葬儀のあり方が大きく変わってきているようである。手伝い以外の変化は図録2382参照。

 図には葬儀を手伝った人の割合を掲げたが、「近所の人」、「職場の同僚」が半数弱から1〜2割へと激減し、「親類・縁者」が半数以上と多くなっている。

 「調査を行った「くらしの友」の杉山久夫常務は「葬儀は家族のものという意識が、この11年で一気に強まった」と話す。」(毎日新聞2010.9.11、以下引用は同じ)

 こうした変化は、近所の人や会社の人に頼まなくとも、ほとんど葬儀社が葬儀をやってくれることが影響している。図の「ほとんど業者まかせ」が1990年代はじめには1割以下であったのに対して、最近は54%と5割を越えている。

 隣近所や会社の同僚が手伝い、みんなで弔っていた葬儀がいまや葬儀社おまかせの家族中心の追悼儀式に変化したといえよう。

 図録1307では日本の高齢者の場合、同居している夫婦、家族を越える人間関係が他国に比べ希薄である点についてふれた。図録2412では、職場、親戚、地域とのつながりが薄れ家族だけを大切と思う傾向が強まっている点についてふれた。葬儀のあり方にもこうした傾向は反映しているようだ。図録9502でも指摘したが、日本のこうした状況は人と人、そしてコミュニティのつながりが希薄化している側面と人と人とのつながりが希薄化しても困らない社会保障などのシステム、ここでは、葬儀社などサービス供給が充実してきている側面の両面があろう。

 なお、葬儀については、小規模化も進展しているという。「白書によると、お通夜と告別式を合わせた会葬者平均人数は延べ118.4人。前回調査は209.6人で、この11年間で半数近くになった。とりわけ「99人以下」と答えた喪主は、前回は全体の2割にとどまったが、今回は55%を占めるまでに至っている。」

(2010年12月13日収録)


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