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(243) NR−1型 単座戦闘機
      若尾 憲夫 案

 型式    中翼単葉双発引込脚式陸上機
 発動機   液冷倒立V型12気筒1200HP×2
 全幅    12.00米     全長  10.50米
 全高    3.00米      最大速度  650瓩/時
 巡航速度  500瓩/時〜550瓩/時
 着陸速度  110瓩/時
 上昇速度  5000米迄 4分
 上昇限度  12000米   航続距離  3000粁
 武装     固定 (40粍機関砲 1  機関銃 2)
         自動機関銃 2

 <特徴>
  本機は後方に自動機関銃を備え敵機の後方からの攻撃を防ぐものなり。
  操縦者がバックミラーより後方からの攻撃を知りスイッチを押すと二挺の機関銃は自動的に左右動を行いつつ交互に上下しつつ弾丸を発射するのである。

 「空」 昭和15年7月


 石田 一郎による批評

 後方に自動機関銃を備えたのはよいとして、水平尾翼に操縦席迄設けたのは聊か噴飯に値する。機構の如何は云うまでもないが、戦闘機の操縦席なるものは成可く重心位置に近づけるをよしとする。そうでないと逆転横転の際、遠心惰性の為強く振り回されて操縦者は参って終う。
 両翼前縁に書き込んだ黒線は固定スロットの積りであるとすれば気が利いて居ると思う。

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