985) 製作総指揮:ジョエル・シルヴァー、ボブ・ワインスタイン 脚本:ロブ・コーエン「ステルス」(2005)「ドラゴンハート」(1996)、アヴィ・ネッシャー 撮影:ダグラス・ミルサム 音楽:シャーリー・ウォーカー 出演:ジェニファー・グレイ、クレイグ・シェイファー、 ダニエル・ラパイン、クリステン・ウィルソン、ガブリエル・カソーズ、ティム・カリー、ロン・テイラー ロブ・コーエン監督やロバート・ゼメキス監督が関与してますが大したことないです。 所謂ゾンビパウダー系です。ジャマイカが舞台でハイチも一部セリフで物語にある。 「ゾンビ伝説」というほどではないが色々お楽しみがある分見れる。 儀式に参加した者達は次々と死んで行くのだがどれも死因が一定していない。 麻薬=ゾンビパウダーというような見解もできる。 最初ではノリノリのBGMで始まりと思いきやパーティでバンドの演奏だったり憶測を先んじると意表を突かれる。 褐色のオッパイやらスケスケの上からビーチクまではっきり見えるのやら谷間を意識したサービスがある。 「エマニュエル」の1シーンのように白いテラスと女2人(1人素っ裸)場面もある。 如何わしいシーンはないので気楽。 ◆ここがホラー&ミステリー 部屋の温度が上昇し親父の顔が膨れ体中から血を噴出して溶ける!。 色々な死に方をした死体が発見される。 縛られた挙句に蜘蛛まみれ。 幻覚で伝説の怪物のような奇怪な蛇人間が出たり(ハスの実のような穴だらけがキモイな) 髪の毛が蛇のようになったり。 技術面では良い。描き方はTVM寄りだがそれだけで別のホラー映画にもなれるほどの質。 主人公も夢で散々うなされるので2度もあるなら死んでおけとも思うが。 色々な展開でいかにも関係なさそうで臭い女が儀式の真相に迫ると魔女っぽい感じ。 出演者全員中々に曲者揃いなのでそれほど安くは無い。描き方が雑で何の映画なのか分からないのが困る。 |
★ DVD |
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「Dr.ジキルvs.狼男」 「ゾンビの怒り」 |
(1972) Dr. Jekyll y el Hombre Lobo Doctor Jekyll and the Werewolf 製作国 スペイン 「Dr.ジキルvs.狼男」 (1973) LA REBELION DE LAS MUERTAS VENGEANCE OF THE ZOMBIES 製作国 スペイン 「ゾンビの怒り」 悪魔の能力を持った男に蘇らせた死者物。 怪人二十面相のような風体であちこち出没する。 1人はヒンドゥーの導師で1人はブードゥー呪術師の兄弟。 悪魔サタンの儀式描写もあり、 呪われた血筋というより過去の火事により浄化されてツノが燃えたかも?という感じ。 家系がウなんたらでラヴクラフト映画の「ダンウィッチの怪」も下敷きにしている要素があるかもしれないと感じた。 (考えすぎ) 棺桶から出る青白く目の周りが黒い女の死者。いわゆる古典の亡霊などに多いタイプ。 吹替えが代役かも知れないドイツ語の音声。 またロンドンの二階建てバスや町並、警察署の看板を良く見ると物語の舞台もはっきりする。 イギリスの舞台でドイツ語という奇妙な組み合わせ。 娯楽性の趣が強くスローモーションの幻想的な演出でサイケなシュール。 こうしたものはネグリジェを着ているパンダメイクの女ゾンビにしか雰囲気を感じ得ない。 缶詰の空き缶やナイフを放り投げる女の死者はいかにも70年代の性格。 こうしたクドイ嫌味のある古典の演出もカラーでは最初で最後のような気がする。 ゾンビ系そのものの枠組からは逸脱しているので別物でもある。その意味ではアバンギャルド。 この年代の物を楽しむにはユーロ全てのファッション性やスタイルを分かっている図太さが元々いる。 「ザ・ゾンビ 黒騎士のえじき」と同年同国でポール・ナッシー出演。 物語は2作品とも人間ドラマに重点がなされている。 |
★ DVD |
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ミート・オブ・ザ・デッド |
