廃墟HAZARD(完成バージョン)2001.09.02作成

Ruin Hazard English

「廃墟の光と影」

廃墟のHPの管理者、または廃墟のHPを立ち上げようとしている方へ
「廃墟の危険」を警告する、コンテンツを是非、あなたのサイト内に、少しでもいいので、載せてください。とは言っても、中々面倒くさいのもわかります!!そんな時は、このページを直リンして頂いて結構です。許可も要りませんし、私が作った事を書かなくても結構です。是非、お願いいたします。

 以下の文章又表現は、管理者の独断と偏見に満ちています。別に全く信じなくても、馬鹿にして読んで頂いても結構です。また、廃墟を楽しむ全ての方の各自の楽しみかたを否定する物でも有りません。パンツ一丁でサンダルを履いて、皆で大声で歌を歌って、蝋燭でももって廃墟に入ったところで、それはお勧めは出来ませんが、あくまでも個人の自由です。ただ、管理者が十数年間に400箇所以上の廃墟を探索してみて、遭遇した事や感じた事、また、沢山の廃墟のベテラン約30名の方達の体験談を基に作成した事は事実です。以上、ご了解頂ける方のみお読みください。

★このページを作成するにあたり
 美しく甘美的な「廃墟」、近年沢山の素晴らしい写真を載せた廃墟のHPが公開され、また廃墟の写真集等でもその魅力的な姿を客観的に映し出しています。私もかつては心霊系でしたが、十数年前にその美しさや、幻想的な空間の魔力に魅せられ「廃墟道」へ転向した一人です。

 ようやく世間でも「廃墟」というカテゴリーが認められつつあります。例えば写真集「廃墟遊戯」は3500円という価格にも関わらず約2万部、萬別冊「廃墟日本紀行 廃墟の魔力」も同じように2200円で約1万部、1部のサーチエンジンでは「廃墟」というジャンルまで出来ています。もはや、1つの文化が形成されていると言っても過言では有りません。

 先だって、ある廃墟のオフ会に参加させて頂きました、その会には色々な方が集まっていて、中には廃墟に1度も行った事のない方なども、多く参加していました。時間が経つにつれ、私はある種の違和感を感じました、それはオフ会の趣旨自体が、有名な廃墟に行くための打合せだったのですが、移動方法や金額などの話は盛んに論じられているのですが、1番大切な・・・。そう「廃墟内での危機管理」については一切論じられる事は無かったのです。その有名な廃墟には、残念ながら私自身実際に行った事は無いのですが、おそらく日本で一番危険な廃墟と認識していた為、危機管理が語られなかった事へ戸惑いを感じると共に恐怖すら感じました。

 後から冷静に考えてみました・・・。「廃墟の光と影」・・・。そう、彼らは、光の部分しか見えていなかったのです。しかし、これは彼ら(廃墟の初心者)のせいではないのです。今まで、私を含めた廃墟サイトの管理者が、美しい廃墟の画像、またどきどきするような探検レポート等「光」の部分しか紹介していなかったからなのです。私たち廃墟のベテランにとっては、当たり前の廃墟の危機管理でも、初心者にとっては、全く認知すら出来ない事なのです。廃墟人口が増えつつある今、大きな事故などおきてからでは遅すぎます。ここで敢えて「影」の部分を真剣に考えてみる時期にさしかかっているのではないでしょうか?廃墟系のHPを公開している管理者の方にも、ご自身のサイト内でほんの少しでも良いので「影」の部分に関する注意や警告等を載せて頂ければ、幸いに思います。

いままで散々煽りまくってきた、私のお詫びのしるしとして、このページを公開いたします。

廃墟内における、色々な危険をジャンル別に紹介していきます。ジャンルや体験談など、今後とも増やしていこうと思います。多少大袈裟な表現を使っていますが、嘘は有りません、是非今後「廃墟」を探訪、潜入使用と考えている方は参考にして下さい。

(法律)

廃墟の探索は違法行為です。
敷地内は勿論、建物等に潜入した場合は「建造物侵入」物件によっては「住居不法侵入」になる事も有ります。
ガラス1枚割っても「器物破損」です。
また、管理物件内部の物品を持ち出せば「窃盗」です。明らかに棄ててあると思われる物でも場合によっては「占有物離脱横領」になる可能性も有ります。廃墟内にゴミを捨てるのは「不法投棄」になる。廃墟に火をつければ『放火』(重罪)です。

厳密に定義すれば、若干違う部分もありますが、大体そんな感じです。

あなたがもし、廃墟と空家を間違えて入ってしまったとしましょう。
それは、もはや立派な「空き巣」です。
廃墟と空家の違いを一体どうやって判断するのでしょう??

