取り壊し追悼公開 物件No.25「レストラン クリフ」 神奈川県

今月、ついに取り壊されてしまったそうです・・・。四半世紀の歴史と思い出と共に・・・。

 この物件を探索するにあたり、三浦半島出身&相模原在住&横浜市勤務の神奈川の鬼?会社の後輩「セッキー」をナビ替りに拉致して行きました。廃墟倶楽部管理者のSHUNさんから頂いた情報を見せると「子供の頃、良く行きましたよ」と言う、頼もしい返事!!一本の道も間違うことなく、最短距離にて到着。
 2階建てのレストランと、南側にはオーナーの住居があり、なかなかの物件でした。うけを狙って「王道物件」を公開していますが、実は生活感の残った廃屋系こそある意味1番好きだったりします(廃墟ファン、投稿物件「所在」参照)。他の廃墟は車の中で、待機していた彼もこの物件だけは、同行して現役当時の様子や、メニュー、思い出話などを語ってくれました。私も現役当時の解説付きの廃訪は初めてだったので、楽しめました・・・。
 セッキー-の遠くを見るような目と、噛み締めるような口調が印象的でした・・・。

レストラン2階部分の外観です。

かつてあった、そと階段は壊されているため、潜入困難と思いました。
硝子などは、割られバルコニーにはお約束の植物が・・・。
同じく1階部分です。

ドアが、開いていますので簡単に入れます。
当時はなかなか、モダン造りだったようです、管理会社の大きな看板が、潜入を抑止させます・・・。
1階の店内です。

半円形のカウンターで、鉄板焼きが食べられたとの事です。
内装や、什器等も、いい感じで残っていました。
住居部分です。

草を掻き分け、たどり着くと、もうじき「半壊」しそうな、住居が有りました。
表札です。

もう、取り壊されてしまったので、住所も載せました。
世帯主、以外は全員女性です。予測ですが、旦那さんとおばあちゃんと奥さんと、3人姉妹&犬の5人と1匹って感じですね。
多分リビングです。

リビングといっても和室ですが・・・。
かなり大きな部屋に古いテレビが転がっていました。
見てのとおり、廃墟的に最高の状態です!!
お風呂です。

石造りの高級風呂です。下手な民宿より、良いです!!
純日本的な素晴らしい造りです。入りたい・・・。
厨房です。

住居と店内の間にありました。左奥には、鉄の檻が・・・。
多分、犬小屋だと思います。
2階店内です。

外からは、潜入困難でしたが、住居の方から簡単に入れました。
硝子が、割れている以外は、全て揃って言います。
同じく、2階店舗です。

1回と違い、バーのような雰囲気でした。
入口が、違う上に1階店舗ないから、2階の店舗にあがる階段が無いので、違う形態の店のようです、1階と違い鉄板も有りません、写真には有りませんが、ステージの様な物が、ありましたので。やはり1階は「鉄板焼きレストラン」2階は飲み屋が正解のようです??ちなみにセッキーも2階は行った事がが無いそうです。
カウンターの内部です。

店内のBGMを流す、装置のようです。
住宅部の2階です。

大きな部屋が、1部屋&トイレが有りました。
従業員の休憩室に使っていたようです。
2階の窓からの風景です。

ご覧の通り四方が林に囲まれています。
瓦の崩れ方が、素敵ですね。
古い瓶のトリオです。

昔から、地元にあったレストラン系は、最近は大手のファミリーレストランに押されどんどん少なくなっていきます。私も幼少時代に、父親の給料日に連れて行ってもらったレストランも今は有りません。全て同じ味、同じ制服、同じ挨拶、同じ内装・・・。子供達は、どうやって思い出を創ってけばいいのでしょう?
沢山の人々に思い出を与え続けた「レストランクリフ」。
今は、もうこの瓶と共に遠い過去に過ぎ去り、そしてここの空間を共有していった人々の記憶の中にしか存在しません・・・。