戦後の主要疾患は、結核など感染症から3大成人病、生活習慣病へとシフトし、全体として慢性疾患が増加した。また高齢化の進展とともに退行性の慢性疾患も増加している。

 1980年代以降、日本の死因の第1位は悪性新生物(がん)であり、かねてより心疾患が多い米国などとは対照的である。日本でがんの早期発見・早期治療へ向け全国的に大きな努力が払われ、X線、内視鏡、超音波などによる画像診断が、機器及び診断法において発達しているのもこうした背景を抜きには考えられない。

 一方、心臓カテーテルやステントなどの技術が米国でいち早く発達し、日本市場を席巻している背景としても、心疾患が多いという米国の疾病構造が影響していると考えられる。米国の心疾患による死亡が減少しているのはこうした技術の発展によるところが大きい。2002年の米国の大統領経済白書は、こうした技術による医療費の増大について、それを上回る経済的効果が心臓発作後の生存率の改善によってもたらされたと指摘している。

 日本の明治以降の長期推移については、図録2080参照。

(2012年9月10日更新)


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