廃墟内を大人数で押し寄せ、建物内のガラスを割ってと楽しんだと仮定しましょう。当然、大きな声や物音で、近隣の住人が警察に通報します。まあ、こうゆう行為をわざとやるような人々は、それで逮捕されても「ハク」がつくので自慢の種に出来るでしょうが。
自分に置き換えて考えてください、おそらく、運良く起訴まではされ無かったとしても、最悪1月近く留置場に拘留です。当然、普通に仕事をしている方はかなりの確率で懲戒解雇です。

廃墟潜入の際は、近隣の住民に迷惑をかけないのは、モラルの面でも当たり前の事ですが、結果として自分自身を守る事にもなります。

私の知っている廃墟サイトの管理人Kさんも、廃墟から出てきたところを警ら中の警察官に発見されて、たっぷりと職質されたそうです。「通報があった場合は逮捕だった」といわれたそうです。

また、廃墟にありがちな「その筋の方」の管理物件だったら・・・。まだ、警察に捕まったほうが良かったと思う事になる可能性がかなり高いです。

本当にあなたは、自分の人生を変えてしまってまで「廃墟」に潜入したいのですか??もう1度、冷静に考えてください。

また、可能な限り「所有者」「管理者」「近隣の住人の方」等に許可を求めてみてはいかがでしょうか?廃墟に関する面白い情報等も聞ける場合も有りますよ。
(錆びた階段)

当たり前の事で悪いのですが、廃墟は誰もメンテナンスしていません。
左の2画像はわかりやすくする為、最もひどい状態の階段ですが、2つとも落ちたら即死の高さです。多分、親族が身元確認にきても判別できない状態になるでしょう。

1番厄介なのは、塗装がしっかりしているにもかかわらず、内部の鉄が錆びている場合です。全然大丈夫と判断して、かなりの高さまで上ったと仮定します。ほぼ頂上部の階段が、真ん中からぽっきり!!せめてもの救いは、苦痛を伴わず逝ける事ぐらいでしょう・・・。

廃墟歴の長い、某心霊&廃墟&戦跡の管理人Kさんとご一緒した時です。その方は、まるで老人のようにゆっくりと、1歩1歩踏みしめながら、階段を昇降します。傍からみたらまるで臆病者のようです。しかし、それは永年の経験によって体が覚えたスタイルなのです、階段の変化をつま先で感じとり、また、最悪階段が、折れたとしても片足はまだ、1段違う段に残っているからです。生存率が格段に上がります。

私の知っている廃墟系サイトの管理人Mさんは、伊豆の取り壊し中廃墟の外側階段を踏み抜き、死にかけたそうです。

階段を上る際には、そこにリスクを背負ってまで、見たいものが有るのか?
をもう1度、冷静に考えてみて下さい。

(錆びた橋脚)

見ての通り、橋の1部が錆びて欠落しています。
これも落ちたら即死の高さです。これは、鉄網せいなので、見た目でわかりますが、コンクリート製で、内部の鉄筋が錆びている場合や、コンクリート自体が、劣化している場合等、どうやって判断するのでしょうか??良い方法があったら、是非教えて下さい。
ちなみに、この橋の手摺は、付け根が完全に錆びていて、1部の付け根でかろうじて保持している状態です。触るとグラグラします。

この先にあるのは、美しい廃墟の被写体か、または天国です。
(腐って脆くなった床)

上の画像は、解りにくいかも知れませんが、私が踏み抜いた床です。
このとき、デジカメのファインダーを覗き込みながら、天井を撮影していました。幸い、1階だったのと、ご自慢の軍用ブーツを履いていたので、大事にはいたりませんでした。もし、これがスニーカー等でしたら、尖った木片等で踝のあたりは、かなりの傷を負ったことでしょう。