DEAD MEAT (2004) アイルランド映画 監督:コナー・マクマーン 脚本:コナー・マクマーン 撮影:アンドリュー・レジー 音楽:ジョン・ジローレイ、エドワード・キング ブレアウィッチが魔女ならこちらはブレアゾンビ?。ゴア的にキツ目でロードムービーのようなドキュメントっぽい味もある。 (どこかで見たようなセリフだな) 脇道に逸れる主体性のある物語は無いが真面目にグロ・スプラッター。 「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」の男女車路線から、 「死霊のえじき」のスコップ。「ザ・クレイジーズ」や「サンゲリア2」のガスマスクの白い殲滅部隊もうまく取り入れている。 小屋での乱闘や暗闇の中の恐怖や車がドロ沼にはまって動けない状況。そして城での防戦まで描く。 ゾンビも眠るというカカシのような奇妙な生態まで描写している。 ちなみに近代劇。 掃除機で目玉を吸い取るのが凄い。その掃除機の吸引力は半端ではない(爆) 子供ゾンビも太っちょが最初1人出て後にパーティ衣装を着た数人が大人の腕を食っている地獄絵図。 楳図かずおの「おろち」の一説のような・・・バキボキっひぃぃ感は無い。 ちょっと危なそうなスコップ親父がスパスパとゾンビをちょん切ってがんばる。 死んだ妻に噛まれた挙句に腕を切り落として感染を免れるも群れの勢いは止まらずやられてしまいます。 BGMがほとんど無いのでホラームードのドキドキワクワクするノリや面白さは無いが少しは鳥肌が立つ。 非常に真面目でゾンビも山盛りで完成度極まるのだが期待感を書き立てる物も無くインパクトが薄い。 女主人公が流されているにしても中心に描ききれず無難過ぎやしないか?という点に至る。 ブカブカの服を着て袖を持って行かれるにしても味気ない。大根の皮を剥いたら芯しか残ってない感じだ。 あれだけゾンビの吐く血を浴びてそのまんま何時の間にか衣装が変わっている。 前半の夕刻は日当たりも悪いし後半は夜の場面のみ。ふざけた娯楽性と正反対でさえ足りないものがある。 パート2も出れば感性と技量がはっきりする。ロメロ寄りは分かるがフルチ並のムードとパンチがほしい。 感情を揺さぶるものもなく得るものは無い。牛も人間を食っちゃうぞ。 |
★★★ DVD |
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フォレスト・オブ・ザ・デッド |
原題:Severed (2005) 製作国 アメリカ 監督:カール・ベッセ 脚本:カール・ベッセ、トラビス・マクドナルド Story.夜は月明かりしか見えない霧の深い山。 森林伐採業者に対して森林保護団体が抗議していた。 見たことも無い大きな木。濃度の濃い樹液が採取され調査に回された。 伐採中の事故でチェーンソーの刃が跳ね返り1人が肩口を負傷。 保護団体は体を木に縛りつけたり木に釘を打ち込んでいた。 事業は停滞し業者を雇っている取締役社長の御曹司タイラーは親子の話のもつれから森に出かける。 作業場では化物と化した男が何かを食って声をかけたとたん襲ってきた。 樹木の生長を3倍に早める薬品GX1134が森林を変化させその樹液が負傷者の傷口に入ったため凶暴化した。 臆病なカーターがボスに問い詰められて隠していた問題の根本源を自白。 小屋に避難していた者達はバリケードを張り無線連絡を取るも応答は無い。 車で脱出を試みるも道は封鎖され止む無い徒歩の途中にヘリを発見したが銃撃される。 別の伐採業者のグループが彼等を救う。 ゾンビ狩りをして山篭りをする統率重視のスタイルにショックを受けた。 そのメンバーの1人、執拗に神の教えを説くラモンは嫌気がられて仲間のリーダーに撃ち殺される。 リタは男達の中に女1人という立場に不安を感じていた。 ドシャブリの雨の中カーターはゲートを開けてゾンビを解き放つ。地獄絵図から逃げるしかなくなった。 中々良い感じに仕上がり。バイオテクノロジーや地域特性や森林保護というローカルも活用できている。 ゾンビを映す効果は「ドーン・オブ・ザ・デッド」の後半と同じ早回し。 目が回るドラッグ感覚と割り切れるが眼の焦点も狂うので少々見辛い。 この手法に頼ったものは毛嫌いされる面もある。 ゾンビタイプは動きが遅く垂れた感じ樹液だけでなく噛まれても感染は即効性。 山小屋の意味で「ハウス・オブ・ザ・デッド」とも言えるが銃社会ではないので撃ちまくりではない。 原題からも分かるとおり「切る」または「切断」である。 