物件NO.14 「コンクリート工場」 千葉
この物件は「装備のコーナー」の、登ったはいいが、降りられなくなりそうになった、物件です。今回は、潜入前に圏外チェックを行い、携帯をベストに収め再挑戦です!!。水の事故の多いダム湖の南側、山中にひっそりと佇む、工場です。横の車道も数分に1台ぐらいしか、車が通りません。廃訪したのは、夏まっさかりの8月上旬の15時位でした。
かつては、機械音や、大型のダンプの廃棄音が響き渡り多くの人が働き、大量のエネルギーを消費したであろう空間に、今では強い光に映える「緑」、風にそよぐ木々の音、鼓膜が痛いほどの蝉の声、それに混じるように夕刻の訪れを告げるひぐらしの声・・・。
自分の足音以外、人工の音の全く無い、それは心地よいほどの、自然に「支配」された空間でした。
正門より入った所です。 左の、小屋は受付のようです。 真夏の、光と影がわかるでしょうか? |
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工場の建物を見上げた所です。 樹木越しに見上げる廃墟って良い感じですね。 もはや緑というより、深緑です。 |
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工場正面部です。 侵入者を拒むように、1階、2階の窓には、 分厚い木板がボルト締めされています。 |
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別棟です。 右側の銀色のタンクがかっこいいです!! 今回は、この建物の2階から潜入しました。 |
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上の写真の建物の窓です。 ご丁寧に全ての窓が、割られていました。 お陰で、らくらく潜入!! 半袖、半ズボンで来たら、全身ズタズタです。 |
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入って(窓から)すぐの部屋です。 この建物は、休憩用みたいです。 タンスや、机が残されていました。 |
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鳩の糞の山です。 廃墟に鳩って付き物ですね!! 何度、驚かせられた事か・・・。 ここまで来ると「鳩糞塚」状態です。 |
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洗面所です。 左にシャワー室が見えます。 ここで、汚れを落とし、最初の部屋で仮眠でも とったのでしょうか? 洗面台に何かが?? |
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なんと、義足(手)です。 独りで潜入した、廃墟でこういう物に出会うと、 あまりいい気持ちはしませんが、これも廃墟の 醍醐味です。適度な緊張感って感じで!! |
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1階です。 全て、窓という窓に、板が張ってあるため、 真っ暗です。何かの材料が置いて有りました。 なんと、真ん中にオレンジ色の光が・・・!! よく見ると顔のような物が!! とか、心霊系の方は書くのでしょうね。 懐中電灯の光です。 |
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工場を横から見た所です。 人間が創り上げた「コンクリート」の建物と 自然が創り上げた「植物」の美しいまでの 2ショット!! こういう、形でしか共存できないのかも しれません。 やがて「人工物」は永い時を経て「自然」と 同化していきます・・・。 |
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洗車機です。 大型トラック用の洗車機だと思います。 2度と、本来の目的を果たすことも無く ただ、朽ち果てて逝くのを静かな時の中で 待っているように、そこに建っていました。 |
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工場の裏側です。 まるで、植物の緑の海に浮かんでいる 廃墟と言う船のようでした。 |
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同じく工場裏側の反対側です。 この工場で作られた製品です。 ガードレールの支柱部分だと思います。 「墓標」のように立ち並ぶ光景が 巨大な消費文明の未来を暗示している様に 見えました。 この自然に支配されようとする空間で・・・。 |