下の画像は少なくとも1階では有りません、厄介なのは、腐った床板の上にまるで、何事も無いように、畳や絨毯が敷き詰めてある場合です。
当然この階の床板が腐っているという事は、下階の天井裏&天井が腐っている可能性が高い事は言うまでも有りません。まさに、廃墟が作り出した天然の落し穴です。

この落し穴を見抜くにはかなりの経験が必要です。階段を使わずに下階まで降りる事が出来るので、大変便利では有りますが、多分「骨折」のおまけがつくと思います。さらに、2フロアぶち抜けば、魂の状態で最上階より上に、階段を使わずに今度は、上る事ができます。

このくそ暑いのに軍用ブーツ??と考えているあなた。それはごもっともな判断です。その代わり、消毒薬と包帯は必ず持っていって下さい。できれば、救急車の予約も忘れずに・・・。
(床などに散乱したガラスの破片)

上の画像は、同じ「ガラスの破片」でも最悪の部類に属する「医療廃棄物」です。

あなたの大好きな病院廃墟で、真夏に酒に酔った勢いで肝試しに行ったと仮定します。当然、勢いなので何の準備もしていません、せいぜい車載のしょぼい懐中電灯が数人に1台ぐらいです、中には夏の普段着なので、サンダルや更にはゴム草履(ビーサン)の人までいます。
そこで、あなた達の御目当てのお化けがでました、当然なにかの錯覚ですが、先頭の懐中電灯を持った人が、一目散に逃げ出します。1台の懐中電灯では全員の足元を照らす事など出来ません、皆さんはパニックです。1人のサンダル着用の方が、不運にもこの画像のような状態のガラスを踏んでしまいました。緊張状態とアルコールのお陰で痛さはさほど感じません。その日は家に帰って消毒して寝ました。次の日の朝・・・。あまりの激痛で目が醒めました、昨日軽い怪我をした、足が紫色に腫上り、おまけに謎の高熱です。そう、感染症です。でも、彼はこう言うでしょう「霊障だ!!」と素敵な霊体験ができて最高の思い出ができましたね。

下の画像はガラスのビンが割れて、かなりいい角度で立っています。あなたのかっこいいナイキのスニーカーで、真上から踏んだ場合、かなりの確率で貫通します。あと、あなたに出来る事は、破片の一部が血管を通って、心臓を含めた大切な臓器に突き刺さらない事を、祈る事だけです。疾走する救急車の中で・・・。

そろそろ、真っ赤なスニーカーに買い替えたい方には、お勧めです。ただし、片方だけですが・・・。
(割れたガラス窓について)

鋭利なガラスの破片に対して、人間の皮膚などは、まるで新品のカッターで切る紙切れのようなものです。

私の友人のS君は、軍手等をしていなかった為、手のひらをガラスで切りましたが、面白いように血が吹き出ます。その場は、タオルなどで止血し、消毒して次の日に病院に行きましたが、手のひらっだった事もあり、なんと15針も縫いました。

ちなみに、手を切った時、私は彼と離れた所にいたのですが、彼が血を滴らせ、私の方に向かってきた時は「ゾンビ」かと思いました。

カブで日本1周廃墟の旅をした、Sさんは風の強い日に某島の廃墟で、ガラスの雨を浴びたそうです。

 
(住んでいる方との遭遇)

廃墟内で、住んでいるかたと遭遇するのは、珍しい事では有りません、住んでいた形跡と合わせると、こちらの確率の方が多いぐらいです。左の2画像ともそうですが、まるで数分前まで、人がいたような状況です。私も、いままで何回か、遭遇しましたが、そのうちの1回は、4人に取り囲まれて大変な事になりました。

あなたが女性で、廃墟の綺麗な写真をとるも目的の為に、単身廃墟に潜入したと仮定しましょう。写真を取る事に夢中になったあなたは、気が付くとこんな部屋に迷い込んでしまいました。後で物音が、振り向くと2人の男がにやにやしながら立っています、いくら大声で叫ぼうと、ここは、社会から隔離された廃墟です。しかも、部屋にはご丁寧に布団まで敷いてあります・・・。これ以上はエロ小説になってしまいますので・・・。

