物件No.03 「シーサイドホテルキャラバ○」?? 2001.11.9リニュアル

「沈みゆく客船」

 某廃墟が沢山ある半島の南端に位置する、ホテルの廃墟です。すぐ近くの海には有名な「岩」があります。
規模は、小規模で2階建で、1階がレストラン、宴会場、フロント等で2階が客室になっています。
 平成8年が廃墟としての誕生日なので、廃訪当時4年間程度しか経っていませんでした。いい感じになるには、あと数年は静かに寝かせておきたい物件です。

 初期の頃に公開した物件だけに画像が9枚しか有りませんでした。今回リニュアル時に7枚追加して計16枚。これでも、最近の公開物件よりかなり少ないですね。今となって、良く見てみると結構なネタ物件でした。もしかしたら、お蔵入り物件ぎりぎりラインです。
少し大きい画像が今回追加した画像です。また、コメントもほとんど書き換えています。

全景

真っ白な外装、敷地に植えられたやしの木みたいな植物・・・。
経営者が南国のイメージを演出しようとした努力の跡が伺われます。
しかし、からまわり(笑)。
玄関

日曜日に訪問したにも関わらず、硬く閉ざされたドア。
この時点で廃墟率99%クリアー!!
チープな人魚のレリーフがこの物件の全てを物語ってくれます。
フロント

フロントカウンターを内側から撮影したのですが、椅子やら机やらがゴチャゴチャと置いてあるため、何が何だか分かりませんね!!
事務所

フロントの奥に事務所がありました。
机の上の備品も全てそのまま残してあります。
神棚

事務所の奥の神棚です。
神頼みも通用しなかったようで・・・。
レストラン店内廊下

見ての通り、明日からでも営業再開できそうなぐらいの、「物」がそのまま残されています。
写真奥が、玄関です。
ゲーム機

あっ!!リーサルエンフォーサーだ!!
銃オタでもある、私的に固定されてない銃をはじめて導入した、このゲームは画期的した。
このゲーム自体は決して新しいものではないのですが、廃墟のゲームとしてはかなり新しい部類に入ると思います。
次回は、トラックで来ないと。勿論冗談ですよ(笑)。
厨房

食器類が整然と並んでいます。
この当時は、HPを作成する以前の訪問だったので、今に比べると全然撮影していません。
厨房の全景も撮っていませんでした・・・
と言う訳で厨房に関しては、この1枚だけです。
レストランの座敷

レストランの奥に20畳ぐらいの座敷が有りましたが、なんと現在は亀の棲家になっていました。
道を1本挟んですぐに海なのでこれも頷けます。
産卵中のようで、近づくと怒り出しました!!
連獅子

写真では、わかりにくいのですが踊っています!!
この躍動感を伝えられないのが残念です・・・。
なんか心霊サイトの様になってきてしまいました(笑)。
2階への階段

フロントの横に階段があります。
丸窓を船の操舵輪・・・。
気分はもう「タイタニック」の船内にいるようでした(笑)。
あっ!!だから沈んで(倒産して)しまったんですね。
2階客室前廊下

記憶が定かではないのですが、多分8〜10室程度しかなかったと思います。
観光地の真っ只中にありながら、大浴場すら存在しません。
これも、沈没した原因の1つと考えられます。
客室1

外観に似合わず、こってこての和室・・・。
真っ赤な、座布団の山が目にしみます。
客室2

壁には日本画が2つ掛かっています。
亀の棲家にも沢山の日本画が置いて有りました。
ホテルのオーナーは収集家だったのでしょうか??
これもまた、沈没の原因だったりして。
部屋3

これですよ!!これ!!
超豪華客船の船室にいるのかと、錯覚してしまうような丸窓の部屋。
勿論、窓からは海が一望できます。

でも和室(笑)。
物置

物置の中も全て綺麗に揃っています。
なにも無い廃墟もつまらないものですが、これほど綺麗な廃墟も、また味が無さ過ぎですね。

(後書)
しかし、今更ながら、沈没する船ってやはりそれなりの原因がありますね・・・。この物件も、外見を基本に勝負するなら、若い人を目当てに完全な洋風にすれば良かったのに・・・。あの階段をあがって部屋にはいったら、真っ赤な座布団が敷てある和室ってどう思います??和室のするならそれはそれで、温泉もどきの大浴場でも無いと寂しいですよね。不景気、不景気と言っても生き残っているホテルだってあるんですから・・・。本当の理由は社長の美術品収集癖だったりして。