また、ハイテンション過ぎるノンストップの流れでもない。それが功を奏している。 色々な効果や音楽、ゾンビメイクも水準は維持され雰囲気にマッチしている。 個人的に檻に入れられたゾンビ狩りの要素の部分は今では通用しないので不要と思っている。 近年にありがちなTVのようなノッペリしたフィルム画質ではない面は視聴に耐えられるので良い。 細かい仕事でクリアノイズが入っているか単にリマスターしていない部分かもしれない。 人種特性は黒人が伐採業者のボス。存在感が支えになっている。風変わりなのがアラブ系のラモン。 グロ・スプラッターはチェーンソーや斧を叩き付ける見切りで血飛沫が多用されている。 その分、印象に残る名場面に成り得るようなインパクトシーンは無い。 物語は恋愛も含むが色物は1度きりの雰囲気だけで回避。男女の成就は達成しないホラーのセオリーを守っている。 ふざけた演出も無く真面目。正統派ゾンビ流でありSurvival要素は問題ない。 まだ見てない人で「レイク・オブ・ザ・デッド」GHOST LAKEと似ていると感じているだろうが異なる。 予告編やジャケットのエコロジー・ホラー「木、切るな!!」というのがちょっと面白い。 雨が降る日に見ると気分も高まる。 |
★★★ DVD |
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ウエスト・オブ・ザ・デッド |
(2005) ALL SOULS DAY: DIA DE LOS MUERTOS DIA DE LOS MUERTOS 製作国 アメリカ 監督:ジェレミー・カステン 製作総指揮:ジョン・W・ハイド 脚本:マーク・A・アルトマン メキシコゾンビ。原題はメキシコでは「死者の日」という意味に相当。 モンスターをゲーム感覚で撃ち合うアクションでは無いためミステリー。スタジオ物の手作りTVM。 ノンストップアクションに飽きてミステリードラマでじっくり観るならばというところ。 町の支配者、観光客、魔術によるゾンビ。メイクはミイラ仕立ての種類が多くある。 祭りの衣装で数人お揃いで登場するのが拍子抜け。動きは格別な特徴は無い。 筋書きの特徴からして活躍の場が少ない。 ジェフリーコムズは冒頭から父親役で登場。主役は別の人。 オマケで色気と食い気。ゾンビの中心で愛を叫ぶ・・・。 グロ、スプラッター他は終盤まで自粛して規制気味な作り。 所々の話そのものが掴みにくく面白くないので普通にヒマ潰しで5.5点くらい。 白塗りドクロなブッチャー顔で盛り上がるのがなんとも。 過去の不吉な現場の表現にブレテぼやけた8ミリ映像が回っているような感覚を用いている。 エスメラルダは早い動きのドーン系ゾンビ。オデブ系、超能力の不老不死もいます。プラスで女幽霊。 使ってる武器はショットガンやナイフ。役者と吹替がマッチしている。 ■ストーリー 1892年メキシコのサンタボニータは鉱山の町。 神殿の財宝の山分けを抜け駆けした男を追い詰める。 その日は死の女神、使者の日を祝う祭りで賑わっていた。 男に囃されて招かれた人々はある入り口に入った直後に爆発し消息を絶つ。 その死者の日から60年後、1952年10月。 観光に訪れた一家は2人の女性が佇むホテルに来るが老婆に囁かれた息子リッキーの身に何かが起こり消息不明。 そして・・・53年後11月1日、町を訪れた男女が舌を切り取られた女性を見つけブランコ保安官が保護する。 そして男女はホテルに泊まり仲間が来る。そしてエスメラルダの代りにアリシアが連れ去られた。 ホテルに立て篭もった4人にゾンビの群れが迫る。 それだけでなくこのホテルにはバルガス・ディアスの秘密があった。 「生贄を捧げないと奴等が出てくるんだ!」 |
☆☆☆☆☆? DVD |
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エル・ゾンビ |