また、あなたが空手の有段者で、とても強いと仮定します。そこで、数人の住んでいる方に出会ってしまいました。友達の前でかっこいい所を、見せようとしたあなたは、本気で住んでいる方を、殴ってしまいました。倒れたところに、先ほどのガラスの破片が落ちていて、見事に後頭部に刺さってしまいました。「過剰防衛」「障害致死」、あなたは強くてかっこいい事を証明する事は出来ました。でも、貴重な時間の多くを不自由な空間で過ごす事になります。

失礼な話ですが、廃墟に住んでいるような人は、もはや失う物は何も有りません。普通の人が社会的な地位を失う事を理由に、出来ない事でも、平気でやります。そのことを心に刻んでおいてください。

某廃墟オフの主催者Uさんと前述のKさんが、2人で廃墟に行った所、朝鮮の方に追われているという武装した、サイコな青年に遭遇してしまいました、2人とも、体力の有る年齢層の男性だったので大事には至りませんでしたが、かなり貴重な体験をできたそうです。

廃墟サイトの女性管理者Mさんは、必ず廃墟に行く時は、男性に一緒に同行してもらっているそうです。

ちなみに、住んでいる方も、当然非合法とわかっていますので、特に何かが無い限り向こうから、避けてくれます。彼らの生活空間を侵害しないように注意しましょう。
(消火器)

廃墟のホテルや旅館等でよく見かけるのが消火器。法律で設置が義務付られてている為、特に珍しいものでも無いのですが・・・。これを見るとつい、撒き散らしたくなる気持ちもわからないでも有りません。私も、中坊の時代ふざけて撒いてしまい、先生に脳みそがとろけるほど怒られました。

さて、ここは怒る先生も存在しない廃墟です。あなたが、そこで消火器を発見したと仮定しましょう。もう、撒き散らしたくて手がプルプルと震えています。その気持ちを制止する理性が、負けてしまった瞬間レバーを強く握り締めます。バンッ!!という轟音を薄れ行く意識の中で聞いたような気がします・・・。

見た目には、普通に見える消火器も、実は長い年月で、底が錆びていて強度が劣化している場合が有ります、刺激を与えられた消火器の底は抜け、その内容物は一気に底から噴出します。後は、弾頭に火薬の入っていない、ミサイルやロケット弾と同じです。至近距離から、数キロの重量のある砲弾型の金属の直撃を受け、下顎は粉々に砕け散ることでしょう。勿論死に至る事も考えられます。

勿論、そんな事が起こらず、初期の目的を達したとします。消火器の粉が廃墟の窓や隙間から外に流出ます。客観的に外から見ると、まるで煙が出ているようです。周りの住人は、当然、消防や警察に通報します。自分の家に火が移ってはたまりませんから・・・。あとは(法律)の所を読んで下さい。

(消火器の画像下)隊員1号提供

某コンクリート工場に住み着いた
野犬の群れ、この後、取り囲まれた
(野犬)

昔ほど、見なくなった「野犬」だが、彼らにとって邪魔な人間がいない廃墟は暮らしやすい。
九州の巨大コンクリート工場の倉庫で10頭程度の野犬の群れに囲まれた。
足元に落ちていた、鉄材を振り回し威嚇したところ、退散したが、力の弱い女性などでは襲われていたかもしれない。

ほかにも、和歌山の有名廃墟で、関西の廃墟系サイトのHさんやJさん、神奈川の「某村」でPさん等が遭遇しております。

かつての「裏装備」は過剰装備かも知れないとお思いでしょうが、装備していて法に触れるものでも有りません。使わなければそれで良いでは有りませんか。
ただ、警察官などに、発見された場合は、かなり誤解を受けると思います。

(追記)01.9.26栗田様より
野犬や猛獣には鞭が有効です。空を切る「ぴゅっ」「ぶん」という音や地面を打つ「ぱしっ」と言う音は威嚇効果抜群です。数発当てると大抵は逃げていくかおとなしくなります。 物としてはビニールの飛び縄、よくしなるゴムやプラ製の細い棒、布ガムテープをよじったものを50〜120cmにしたものがよいでしょう。
これだと誤解を受けることもないと思います。

