婚外子(非嫡出子)の割合が日本の場合欧米と比べて非常に低い点については図録1520でふれた。ここでは日本における長期的な婚外子(非嫡出子)割合の推移をグラフにした。

 実は、戦前の日本では婚外子はそれほどめずらしくなかった。1925年には出生児の7.26%は婚外子であった。それ以降、第2次世界大戦をはさんで、婚外子比率は低下を続け、1978年には最低値の0.77%を記録した。その後、この比率は上昇を続け、2005年以降は2%を越えている。

 1966年〜67年にやや傾向線からの逸脱がみられるが、1966年がひのえうまの年であったことが関係していると思われる(図録1550参照)。婚外子は嫡出子ほどひのえうまが考慮されなかったのであろう。

 2007年はそれまでの一貫した上昇から、やや低下に転じた。これが何かを予兆しているのかどうかは不明である。2008年以降再度上昇傾向をたどり、2014年には2.28%となった。

 戦前に婚外子が多かったのは、親が認めてくれない、あるいは貧乏である等の理由により事実婚の子(内縁関係の夫婦の子)が多かったためか、あるいは、妾腹の子(正妻以外からの非嫡出子)が多かったためかは不明である。前者であれば、戦後、婚外子が格段に減ったのは、婚姻、離婚が男女の合意のみに基づく自由な制度となり、貧乏も少なくなったためであろう(図録1520参照)。

(2009年6月24日収録、10月3日更新、2011年4月26日更新、2013年7月10日更新、9月5日更新・コメント追加、2015年9月3日更新) 


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