何歳の母親から生まれた出生児が多いのかを1925年(大正14年)からほぼ10年おきに示したグラフを作成した。各時点の合計特殊出生率も同時に示した。

 戦前期大正末期からの動きは、3つのフェーズに分けることが可能である。

 第1のフェーズは、戦前から戦後直後にかけての1925〜47年、ゆるやかな晩産化をともないつつ少産化が徐々に進んだ時期。

 第2のフェーズは、1947〜1975年、高齢出産が減り、出産が20歳代に集中することによって少子化が進んだ時期。

 第3のフェーズは、1975年以降、現在までであり、晩産化によって少子化が進みつつある時期。

 1925年には、20歳代前半の母親から生まれた子供が最も多かったが、それより歳を加えた40歳代前半までの母親からの出生児も多かった。合計特殊出生率が当時5人を上回っており、大雑把に総括すると、女性は、20歳代前半、同後半、30歳代前半、同後半に1人づつ子供を産んで、10歳代後半か40歳代後半にもう1人生んでいたのが平均パターンだったといえる。こうしたパターンがやや高齢出産が増える形で戦後直後まで続いた。

 戦後1975年までは、30歳以上の出産が減少し、20歳代に産み終える傾向が強まる中で少子化が進む。

 その後は、女性の高学歴化などを背景に晩産化が進行し(あるいは少子化と晩産化によって高学歴化が可能となり)、ついに2005年には、それまで長く20歳代後半の母親からの出生が最も多かったのに代わって、30歳代前半の母親からの出生数が最多となった。毎年のデータを見ると2003年から20歳代後半と30歳代前半が逆転している。

 2005年の10年後は2015年であるが、ここでは、1年早い2014年のデータを示している。2005年以降は合計特殊出生率が回復している。しかし、年齢別の出生数構成では晩産化が一層進んでいるのが目立っている。構成比が拡大しているのは1995〜2005年には30歳代前半以降であったが、2005〜2014年には30歳代後半以降となった。30歳代後半の母の比率は22.5%と過去最大となった。また40歳代前半の母の比率は2005年の1.9%から4.9%へと大きく拡大している。

 日本産科婦人科学会においては、35歳以上の初産婦、について「高年初産婦」と定義している。初産婦で35歳頃、経産婦で40歳頃からリスクが高まるため、一般に、高齢出産として見なしてケアを厚くしている。晩産化というより、第4のフェーズとして、「高齢出産の時代」が到来しているともいえる。

(2008年2月22日収録、2011年9月2日更新、2014年11月7日更新、2015年9月3日更新) 


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