いかにも刺さりそうな廃墟の
釘の画像募集中
(木片等から突き出た釘)

これは、かなり重大な問題です。廃墟内の釘は、ほぼ100%錆びています。
それが、あなたの足の裏に刺さっていく感触を想像してみてください。
装備のページ等でも、基本的にはスニーカーで大丈夫と書いてありますが、あれは嘘です。スニーカー程度のソールのゴムなど、垂直に立った釘の前では、全く無力です。

前出のMさんは、廃墟で釘を踏んでしまい、エアクッション入りのスニーカーのエアチューブが破れてしまったそうです。この前の当サイトのオフでご一緒した、Aさんもやはり釘が、ソールを着き抜け刺さってしまいましたが、幸い親指と人指し指の間だったため、怪我は有りませんでしたが、あと数センチずれていたらと、青ざめていました。オフロードバイクで廃墟を巡っているPさんは、トレッキングシューズを履いていたのにもかかわらず、つま先に釘が刺さって、軽傷を負ってしまったそうです。

破傷風の噂のある「某有名島」で、足の裏に釘が刺さったらと想像するだけで恐ろしくなります。今後、廃墟の探索を継続して続ける予定のある方は、軍用ブーツをお勧めいたします。誤解を受けやすいのですが、安全靴とは全く別物です。防御力という意味では、大差は有りませんが、ソールの滑りにくさが段違いです、安全靴はスニーカーより滑ります。

少し前のアメリカ陸軍採用品のレプリカなら、安全靴と同じ位の金額で購入できます。保険と考え、是非、検討してみてください。
(ドア)

ドアがしまってしまい、廃墟の密室から出られなくなってしまった。その上、この部屋は5階で、窓からの脱出も不可能・・・。山中の廃墟なので、携帯も圏外。2日目に、誰かが来たので、内側からドアを叩き、助けを求めるが、彼らは「出たー、お化けだー!」と叫び声を上げ走り去ってしまった・・・。
前述の裏装備「○ール」が有れば、何とか脱出できると思います。

実際に考えられるのは、ホテルのオートロック。内側のドアノブが破壊されてしまって、存在しない又は、機能しない場合、間違い無く閉じ込められます、同行者がたまたま外にいれば、外側から開けてもらえますが・・・。

廃墟界の重鎮、自転車で廃墟を巡っているHさんは、いつもドアストッパーを携帯し、廃墟内の部屋に入る時は、必ずドアにはさんでいるそうです。
(昆虫、蛇等)

廃墟は、比較的自然が多いところにある為、夏は昆虫天国です。しかし、残念なことに植物が生い茂った夏こそ、廃墟の美しさが際立つのも事実です・・・。

とりあえず「蚊」については、虫除けスプレーなどで凌いで下さい。それに、刺された所で痒いだけで我慢すれば良い事です。

左の画像は2つとも「蜂」です。上は、東北の巨大鉱山の廃墟ですが、この消火器入?のような物が蜂の巣になっていました、そうと知らない私は、これに触ってしまい無数の蜂に襲いかかられてしまいました。幸いフード付の長袖を着ていたため、フードを被り軍手をした手で顔を覆い逃げたので、大事には至りませんでした。したの画像は近代建築で有名な廃墟の巨大なスズメバチの巣です。この時はまだ、初春のため活動していなかったので何事も有りませんでいたが、これが夏だったら・・・。

当サイトの隊員Aさんも某鉱山で、蜂に追いかけられ逃げる途中で、崖から転落してしまい、軽傷を負ってしまいました。

あとは「蜘蛛」等も怖いです。神奈川県に会社の後輩と廃墟探索に行ったときに、デジカメでファインダー越しに廃墟の外観を撮影していて、そのまま、気づかずに蜘蛛の巣に顔を突っ込んでしまいました、後輩が青ざめた顔で「栗原さん顔に・・・」と指を刺します。なんと顔に巨大な蜘蛛が・・・。チクッと痛みを感じて、手で蜘蛛を払いのけましたが、次の日に下唇がいかりや長介のようになってしまいました。その日は貴重な有給を使ったのは言うまでも有りません。

