4000勘定記念企画をやるのをすっかり忘れていたので、上記テーマで一つでっちあげてみることにした(笑)。
北京の「軍事博物館」に展示されている97改である。3年前は兵器館の片隅で他の車両とともにホコリを被っていたのだが、2000年1月1日に訪問してみると、ご覧の通りの特別待遇である。色再現が怪しいため、斯様な色になっているが、実際は模型用塗料で云うところのオリーブドラブそのものである。
この軍事博物館は、わざわざ日本から戦車を見に来るような愚か者(私個人の事です、誤解無きよう)の客は少なく、親子連れや女の子の集団の方が、客層としては主である。
一般見学者がこの戦車の前でにこにこして記念写真なんかを撮っているのを見ていると、「この戦車が何しに中国に来たのか知ってるのか?」と一日本人をして複雑な気分にさせてくれる。なかなかナイスな展示方法である(笑)。
ちなみにここにはもう一台97式が保存されているのだが、「八一マーク」が無いばかりに兵器館広場(M4やらT34等が只並べられている所)でさびしくホコリを被っている…。
同じく軍事博物館内にある、先の97式から持ってきたと思われる車載機銃。写り込みがひどくて恐縮なのだが、これしか写真が無いので御了承いただきたい。こちらは兵器館本体の銃器コーナーにある。
ご覧のように、保存状態は大変良い。戦車本体の展示方法も一般の博物館では例が無い。かつては原爆実験のキノコ雲の巨大パネルまであったし、解放軍が「解放」した都市の印爾を山積みにして展示していたくらいである(残念ながら現在は撤去されている)。
ちなみにこの戦車「功臣号」と云い、1949年建国式典時に天安門前を走ったものだそうである(「中国・軍事博物館」より)。