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運動室

2004年 海外サッカー観戦記

5月27日 ASモナコ対FCポルト 3−0 TV観戦

 さて大番狂わせの続くUEFAチャンピオンリーグの決勝戦です。両チームとも欧州では中堅の位置にいるチーム。よく組織されたチームでレアルマドリードやマンチェスターユナイテッドなどの強豪を退けてきました。
  序盤はお互いにほぼ五分の展開でした。守備をしっかりとし、よくボールが動き人も動くと言う現代サッカーらしい展開。その中モナコのジュリが怪我により交代してしまうことによりわずかに流れがポルトに移ります。モナコも攻めるもののポルトに動きを分断されてしまいます。見ていて本当に見事な守備でした。モナコも動いてはいるのですが、ポルトは前線からのプレスでしっかりと守ります。その中でポルトのカルロス・アウベルトが先制します。これは早いアーリークロスが入るのですが、カルロス・アウベルトがトラップをミスします。しかしモナコのアキス・ジコスの足に当たり浮かんだボールを今度はしっかりとカルロス・アウベルトがゴールに叩き込みます。トラップミスからの一連の動きは、技術は勿論、反応の速さにおいても1級品でした。この1点がこの試合において大変大きな1点になります。そのままポルトは守備重視で前半を終えます。
  後半に入っても流れは変わりません。むしろポルトは守備を固めて攻めはカウンターのみというしたたかなサッカーを見せます。モナコはかなり苦しくなりました。なにせポルトのようなチームが守りを固めた場合崩すのは容易ではないからです。攻めもどうしても中央に偏ってしまい、ポルトにしてみれば守りやすくなります。なおさらモナコは焦ってしまい攻めが単調になってしまいました。膠着状態の中、ポルトのカウンターが始まります。ポルトのデコがボールを持ちキープしてから左にはたきます。このプレーでモナコのDF陣が混乱してしまい、左からの丁寧なクロスをノーマークのデコが落ち着いて決めます。キーパーの動きを良く見て左にこれまた丁寧に決めました。もうこれで勝負ありです。モナコも攻めるものの弾き返されまたもやカウンターからの不運な失点を喫します。そしてこのままタイムアップ。ポルトの見事な勝利、チャンピオンズリーグ優勝です。
  結果的に3−0になりましたがそれほどの差は無かったと思います。モナコにしてみれば、ジュリの退場と1点目が大変悔やまれます。どちらかの要因が無ければもしかしたら、とも思いますが、たらればは禁物です。むしろそういった要因を最大限に活かしたポルトのしたたかさを褒めるべきでしょう。この日のポルトは勝利に値するものです。選手全員が良く守り、いざカウンターとなるとサイドも広く使い迫力ある攻めを見せました。確かにスター選手のスーパープレーは見られませんが、今日のこの試合は大変面白かったです。とはいえこの活躍により両チームともかなり選手、監督が入れ替わってしまうと思うとちょっと残念です。


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9月16日 レバークーゼン対レアルマドリード 3−0 TV観戦

  いやはや、早速の大波乱です。相も変わらずの無駄な補強をしたレアルマドリードにとっては、またかと思わせる試合でしたね。
  前半から完全にレバークーゼンが仕掛けてきます。サイドを執拗につき、中央が空いたなら中央へとシンプルに攻めるので、ただでさえ、脆弱なレアルマドリードの守備陣は対応できません。おまけに中盤を完全に制圧され、ベッカムは守備に終われ、ジダンやラウールは消され、ロナウドには常に2,3人のマークがつくので何も出来ず、フィーゴが単発で仕掛けるだけ。完全に負けパターンです。前半は1失点で済みましたが後2点入っててもおかしくない展開です。
  後半に入りレアルマドリードは故障のジダンの変わりにラウールを2列目に起きますが、立て続けに2失点。これで、レバークーゼンは完全にカウンター狙いで引いてきましたので、レアルマドリードはただでさえ無いスペースも消されてしまいます。しかも崩そうにも焦ったレアルマドリードの選手は連動した動きは無く、ボールを足元で貰いたがるためチャンスを作ることさえ出来ません。結局何も出来ず、無得点。優勝候補のレアルマドリードは、去年と同じ負け方をしました。とりあえず、




学習能力は無さそうです!!

  今日のレバークーゼンは本当にいいサッカーをしました。点差以上の完勝です。一方レアルマドリードは重症ですね。いい時のレアルマドリードは1人がボールを持ったら必ず2〜3人がフォローに行き、ショートパスを回し、ペナルティエリア近くになって圧倒的な個人技を持って勝負を仕掛けるというシンプルなサッカーをしていたんですが、この試合では全く見ることが出来ませんでした。ボールを足元で貰いたがる個人技サッカーではこのレベルでは通用しません。守備もやはりベッカムではなく本職の守備的MFが欲しいですね。中盤を制圧できないとSBがガンガン攻めあがるスタイルでは致命傷になります。また、苦しい時チームを落ち着かせる選手が必要ですね。イエロの様な選手が欲しいところですが。そういうこと考えなさそうですからね〜。まぁそれが面白いんですが。


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