時期によっては「蛇」の出ます。普通の蛇だったら大丈夫ですか、マムシ等の毒蛇にかまれでもしたら・・・。まさか、血清を常備している方もそう多くは無いと思います。

そのほかにも「ゴキブリ」「船虫」「カマドウマ」・・・。これらを克服して、廃墟の美しさを始めて感じる事が出来るのです。都会育ちのあなたに、それが耐えられますか??冷房の効いた部屋で「廃墟遊戯」でも見ていたほうが良いのでは・・・。
(廃墟内部残留物)

前に、当サイトの掲示板で語られた病院の廃墟内に置き去りにされたレントゲン等に残留している「放射性物質」も、今のところ結論は出ていませんが、少量でも「被爆」する事が考えられます。

廃墟は総じて古い建物で、壁などが人為的にまた、自然に破壊されている事が多いです。当時はまだ、規制されていなかった「アスベスト」は勿論のこと、最近有名な「ホルムアルデヒド」や「キシレン」「パラジクロロベンゼン」等、沢山の発がん性物質が、破壊された壁の内部から流出して、空気中に舞い散っています。

そこで大きな口を空けて奇声を発しながら、格闘家にでもなったつもりで壁に蹴りを入れている、あなたの肺の中に素敵な物質が吸い込まれていく事でしょう・・・。後から来る、廃墟フリークのためにも、なるべく多く吸い込んでいってくだされば非常に助かります。

湿気の多い物件には「カビ」が部屋一面に生えている事も有ります。多分胞子が大量に舞っている事でしょう・・・。まともに吸い込んだら吐きます!!

「強盗」事件の状況を説明する。管理者
(警察に届ける)

廃墟内で、事件に遭遇した時は、とにかくきちんと警察に届け出てください。
私も今まで「死体発見」×1「強盗」×1に遭遇しましたが、両方とも届けています。その際、廃墟に不法侵入した事について何のお咎めも有りませんでした。
ただし「何でこんな所に入ったんだ?」とは、聞かれましたが「廃墟を探検するのが好きなんです」と正直に話しました。

「死体発見」も次の日に遺族の方から、お礼の電話を頂きました。行方不明で捜索願を出していたそうです。
「強盗」も逃走した車両のナンバーを覚えていたため、1時間後に逮捕されました。

自分も、廃墟に潜入という違法行為を行っている、という意識から「死体」を届け出なかったら、下手したら自分が疑われます。「強盗」も泣き寝入りしてしまったら、犯人は味をしめてまた繰り返し犯行に及ぶかもしてません。

なかなか、難しいかもしれませんが「冷静に対処」して下さい。

2つ上の画像でも「オーブ」が写っていますが、
暗闇の中で写したほうがよりそれっぽく写ります(笑)。

左の手はまちゅさんの手です。
(オーブ、オービス)01.11.24追加
直接の肉体的な危険では無いのですが、ある意味精神な危険も怖いものが有ります・・・。

某無人島炭鉱の地下で写真を撮りました!!地下炭鉱で亡くなった強制労働者の霊のせいか「オーブ」が沢山写っています。お払いを受けたほうがいいのでしょうか??この島から帰ってきてから体の調子が悪く、霊障でしょうか?
と思う方はどうぞ「エセ霊能者」に高いお金(無駄金)を払ってやって下さい。

最近よく「オーブ」だかなんだかと「丸い発光体」に大騒ぎしていますが、あれはデジカメのレンズが小さいために、フラッシュをたくと、レンズの前に浮遊している、ほこり(廃墟内は換気していないので凄い)や雨の日の雨粒が反射して写ってしまったものです。心霊とか全く関係有りません。私などは、写ってしまった時などは、ウザイので撮りなおします。「○○物件の○番目に写っていますが、管理人さんは気が付いていないのでは?」等と教えて頂きますが、わかっていますので心配には及びません。

