最近の労働力率を国際比較するため、アジア各国と欧米諸国について見てみると、いくつかの点が目立っている。

(1)社会主義国の高い労働力率
 社会主義国(もと社会主義国)は東西を問わず労働力率が高い(中国、ロシア、チェコ)。

(2)総じて高い欧米の労働力率
 欧米諸国は総じて高い。カーブの形態もそう違わない(若年層より中年層の方が高い)。その中では、スウェーデンが高く、イタリアが低い。フランス、ドイツ、英国、米国はその中間にある。米国はヨーロッパと比較すると比較的低い点が目立っている。

(3)アジアの多様性
 アジア諸国は文化・宗教の違い、経済発展度の違いから高低差と年齢別のカーブの形態が種々多様である。香港のように20歳代後半に9割近くと高いピークに達し、その後、急激に低下していく形もあれば、インドやイスラム国パキスタンのように総じて女性は働いていない国もある。同じイスラム国でも近代化の影響の大きいマレーシア、インドネシアでは年齢によって異なるが5割以上は働いている。

(4)M字カーブが日本の特徴
 日本ではいわゆるM字カーブが特徴であり、結婚・出産で一度退職し、子育てが一段落するとパート等の就労につくというパターンである。日本と共通なのは図の中では韓国ぐらいである。仕事の悩み・ストレスも同様のM字カーブを描く点については図録2720参照。

 女性の年齢別労働力率の長期的な変化を日本と欧米とで比較した図録1505を参照のこと。

(2004年12月9日インド追加・コメント改変、2017年2月23日更新、2月24日インドネシア、ロシア追加) 


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