宝石の条件は以下の3つとされている(東京新聞大図解2008.6.15)。

@色や輝きが美しい
A傷つきにくい(硬く、耐久性がある。永遠性をもつ)
B希少である

 ここでは宝石のうち誕生石となっている代表的なものの硬度(硬さ)を、宝石以外の代表的な物の硬度とともにグラフにした。

 硬度はドイツの鉱物学者モースが19世紀初頭に考案した10段階の標準石で示した分類である。ダイヤモンドはダイヤモンドによってのみ傷つくということで硬度10だという判定となる。

モース硬度
硬度 標準石 硬度 標準石
10 ダイヤモンド 5 アパタイト(りん灰石)
9 コランダム(ルビー、サファイア) 4 フローライト(ホタル石)
8 トパーズ(黄玉) 3 カルサイト(方解石)
7 クオーツ(水晶) 2 ジプサム(石こう)
6 オーソクレース(正長石) 1 タルク(滑石)
(資料)同上

 宝石にとって硬さは重要な要素である。例えば真珠がいくら美しくとも硬さが余りない点で永遠性を条件とする宝石としては問題なのである。

 この点で最も硬いダイヤモンド(硬度10)は宝石の代表格となっている。ルビー、サファイアはそれぞれコランダム(鋼玉)のうち赤いもの、それ以外の色のものを指しているが、硬度9とダイヤモンドに次いで硬い宝石である点から、代表的な宝石と見なされている。ナイフの硬度は6であるが、ナイフでキズが付くようではやはり宝石としての格に欠けるといえるかも知れない。

 なお、誕生石の起源は、旧約聖書「出エジプト記」に出てくるユダヤ教の祭司(12部族に対応)が胸に付けていた12種類の宝石によるともいわれるが、現代では「米国宝石卸売組合によって定められ、日本では宝石業者によってサンゴとヒスイが追加されて、1958年に決められた。」(東京新聞、同上)

 なお、聖書の時代にはダイヤモンドは登場していなかった。「今日宝石の王として疑いの余地のないダイアモンドであるが、近代になるまで宝石としての認知度は大変低かった。加工がその硬度ゆえに非常に困難であるのと、当時は産地がインドくらいで希少だったからである。ダイアモンドが現在のようにこれほどポピュラーになるのは19世紀に入ってからである。」((有)クロマニヨンHPより)

 逆にエジプト、シュメール、バビロニア、旧約聖書の時代から宝石として非常に地位が高く数々の伝説を生んだのがラピスラズリである。ラピスラズリはまた顔料ウルトラマリン(群青)の原料として珍重されてきた。「日本では、ラピスラズリは瑠璃と呼ばれ、仏教の七宝(金・銀・瑠璃・玻璃・しゃこ・珊瑚・瑪瑙)のひとつとされ、真言宗の開祖、空海(西暦774-835年)は瑠璃を守護石としていた。奈良、正倉院の宝物庫には、紺玉帯と呼ばれるラピスラズリで飾られた黒漆塗の牛革製ベルトが収められている。」(同上)

 検索のため、取り上げた宝石その他の名称をあげておくと、ガーネット(ザクロ石)、アメシスト(アメジスト、紫水晶)、アクワマリン、サンゴ、ダイヤモンド、エメラルド、ヒスイ、真珠、ムーンストーン、ルビー、ペリドット、サードオニキス、サファイア、オパール、トルマリン、トパーズ(黄玉)、シトロン(レモン)、トルコ石、ラピスラズリ(るり・瑠璃)、クオーツ(水晶)、ナイフ、窓ガラス、鉄くぎ、十円硬貨、つめ、石こうである。

(2008年6月26日収録)


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