何度も言いますが、こういう物を信じる方は、自己暗示にかかり体調が悪くなったりしますので、無駄金を払うのが好きな方以外は、廃墟に行かない事をお勧めします。
(火気)01.11.24追加

最近公開した「廃墟&心霊」をテーマにしたサイトを見てビックリしました!!なんと蝋燭を持って暗い廃墟を探索しているでは有りませんか・・・。「蝋燭を持っている」という事は、「ライターを持っている」とは似ているようで、意味が全く違います、完全に確信犯です。まあ、「懐中電灯を忘れたからライターで明かりを取ろう」と言う考えは褒められた事では有りませんが、悪意は無いはずです・・・。(でも、危ないからやめましょうね)しかし、蝋燭を持っているという行為は、明らかに用意してきた物です。

さて、あなたが面白い「廃墟のサイト」を立ち上げようとします。場所は心霊でも有名な通称「幽霊ホテル」!!「きっとここで、蝋燭を灯して探検すれば、雰囲気が出て大量アクセス間違いなし」と考えたとします。特に地下室等の雰囲気なら、いい感じの画像が撮れる事でしょう。さて、お目当ての地下の機械室にたどり着きました。整然と立ち並ぶ機械がコンクリート剥き出しの壁の前に、錆びた骸を晒しています。「なんか変な臭いがするな?」と思いながらも、あなたは、手に持ったわざわざ用意した蝋燭に火を点けようと、ライターを点火!!眩い閃光の後に、轟音を聞いたような気がします・・・。そのレポートは永遠に公開される事は無いでしょう。

廃墟の地下は、危険が一杯です。特に機械室は、ボイラーが置かれていることが多いため「石油類」備蓄タンクがほぼ有ります。使われ無くなって十数年・・・。タンクが劣化して隙間から漏れ出した、石油類が気化して、部屋の中に蔓延している可能性も無いとは言い切れません。建造物の地下に限らず、廃鉱等でも、ガスが発生しているかも知れません。
初心者が陥りやすいミスなのですが、廃墟内の空間で、火の明かりによって、辺りを照らす事は不可能です。火の光源が明るすぎて、周りが逆光の様に見えにくくなってしまいます。爆発しないまでも、怪我をする確立が格段にあがってしまいます。近くのコンビニに懐中電灯が売っています。少し、遠回りになってしまいますが、買いに行くか、探索を諦めるか選択して下さい。

蝋燭の使用は、当然ですが、煙草なども絶対に止めましょう!!

一番下の画像を「蜥蜴第三の眼」のリザードさんより頂きました。なんと廃墟内を「松明」で探索したようです。もはやコメントすら思い浮かびません・・・。原始人も廃墟を探索するんですね・・・。


(2002.06.30追加)

(画像成瀬さんより提供)
(鳩の糞)02.06.30追加

「北海道の建物」の成瀬さんからの情報です。
鳩の糞にも断定は出来ませんが、発がん性物質が含まれているそうです。そうじゃないにしても、かなり体には良くない感じがします。確かに廃墟内(特に高層建築廃墟の上階)に大量の鳩糞が蓄積されています。まさに鳩糞塚状態!!極力息を止めるなどした方が良いかと思います。
まともに臭いを吸い込んだら一食ぬけるかも(笑)。

以上の、話は全て「廃墟探訪」15年間の私の実体験に基づいて作成した「廃墟内災害」の例です。その他にも、沢山の廃墟の管理者の方々から、教えていただいた、貴重な体験談も実例に加えています。信じる信じないは、読んだ方の判断にお任せいたします。
ただし、普通の暮らしに比べれば、廃墟内で上記の「災害」に遭遇する確率は、格段に上がります。再度警告します、本当にあなたは、ここまでにリスクを背負って「廃墟」に行きたいのですか?ネットや写真集だけ見ていれば、廃墟の「影」に触れる事は有りません。また、廃墟の影に触れる事によって、あなたの人生を左右しかねない状況に陥る可能性も有ります。災害にあわぬように、細心の注意を・・・。
(今後、実体験や、経験談等で、項目を増やしていきたいと思います。廃墟のベテランの皆様、是非ご協力お願い致します。)

(作成協力)メール受信順
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 有難う御座いました。

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