食事にかける時間は、最低限の時間は必要という観点からは生理的時間であるが、その長短は、食い物に対する関心度、食生活の重視度によって大きく左右されると考えられる。ここでは、各国の生活時間調査の結果から、1日当たりの平均食事時間を国際比較したグラフを作成し、グルメ国ランキングとした。

 データの出所はOECDのSociety at a Glanceである。海外ではお茶の時間にも食事を採る場合があるため、お茶の時間も含まれている。

 食事時間は国によってかなり違う点が印象的である。最短のメキシコ66分から最長のフランス135分(2時間15分!)と約2倍の差がある。

 フランス、イタリアなど国際的に食文化の名高いグルメの国が上位にエントリーしているが、日本も第3位と食への関心は他国に引けを取らないようだ。

 フランス人が日本を訪れてもグルメ消費にとりわけ力を入れている様子は図録7219参照。

 ニュージーランドが2位と高いのは少し意外である。ニュージーランド政府観光局のメディア業界用サイトによると、ほんの30年足らず前は、ニュージーランドの食事といえば肉と3種の野菜という組み合わせであり、外食といってもバラエティはなく、ステーキかフィッシュ&チップス、オーブン料理、パイなど、イギリス系移民の文化が主体となったものに限られていたのが、その後、海外からの食文化の流入などにより食生活が豊かとなり、今では、首都ウエリントンは、人口当たりの飲食店の数で考えると、ニューヨークを上回るグルメ都市となっているという。

 食事時間の短さで目立っているのは、メキシコ、及び米国、カナダである。

 ファーストフード発祥の国米国で食事時間が短く、スローフードの旗手イタリアで食事時間が長いというのもうなずける結果である。

 米国の摂取カロリーは日本は言うに及ばず、フランス、イタリアよりも多く、大変な大食国といってよいが(図録0200参照)、半分近くの時間でより多いカロリーを胃に入れている点は驚異的ですらある。

 比較対象はOECD諸国の中の17カ国であり、食事時間の少ない順に、メキシコ、カナダ、米国、フィンランド、ノルウェー、英国、オーストラリア、スウェーデン、ポーランド、韓国、ドイツ、スペイン、ベルギー、イタリア、日本、ニュージーランド、フランスである。

 飲食費にどれだけお金をかけているかの比較は図録2270参照。時間のかけ方とお金のかけ方はおおむね比例している。

(2009年5月21日収録、2013年8月12日お金のかけ方との比較)


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