物件No.19 「東松山遊園地」 埼玉県東松山市

 「萬 臨時増刊号 廃墟の魔力」に掲載された物件です。あるきっかけで「萬誌」の田端代表と、面識ができ教えていただきました。かなり細かく教えていただいたにも関わらず、山中に埋もれてい為、発見するのに1時間ぐらいかかってしまいました。私が廃訪したのが、4月でしたが、夏は発見できないかもしれません。
 ポイントは、道沿いに造られた不自然な「塀」です(車道沿いに、意味のない塀がある)。細かい経緯や背景は「萬」誌に、掲載されていますので、そちらをご覧ください。なお「萬」誌掲載文は、モノクロですが、当ページはカラーですので(当たり前ですが)。両方同時に見ていただければ、いい感じです。
 もはや「廃墟」というより「遺跡」に近いかもしれません。形を留めている物はゴーカートのトンネル&コースの一部、お風呂(プール?)の土台の部分ぐらいですが、ゴーカートのコース壁面に書かれた「絵」がいい味だしています。

ゴーカートのトンネル外観です。
唯一の、建造物?です。これだけでは、まさかここが遊園地だったなど、想像も出来ません。
同じくトンネルの内部です。
はっきり、覚えていませんが、3〜4mぐらいだと思います。
ブロックを、積み重ねただけというのが・・・。
山の斜面のゴーカートコースです。
結構、ヘアピンカーブってます。コンクリートのかわりに落ち葉がコースに敷き詰められています。
同じく直線部分です。
落ち葉の、川のようです。コースを全て、探してみましたが、現存しているのは、4分の1ぐらいです、後は埋もれてしまったのか?確認できませんでした。
ゴーカートコースの橋です。
「萬」誌の引用になりますが、当時はこんなコースでも、山中の高低差を利用した、トンネルあり、橋ありの人気者だったらしいです。盛者必衰って感じですね!!
さて、ここからが、本題の「素晴らしい絵」です。
「萬」誌では、モノクロっだたので。カラー版は本邦初公開?だと思います。萬を持っている方は、比べて見て下さい。
私と、同年代の方はおわかりだと思いますが、多分「猛烈、アタロウ」だと思います。
残念ながら「デコッパチ」や「心のボス」は発見できませんでした。
ちなみに同行した、隊員1号は全くわかりませんでした(1978生)。
シェー!!のおフランス帰りの絵です。
ちなみに、赤塚不二男先生の承諾は・・・・。取ってないんでしょうね99%ぐらい・・・。上の出っ歯が消えてしまっているのが、残念です。
ここまでくると遺跡の壁画テイストが・・・。今回は公開していませんが、おでんを串に3つ刺した、小僧もいました。
もしかして「頭の黒い鼠ランド」に先駆けて「赤塚ランド」を狙ったのでは・・・。狙いすぎ!!
謎の絵です。
一瞬「未来の世界の青色狸型ロボット」かとも思いましたが、
頭に角のようなものが!!狸ロボは赤塚キャラでもないし??
誰かわかる方教えて下さい。


*「21えもんの「モンガー」とわかりました。
皆さん情報感謝です。
おにぎりを持った猿です。
それ以上でも、それ以下でも有りません。茂みの中から出てきたようです。手がかっこいいです!!あと、耳も!!
鶏のようです。
これ見たら、赤ちゃんや気の弱い子供、泣くって・・・。
尻尾がかっこいいです。
犬の生首です。
違いました、一応、犬です。これって夜中に懐中電灯の光に浮かび上がったら、私でも泣きます!!以上の3つの絵を並べて、改めて見ると、もしかして少し勘違いした「桃太郎」を意識したのかも??
今となっては確かめる術は有りませんが・・・。全てがかっこいいです。
用途不明のブロックに囲まれた穴です。
コメント不可能。真ん中に木が生えているのが、ヒントかも・・・。
プール若しくはお風呂?です。
ここまで何もないと、さっぱりわかりません。
真ん中に間仕切りのような物があるのでお風呂かな??
プールにしては小さいし。バッチリ「豆タイル」造りでした。

もはや、廃墟というより「廃墟の跡」って感じです。
でも、壁画の数々は見ものです、消えてしまう前に・・・。

ここには、もう、子供達の歓声も笑い声も2度と響く事は
有りません、あの不思議な絵と共に、山の中へ消えて
いってしまうのでしょう。
子供達の夢を背負った遊園地・・・。
本当の意味での夢の中へ・・・。