両親の帰宅時間は子どもの生活にとって大きな意味を持っており、ワーク・ライフ・バランスの観点からも重要な指標である。

 東京、ストックホルム、パリという3都市の男親、女親の帰宅時間をみると、東京の父親は20時以降が61.5%と大半を占めている点が目立っている。パリも東京に似て帰宅時間の遅い男親が多いが、東京ほど20時以降に集中していない。ストックホルムは男親の帰宅時間で最も多いのは17時頃であり、夜には男親が家にいるという状態が普通となっている。どの国でも女親の帰宅時間は男親より早い。

 次ぎに男親だけであるが、20時以降も細かく分類し、アジアの主要都市を比較した帰宅時間の調査結果を見てみよう。

 東京では23時台に帰宅する父親が最も多く、21〜22時台も多い。ソウルの父親の帰宅時間も遅いが、最も多いのは20時台であり、東京よりは早い。

 帰宅時間が早い点で目立っているのは北京、上海であり、ほとんどが18〜19時台に集中している。台北も中国ほどでないが、父親の帰宅時間は早い。10年ほど前、北京の官庁を訪問したことがあるが、話し合いが終わって、5時頃になり、普通なら一緒にビールでもということになりそうな局面でも、子どもの勉強を見なければということで官僚たちがそそくさと帰ってしまったことを思い出す。

 結論的には、東京の父親は世界の中でも帰宅時間の遅い点で目立った存在である。本当に早く帰れない人と帰れるけれど帰らない人とがいると思われるが、いずれにせよ、早く帰宅する習慣をつけなければ家庭生活に支障をきたす。

(2007年10月10日収録)


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