物件No.30 「カレッジハウス」 千葉県

「カオスの部屋」

 この物件は、千葉県にある「近代建築系」で有名な廃墟に行く途中、偶然発見しました。直近に住宅地が密集しているため、かなり潜入に苦労しました。最終的には裏側の切断された電気のコードにつかまり、垂直の壁をよじ登り何とか潜入できました。
 団地、マンション、寮系の廃墟は、潜入しても中でまた、1つ1つの部屋に入らなければならない上に、やっと部屋に潜入できても、何も無い事が多いため(大抵の物件は部屋に鍵がかかっているので)苦労の割には報われません。その中でも寮は、まだ共有スペースが多いので、良いほうですが・・・。
 物件の概要は、門柱に「カレッジハウス」と「某企業の独身寮」の表札が付いていました、部屋の大きさから判断して、手前側の低い建物が「独身寮」だと思います。ちなみにカレンダーは、1997年で止まっていましたので、廃訪当時で廃墟年齢3年ぐらいだと思います。私の所有している地図には、しっかりカレッジハウスと載っていました。 
*)リクエスト頂いた○おりさん有難う御座いました。

正面の門から

初秋に廃訪したため、まだ草木が鬱蒼と生い茂っています。
ただの3年物の廃墟でも、なかなかの風格がでます。
正面玄関

当然、鍵がかかっています・・・。
ここからが、腕の見せ所です(笑)。
左側の小道を挟んで、すぐに住宅が立ち並んでいます。
小道より見上げて

建物自体は、結構な歴史があるらしく、3年物の割には、
良い「廃墟色」を醸し出していました。
更に、蔦が廃墟を彩ります!!
虫や蜘蛛の巣や暑さを鑑みても、絵にはこの時期が良いです。
高い方の建物

コンクリートのしみや、手摺、ドアの錆びが良い色です。
壁をよじ登り、低いほうの建物の、上から撮影しました。
ここから2階部の廊下に入り、潜入成功です!!
2階部の廊下

という訳で、潜入成功しました。
ちなみに、ここのドアは全て鍵が掛かっていました。
台所の窓から、見ましたが中に、何かが残っている感じは
有りませんでした。
休憩室

テレビや家具等もそのままで、雑誌なども散乱していました。
結構当り物件です!!
破壊の形跡もなく状態は最高です。
食堂

ここもまた、見ての通り最高のコンディションを保っています。
造花が、時間という障害をものともせず、真っ赤な花を咲かせ
続けています。
廃墟フリークのオフ会で話題になるのですが、廃墟の中での
造花や、作り物の草などって不気味です。
なんか、違和感って感じで・・・。
部屋の内部

大半の部屋がこんな感じで、閑散としていて何の面白味も
有りません。
部屋の内部

この様に、いらない家具や雑誌を、そのままにして行く方も
いるみたいで・・・。結構楽しめます。
まあ、当然ろくな物はないですが・・・。
カオスの部屋

廃墟歴十数年で多少の事には動じないと自負していた、
私ですが、この部屋だけは「うすら寒い」ような恐怖を感じました。
何故かは敢えて書きません・・・。
解ってくれる方だけ、解ってください・・・。
混沌の中で、体が固まります。
独身寮?廊下

こちらは、室内のせいか鍵が掛かっていない部屋が、
結構有りました。
1フロア14部屋ぐらい有りました。
同じく階段部

吹き抜けになっていて、おしゃれぶっています。
作った人はかっこいいとおもったのでしょうね。
撤収

4枚目の画像を反対から撮影しました。
このまま反対の塀を乗り越えて、撤収です!!
あの部屋のお陰で、精神的に疲れました。
ここまで来れば、一安心です。
車両に戻る途中

この様に、周りが全て現役の住宅地に囲まれています。
かなりのリスクを覚悟で潜入しなければなりません。
それなりの達成感も得られますが、あまりお勧めの物件では
有りません。
投稿画像

読者の方から投稿していただいた画像です。
通常では撮影できない場所からの貴重な画像です。
どうも有り難う御座いました。