(1971) TOMBS OF THE BLIND DEAD LA NOCHE DEL TERROR CIEGO エル・ゾンビ I 死霊騎士団の覚醒 エルゾンビ/落武者のえじき(旧・ビデオ) エル・ゾンビ 死霊騎士団の誕生 (1973) EL ATAQUE DE LOS MUERTOS SIN OJOS RETURN OF THE BLIND DEAD ATTACK OF THE BLIND DEAD RETURN OF THE EVIL DEAD エル・ゾンビ II 死霊復活祭 (1974) EL BUQUE MALDITO THE GHOST GALLEON GHOST SHIPS OF THE BLIND DEAD HORROR OF THE ZOMBIES LA NOCHE DEL BUQUE MALDITO エル・ゾンビ III 死霊船大虐殺 (1975) TERROR BEACH LA NOCHE DE LAS GAVIOTAS NIGHT OF THE BLOOD CULT NIGHT OF THE DEATH CULT NIGHT OF THE SEAGULLS エル・ゾンビ IV 呪われた死霊海岸 テラービーチ/髑髏軍団美女虐殺(旧・ビデオ) 製作国 スペイン 監督:アマンド・デ・オッソリオ コンプリート DVD-BOX ある地域で過去に生贄を捧げていた邪教の軍団が復讐のために復活する。 さながら、その姿はローブを纏った死霊騎士。剣を持ち馬に乗ってやってくる。 ユーロな雰囲気がムンムン漂ってくる。 同じペースで作品毎に完結。 時が過ぎるか火で倒せる事がある。剣を振り回してくるので容易に近寄れない。 遠くへ逃げる事も適わず追い詰められたら為す術無し。 剣がどこかにぶつかった時の鈍い音が空恐ろしい。欲求不満はお約束の様。 1作目の予告編には「猿の惑星」の設定を取り混ぜたような物がある。 シリーズ4作品+監督ディスク。解説書は邦題の新旧名付け親対談やキャスト一覧等。 邦題は「髑髏軍団美女虐殺」、「エル・ゾンビ/落武者のえじき」 ポスターは持ってませんが、あればそれだけで約4100円から6200円のお値打ち物。 |
★ DVD |
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ゾンビナイト |
PRIMAL FILMS presents "Zombie Night"(2003) 製作国 カナダ 監督:デヴィッド・J・フランシス 製作:アンバー・L・フランシス、デヴィッド・J・フランシス、マイク・マスターズ 脚本:デヴィッド・J・フランシス 出演:ダニー・チクノヴィッチ、サンドラ・セゴヴィッチ、ドウェイン・モニズ、ジョン・カーソン こいつら人肉食いすぎ。 最後にゾンビの群れの中を駆け抜けるのは果たして誰だ。 ロメロタイプ。 演出やドラマを煮詰めているが、画質、テンション、音楽、カメラワークの質がインディーズ並に留まっている。 シーンに重点を置いているので場面場面で繋ぎ、飛び飛びがち。 パニックと結束と、籠城がメイン。人数やメイク等は心配ない。 スタジオの特徴が何となく分かるが中でもメイキャップアーティスト本位の仕事が秀でている。 母親が子供の目の前で生きたまま腹の内臓を食われるのが哀れ。 ズタ袋が2つ並んでも仕方ないが御色気もあったりする。吹替有。 新作映画予告編:「沈黙の傭兵」「コワイ女」 新作タイトル予告編:「バタリアン5」「ワン・ラブ」「サタンクロース」「紅蜘蛛女」 「アフロサッカー」「女囚07号玲奈」「バタリアン4」他。 |
☆☆☆? DVD |
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プラネット・オブ・ザ・デッド |
IDX STUDIOS, LLC presents "Raiders of the Damned"(2005) 製作国 アメリカ 監督:ミルコ・デイヴィス 製作:ミルコ・デイヴィス 製作総指揮:サンドラ・デイヴィス 脚本:マイク・エゼル 音楽:アルヴァロ・モレロ 20XX年、地球荒廃後のゾンビ軍隊が我々の土地に侵入してきた。 抗体を手に入れるため要塞を突破しろ。 特撮が入ってる。ヘリが墜落したり格闘に放電したり。SFアクションドラマで編成は渋い好み。 スプーンで目玉を食うグルメなゾンビがいる。噛み付いたり普通に会話もする。メイクは干し柿のような感じ。 質はゾンビナイト同様インディーズ並に留まっている。 |
☆☆☆? DVD |
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死霊のしたたり |
