物件No.107「風車のレストラン」(ムーラン乙女)静岡 (廃墟の歩きかた1掲載物件)

「風の中のオブジェ」

「かざぐるま」のレストラン。その特異な外見とは裏腹に沢山の思い出が詰まった物件でもあります。予告に掲載した途端、数名の方から「営業していた当時、家族と行った思いでのレストランなので公開してください」と沢山のリクエストを頂きました。しかし、「廃墟の歩き方」に掲載が決定していたので、公開することが出来ませんでしたが、遂に発売いたしましたので、公開します。
証言によれば、現役時代は2階部分の窓側の外周がゆっくりと回転していて360度のパノラマを楽しめたそうです。しかし、末期には機械の故障を直す経費もないのか、または安全上の理由かはわかりませんが、営業していても「回転」は止まってしまっていたそうです。
恐らくですが、風車が風で回って、その動力で2階のレストラン(もしくはバー)の床が回るを言うコンセプトではないでしょうか??勿論、実際は機械の電気の力ですよ(笑)。でないと台風の日は、床が凄い速さで回ってしまいますから・・・。
内部に廃墟年齢を特定できる残留物は一切有りませんでした。なので予測なのですが約15年〜20年落ちのような気がします。詳細を知っている方いましたら連絡下さい。

※2013年現在 現役施設として営業しています。

敷地外より

国道を走っていると、不意にその異様な形が浮かびあがります。
それは、日本にあること自体が不似合いな風車。
庭の噴水

真っ暗な時に2階から撮影したので全く写っていませんでした。
それを無理やり画像加工ソフトで明るくしたので凄い事になっています。
おそらく噴水と思われますが、巨大植木鉢と化していました。
噴水のオブジェ

噴水際の謎のオブジェですが、凡人の私には理解不能です。
しょうが無いので「立犬」と名づけておきましょう(笑)。
入口

1階の入口は勿論の事、窓という窓全てが木の板で封鎖されています。
やっと朝日が昇り始めてきました・・・。
しかし、円形の建物って独特の味がありますね。
入口より仰ぎ見る

まさに巨大な羽を仰ぎ見るって感じの大きさです。
曇り空が危険な建物に侵入するってイメージを
醸し出しています。
はたして内部にどんな危険が待ち受けているのか??
入口内側

フラッシュを焚いて撮っているので明るいですが、
実際は窓やドアに板が打ち付けてあるため真っ暗です。
ガラスというガラスがご丁寧に全て割られています。
あーーご苦労様。
1階店内

一階のレストラン部分は破壊はされているものの
テーブルや椅子、カウンター等、結構残っています。
天井からは電気のコードが垂れ下がる・・・。
破壊された窓

ステンドグラス風の窓ガラスも全て割られています。
しかし、あくまでも「風」ですので・・・。
本物だったらかなりもったいないですね。
この空間も勿論真っ暗です。
生き残ったステンドグラス

唯一店内に残ったステンドグラス。
じゃなかった、ステンドグラスもどき。
本物には無い安っぽいオーラが漂っています。
打ち捨てられた椅子

この様に椅子もチョット凝ったデザイン。
仲良く寄り添うように2人(脚)で倒れています。
床に積もった埃の量だけが廃墟である時間を語ります。
厨房

食器類などの小物はほとんど無くなっていますが、調理器具、什器、機材などは全て残っています。
正面に何かが光っています!!
私の懐中電灯スティンガーの光ですよ。
厨房2

厨房内のガス台です。
フライパンや調味料の容器。
沢山の人たちに料理を供給したであろう場所・・・。
いまでは、フライパンの表面のように錆び付き朽ち果てて行くだけの空間・・・。
トイレ入口

ステンドグラス風の扉が破壊されて倒れています。
「TOILET」のロゴが手書き風で欧州っぽいような・・・。
2階へあがる階段の下に位置します。
トイレ内部

メチャクチャに破壊されています。
しかし、トイレを破壊する事にどんな楽しみを見い出しているのでしょう?
なんか、トイレにまつわる嫌な思い出でも有ったのでしょうか??
あっ!!トイレでいぢめられたんだ(笑)。
2階への階段

なんかこんな装飾が施された階段を見ると、頭の中で「タラのテーマ」(風と共に去りぬ)が流れます(笑)。
建物の円形構造にそったアーチ型の階段!!
デザイン的においしい廃墟です。
1階への階段

緩やかなアールを描き暗黒の1階へと誘う階段。
天井から剥がれた塗装が滑り止めの角に堆積しています。
なんか「バイオハザード」みたいだな・・・。
したで「ウーー」とかうめき声が聞こえそう。
2階へ

階段の途中から見た2階部分。
窓のそとは夜から朝へ移り変わる直前の空が・・・。
階段の曲線に沿うように室内の内装の全てが円状にデザインされています。
2階店内

この円形の構造って素敵です。
実生活において円形のスペースって中々お目にかかれませんし、まして廃墟だからですからね??
また、オーブが写ってしまった。
2階カウンター

カウンターの上には丸い椅子が積んで有ります。
座る面はのクッションは削げ落ちスチールの板は錆び付き、合板の白い部分も無残に剥がれ落ちています。
これこそ廃墟!!
カウンター内側

しかし、もやは見る影も無いぐらいボロボロです。
現役時代はきっとお洒落なバーだったんでしょうね。
「もののふどもの夢のあと」です。
更に上へ

2階より更に上の塔の部分へ登ります。
ここからは階段は無く錆びた梯子が暗い空間に
向かって伸びています・・・。
途中で折れないだろうな??
下を見る

うへーーっ!!キンタ○の裏がスッーとします。
女性には味わえない奇妙な感覚です。
落っこちたら即死の確率200%!!
風車を回す機械

やっと最上階へ到達。
ウシロさんは「これを手で回したら羽が回った」と豪語していました。
私も回そうとしましたが、ピクリとも動きませんでした・・・。
騙された??
羽部のアップ

近くで見ると更に巨大さが感じられます。
真っ暗だった空に光がうっすらと輝き出しました。
さっきまであの付け根の所にいたんだな・・・。
ライト

夜はこの照明で風車をライトアップしていたのでしょうね。
いまでは、その役目を終え静かに「風車」を見守っています。
景色

夜の静寂が終わり、朝の鳥の囀りが聞こえ出します。
あたりを包む爽やかな空気を思いっきり吸い込み、肺の中に溜まった廃墟埃を吐き出します。
「さて、次の廃墟へ向かうか・・・。」
今日もきっとよい天気です・・・。