物件No.50 「クィーンシャトー」 茨城

「泡の城」

 当HP初のソープランドの廃墟です。書籍などにも紹介されかなり、これも有名な廃墟です。「たかけんのあやしい写真館」のたかけんさんと合同調査で行って来ました!!
 外見は見ての通り、中世ヨーロッパのお城風で、中心に巨大なトランプのクィーンの絵が書いてあり、かなりのインパクトがあります。潜入に関しましては、物件の性格上、廃墟にありがちな○クザの方が管理していると言う噂も、かなりの真実味を帯びているため、細心の注意を払いました・・・。実際、横の駐車場にはドキュソ系の車両が数台停まっていました。
 内外装及び、部屋の作りから判断して、当時かなりの超高級店で有ったのは間違い有りません。店内のカレンダーは1987年の9月で止まっていましたので、まさにバブルが弾けると共に営業を停止したようです・・・。
 「砂の城」ならぬ「泡の城」ですね・・・。

正面の外観

建物自体のデザインと真中の巨大なクィーンの絵・・・
遠くから見てもかなりの存在感が!!
右下に見難いですが「立入禁止」の張り紙が、
鉄壁の防御と管理している方の職業で、ハード面ソフト面ともに
潜入にはかなりのリスクを伴います。
休憩室台所

何とか、かなりとんでもない所から潜入成功
従業員の休憩&宿泊室のようです。
画像には有りませんが、2段ベットが数台並べてあり、
女性用の雑誌やポスターなどが散乱していました。
休憩室

見ての通り、食器棚には綺麗に食器などが並べてありました。
潜入の形跡は有るものの、荒らされた様子は有りません。
総じて生活感の残っている優良物件です。
達磨

洋風の外見に似合わない「巨大達磨」が有りました。
両目が描かれる事も無く、この暗い空間で朽ち果てて行きます。
店内への通路

赤い絨毯の廊下に、紫のケバケバのドレスが放置して有りました。
いよいよソープランドって感じです!!
もう少し綺麗だったら、お土産に・・・(嘘)。
倉庫(物置)

大入袋、伝票、ソープ嬢の名刺などが、残されていました。
ちなみにソープ嬢の名前は皆、カタカナの外人のような名前です。
注)源氏名ってやつです。
正面ホール

かなりの広さで、3階ぐらいまでの吹き抜け・・・。
これは、正面に位置する噴水です!!
内装も大理石ちっくで、私などの貧乏サラリーマンは、現役時代は
絶対入れないでしょう!!
カウンター内部

ここも結構、色々残っていました。
ホールを見上げて

「麻耶観」を彷彿させる、ホールです!!
もちろん風格は全然違いますが、アーチ型のステンドグラスから
差し込む朝の光が、この高級なようでチープな空間をそう見せている
だけなのは、わかっていますが・・・。
真中上に、凄いシャンデリアが有ります。
ホールの階段

ホール左右の縁に、あるような階段です。
要するに一昔前にはやった、田舎の結婚式場みたいな構造です。
○姫殿とかの感じです!!
赤い絨毯が剥げ落ちて、まるで階段が血に染まっている様でした。
ホール中2階

上の写真の階段を上がって来ると、ここにたどり着きます。
アーチ型のステンドグラスの表に、蔦が絡まって良い感じです。
この場所の雰囲気は、結構気に入ってしまいました。
でもここで「ビョーク」を聴いても感動しないと思います。
接客部屋です

高級店らしく、かなりの広さです。
結構備品も残っていました。
同上

部屋に入って正面より撮影
床には、多量の瓶が散乱していました。
左側のマグカップが、良い感じです!!
お風呂の湯船です。

この中で、あんなことやこんなことを・・・。
結構大きいです。
同上

これは、形が違います。
折角の、ソープの廃墟ですので、お風呂を掲載しないと・・・。
せっ、潜望鏡!!
ベットです

この上でも、あんなことやこんなことを・・・。
残念な事に、マットは有りませんでした。
雑誌の裏表紙

当時、シグマにターボが出たらしいです。
ちなみに友人は、ラムダに乗っていました。
参考)三菱自動車のギャラン系の車種
シグマは4枚でラムダは2枚でした。
現在のディアマンテに相当??
最上階機械室

こんなところで、こんな良い感じの廃墟色に出逢えるとは・・・。
錆びや、緑青が良い色を出しています。
ボイラー

この巨大なボイラーが、色欲の渦巻く部屋に大量のお湯を
送っていたのでしょうか??
今は、機械音の変わりに、朝の鳥たちの囀る声だけが、
この空間に響いています。
撤収時に撮影

本当にネタ的には最高の物件です!!
バブルが去ってしまった今となっては、2度とこのような物件が
作られることは無いでしょう!!
ある意味、日本最大にして最高にソープランドの廃墟では無い
でしょうか?
(吹雪さんの所の「ニュー世界」はトルコ風呂ですので別格)
後、数年間は熟成させたい物件の1つです・・・。
しかし、朝の清々しい空が、これほど似合わない建物も・・・。