RE-ANIMATOR (1985) 1985年作品 「ZOMBIO 死霊のしたたり」 製作国 アメリカ 監督:スチュアート・ゴードン 製作:マイケル・エイベリー、ブルース・ウィリアム・カーティス 製作総指揮:ブライアン・ユズナ 原作:H・P・ラヴクラフト 脚本:スチュアート・ゴードン、デニス・パオリ、ウィリアム・J・ノリス 撮影:マック・アールバーグ 音楽:リチャード・バンド 出演:ジェフリー・コムズ 現代のフランケンシュタイン。ハーバート・ウエスト。 彼は研究の成果を横取りしようとしたヒル教授までも始末し蘇生させるが、 ヒル教授は恐ろしいまでの生命力と超能力を備え事態は悪い方向へ。 首と体が別々になっても内蔵までも動きロボトミー軍団まで操る。 スチュアート・ゴードンとブライアン・ユズナらしい展開のエンパイア・ピクチャーズ作品。 見るからに怪しい緑色の液体注射。 原作はH・P・ラヴクラフトの小説。小説はクラシック調ほど古ぼけていて映画向きの派手さは無いのでかなり差がある。 この映画は死体蘇生者という点でゾンビ映画やフランケンシュタイン映画も兼ねる要素が詰まっている。 液体で蘇った猫は何度でも蘇る事が判明するため「バタリアン」のパターンと似ている。 特徴があるのは眉間に皺があるハーバート・ウエスト役の俳優による怪演。 進んでいる展開とは別の展開を出してくるのが唯一邪魔になっている。 エログロナンセンスと一言で締め括れるがストーリーの中は思ったより真面目。 それを壊しているのは幼稚な低俗趣味やヒル教授の存在。 こうでもしないとそのまま作っても退屈になるという感じが見て取れる。 H・P・ラヴクラフトの作品らしさを匂わすものは微塵も無いが、まったくもってアメリカらしいコメディとして見れる。 スチュアート・ゴードンとブライアン・ユズナはH・P・ラヴクラフト作品に色々手をつけているが原作らしさは殆ど無い。 フリーク側から言うと時代考証は無視できないからだ。結局別物と感じれば少なからず残念がる結果を生む。 初めからH・P・ラヴクラフトの物語に頼らず別物を作っていったほうが飛躍できるだろう。 |
★★ DVD |
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ゾンビ2009 |
ZOMBI: LA CREAZIONE (2007) Zombi: La creazione 製作国 イタリア 監督:ヴィンセント・ドーン 出演:イヴェット・イゾン、アルヴィン・アンソン、ポール・ホーム、ダイアン・クレイスタン、ジェームズ・パオレッリ 漂流していた生物学者シャロンがヘリコプターに救助される。 タイラー社の研究施設がある島復活したゾンビを掃討するため兵隊が投入される。 東南アジアタイプのゾンビ。 ビデオ撮りのテレビ画質ですから他国のテレビドラマを見ている印象。 スローや追われるシーンや怪物だけ吠えるシーンは別撮りの違和感が残る。 車のキーが動かない、扉が開かないなら壊して開ける、「1.2.3.ダァー」のお約束。吹替えが笑える。 ゾンビとエイリアン4とエイリアン2の融合。 主要1匹がコンタクトと牙、生まれるゾンビの再来。変異体の子供達。頭脳による支配といいグロテスク。 悪天候の暗闇で光が漏れる怪しげな雰囲気。息をつく暇を与えず緊迫感で押し通している。 監督の遺作ですが、編集や勢いを重視したテイストに廃れない意欲が垣間見えます。 |
☆☆☆? DVD |
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デイ・オブ・ザ・デッド |
DAY OF THE DEAD (2008) 製作国 アメリカ 監督:スティーヴ・マイナー 「死霊のえじき」 DAY OF THE DEAD (1985) ジョージ・A・ロメロ原作を下敷きにした映画でリメイクではない。 早回しの多用が見辛い。距離感が遠目であれば防げる。酔うならドラッグムービー物。 「死霊のえじき」とは別物として楽に見れる。 即効性が早く、醜い怪物の姿に変身するタイプ。刃物や火炎に弱い。部位破壊も凄い。 研究施設は「死霊のえじき」というよりも「バイオハザード」を感じさせる。 主人公だけ新人の軍人とは違う感覚の若さと可愛らしさで浮いてしまっている。顔に似合わず仕事が的確。 銃を扱え人を襲わないバブも再現されている。消毒と菜食主義と気になる女性がいるという理由。 生前の習性が残っている軍人も銃器類を乱射し錯乱している。 研究所の最後のゾンビだけ知能が発達しているという理由で乱射を避けたり隠れたりするほど超人的。 随所も斬新。力不足を感じさせず真剣さを表に出したノンストップ作品。天井を這うのは反則だ。 エンディングは2パターン。 黒人が逃げろと叫けぶシーンが襲われていて助からないシーンになる。 |
