2004年の国民健康・栄養調査では、毎年の通り、身長・体重の調査結果から、肥満、低体重(やせ、やせすぎ)の比率を算出していると同時に、この年は、肥満、やせという体型の自己認識を調査している。ここでは、この調査結果に基づき、男女別年齢別に体型の実際と自己認識を比較してみた。

 男性で見ると、30歳代〜60歳代は、太っている人(肥満)が3割前後を占めていて、健康上、問題とされているが、「太っていると思う」人は、それより比率が多く、4〜5割を占めている。他方、やせている人(低体重)は、1割以下と少ないのに対して、「やせていると思う」人は、1.5割〜3割とそれより多くなっている。すなわち、体型の自己認識は、実際の体格上より、「太っている」か「やせている」と思いがちという結果になっている。ふつうの人まで普通じゃないと考えているのである。

 女性についても、中高年は、男性と同様の結果となっている。

 日本人は、全体として、自分の体型を、普通の人でもふつうとは見なさなくなっているのであり、自分の体型を強く意識するようになったといえよう。

 その中でも、特異なのは、女性の10代後半から30歳代であり、男性以上に実際より太っていると思っており、また実際はやせているのにやせていると思っている人は少ない。20代女性では、5.4%しか太っていないのに41.4%が「太っていると思う」と答えており、21.4%は低体重(やせすぎ)なのに、「やせていると思う」は15.0%とそれをかなり下回っている。

 こうした若年女子の特異な自己認識(スレンダー志向)が、低体重(やせすぎ)を生んでいることは明瞭である。

(2006年5月10日収録)


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