物件No.31 「園芸技術センター」 千葉県

「背後にせまる者」

 メールで情報を頂いた、廃墟を探しに行く途中に偶然発見した廃墟です。
 大きさは小ぶりながらも、生活の後が色々な意味で残るなかなかの当たり物件でした。皆さんも道すがら廃墟をさがしてキョロキョロしてみて下さい。事故ら無い程度に(笑)。素晴らしい物件にきっと出会えると思います。そしたら教えてくださいね!!

全景

2階建ての建物。
屋上に4本立っている支柱は、看板を支えていたものでしょうか?
敷地内には植物が建物に近づくのを拒むように生い茂っています。
横からの建物

お土地柄か南国風の植物のパラダイス!!
園芸セ○ンターだけに謎の植物を飼育していたんでしょうか??
レンガ風の外壁で窓のアルミ枠が無かったらまるで沖縄の
戦跡のようです。
建物の裏側

生い茂った南国植物を掻き分けてここまで辿り着く間に、
10箇所ぐらい蚊に刺されてしまいました。
半二階で途切れた錆びた非常階段。
折れ曲がったパイプ!!これは誰の目から見ても廃墟です(笑)。
潜入路

1回部分の窓が破壊されていました。
ここから潜入しました。
しかし、鋭利に尖った窓ガラスの破片がかなりリスキーです。
軍手&軍用ブーツが無ければきついです。
1階事務所部分

かなり色々な物が残っています。
「廃墟探検家」的に萌え萌えです。
とりあえずスチールロッカーから物色しますか・・・。
金庫&製図用引き出し

ロッカーには碌なものが入ってませんでした。
次は金庫を!!
しかし、廃墟の金庫って結構有りますが、開いたためしが有りません。
もしかしたら1億ぐらい・・・。
入っていたら廃墟になりませんね(笑)。
図面は全く面白くもなんともありません。
チェッ!!って感じです。
ちなみに物色した後はきちんと元に戻しましょうね。
食器棚

仕事関係の物は結構残っているのに食器は全く残っていません。
誰か社員が退職金代わりに持って行ったのでしょうか?(笑)。
ところで、窓がぱっくり前回です。
危ないガラスの破片だらけの場所から、命からがら潜入した苦労は
なんだったんでしょうか??
でも「廃墟探検家」だからしょうがないか・・・。
1階角部屋

カーテンが事務所っぽく無い感じです。
休憩室かなにかに使用していた部屋でしょうか?
ここも窓全開でした。
事務所部分

書棚には全く残留物がありません。
バブル期の典型的な手抜き工事だったのか、壁に見事に穴が
あいています。
真横に掛けられたきれいなカレンダーが不思議な感じです。
天井部分

同じく手抜き工事の見本!!
雨漏りをした部分から見事に腐って崩れ落ち内部の水道管が
顔を覗かせてます。
天板にはカビがみっちりと繁茂して異様な臭いが・・・。
キッチン部屋

これが廃墟??って思うほど綺麗なキッチンです。
しかし、ガス炊飯器っていうのがなかなか渋い。
スチール棚

まったく園芸に関係ないようなパーツがいっぱい置いてあります。
記憶が曖昧ですが、確か電気系のパーツだったような??
階段

2階へと上る階段です。
お洒落ぶった照明器具が・・・。
下の突き当たりに見えるのが玄関ドアです。
2階廊下

まるで小規模な宿泊施設系の廊下のようです。
現在立っているのが階段を昇りきった所ですが、
左右に3部屋ずつ部屋が有りました。
ここも残留物に期待!!
洋間

ベッドや工具が残された洋間。
呪いの部屋なのか小さな「オーブ」が飛び回っています。
カーテンには不気味なしみが・・・。
血の跡かも知れません。(←ネタ)
洋間2

豪華なシャンデリアの下がった洋間。
カーテンも綺麗に揃っていて廃墟感がしない・・・。
外が見えるほどの大きな壁の穴を除けば・・・。
住人の痕跡

色々な廃墟で沢山の不法で住んでいらっしゃる方の痕跡を
見ましたが、これほど見事なのはそうそうお目にかかれません!!
ほんの数分前まで人がここに存在したかのようです。
和室

まるで旅館のような内装や電話。
この会社の書類から、ここは1営業所のようです。
本社かなにかから出張してきた社員の宿泊施設に使われていたの
かも知れません。
壁からは緑の手が生えています(笑)。
和室奥

さらに奥に進んでみると、そこは彼の寝床のようです。
布団や洋服が無造作に散乱しています。
あまり几帳面な人ではないようです。
押入れ内部

布団や枕が残っています。
天袋にはなんだか色々な箱が・・・。
中身を見てみたい気もしますが、一刻も早く撤収したいです・・・。
住んでいる方がお帰りになる前に・・・。
カレンダー

壁にかかったカレンダーは1991年で時を止めています。
ここを探訪したのがたしか2000年ごろだったので9年の歳月が
建物に及ぼす力を痛感することが出来ました。
なんで、建物って人が居なくなると急激に壊れていくんでしょうね?
まるで魂の抜けた肉体のように・・・。
トイレ

やっぱり最後は、生活感の究極「トイレ」ですね!!
なにかやっぱり住んでいる方の汚物のようなものが・・・。
トイレットペーパーも有りません。
どうやって拭いたのかが大いに気になります。
外の建物

ガレージか資材置き場のような建物が敷地内に有りました。
背丈ほどの草が庭いっぱいに生い茂り、屋根には蔦が絡み付いて
います。
もし人類が滅びたら、この惑星が植物に支配されるのもそう時間が
かからないでしょう・・・。
それとも園芸技術がここに生かされているのかもしれません。
9年の時を生きながらえて・・・。