★★ DVD |
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ダイアリー・オブ・ザ・デッド |
DIARY OF THE DEAD (2007) 製作国 アメリカ 監督:ジョージ・A・ロメロ ドキュメントタッチ。 パニックの現場で誰かが終始ハンディカメラを構えて質問するのでピクニック気分でもある。 ナイト・オブ〜とデイ・オブ〜の脚本をアレンジしているのでパターンやセリフなど類似した部分が多い。 脚本柄、常に感傷に浸っているのがマイナス材料。 素人演技のミイラモンスターの映画撮影からゾンビになって迫真の演技になるパターンは微妙。 ゾンビが倒されるスプラッターは変化している。 内臓ゾンビ、ダイナマイトで吹っ飛ぶ、農具の鎌で2人貫き、 液体で頭部溶解、剣で頭真っ二つ、吊らされて撃たれて顔半分。 内臓ゾンビとラストはスコップで切られた顔が目を動かすデイ・オブ〜のパターンと類似。 今回は報道の使命感と捏造、そして傍観者の慣れを皮肉っている。 そうした設定はゲームソフトのDEADRISINGに似ている。 メンバーの1人が趣味でカメラを回し続ける映像と動画のソースフィルムを作る方向が苦しい。 見応えはリアルさが増したスプラッターシーンのみ。 出演:ジョージ・A・ロメロ 警察署長 (クレジットなし) 声の出演: ウェス・クレイヴン ニュースの声 (クレジットなし) スティーヴン・キング ニュースの声 (クレジットなし) サイモン・ペッグ ニュースの声 (クレジットなし) ギレルモ・デル・トロ ニュースの声 (クレジットなし) クエンティン・タランティーノ ニュースの声 (クレジットなし) |
★ DVD |
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ゾンビの秘宝 |
OASIS of the Zombies (1982) OASIS OF THE ZOMBIES LA TUMBA DE LOS MUERTOS VIVENTES BLOODSUCKING NAZI ZOMBIES GRAVE OF THE LIVING DEAD 製作国 フランス/アメリカ 監督:A・M・フランク 脚本:A・L・マリオー 撮影:マックス・モンティエ 音楽:ダニエル・ホワイト 出演:マニュエル・ゲリン、フランス・ジョーダン、エリック・ビエラード、ジェフ・モンゴメリー、ヘンリー・ランバート 立ち寄った2人の女が遺物を見つけるが、 1人は怖くなって逃げ出し砂の中から現れた手に掴まれる。もう1人も何者かに襲われる。 さらには死んだはずの部下達に軍の隊長らが襲われた。 アイーシャの息子ロバートが友人を引き連れオアシスで宝探しを始める。 突如現れたゾンビは火葬で浄化される。 茂みから何か光るシーンが数回。 腕をクロスさせての足首掴み。そこまでハーケンクロイツしなくても・・・。 戦火の中で大金を運ぶ輸送機を落としたって、あの武装では無理があるような。 銃器や衣服の状態からすると到底戦火にいたドイツ兵には見えない。泥パックかガイコツ。 近年の獣ゾンビよりこちらのほうが旧来のゾンビらしくていいかもしれない。 砂漠にミミズやゾンビの髪が洗い立てというのは違う気がする。 顔は何種類かのバリエーションがあり、一部では人形を揺らしているだけにも見える。 演出は顔のアップと背中、砂漠の高低差を利用したシルエットの列。 茂みや火炎瓶で煙が発生したシーンは殆ど見えない。 ヌードシーンは夕日の陰になっていて2人が誰なのかは距離が遠くて把握できない。 アイーシャの父がロバートを見る目が大分違う。顔も対比している。 ラストの会話からしても息子なのではという気もする。 火葬の説明を受けておきながら後で土葬をしてしまう学生達。ラクダとジープのラスト。 ゾンビ映画か、ロマンスの映画か、宝探し映画なのか。はたまた芸術か。 |
☆☆☆☆ DVD |
ずんび お気楽度もこちら |