日本の最低賃金については、生活保護の水準を下回る場合があり、引き上げが課題となり、改善が図られつつあるが、中小企業経営との関連からなお充分な水準にはないと考えられる。

 日本の最低賃金のレベルは、他国と比べて高いのか低いのか。これを調べてみることとする。(参考データ:日本の最新の最低賃金(厚生労働省HP))なお、主要国について時系列比較した図を図録3343に掲げたのでこちらも参照されたい。

 最低賃金のレベルの国際比較としては、最低賃金そのものを為替レートで換算して比較する場合と最低賃金がその国の賃金中央値(メジアン)や平均賃金と比べてどのぐらい低いのかで比較する場合とがある。ここではOECD諸国及びBRICs諸国等について後者の値を示した。

 日本の最低賃金の相対水準(賃金メジアンに対する%)は36%とOECD諸国の中で、チェコを除くと最低である。先進国中最も低いレベルといわざるを得ない。

 米国は日本に次いで低く、欧米先進国の中ではやはりかなり低い水準である。

 他方、フランス、ニュージーランド、オーストラリア、ポルトガルといった国は賃金の相対水準が50%以上と高くなっている。

 BRICs諸国等では、インドネシアを除くといずれも35%以下とOECD諸国の最低値を下回っており、低い水準にあることがうかがわれる。

 OECD諸国について2006年当時の値と比較すると、トルコ、フランスといった水準が最も高い国では低下し、米国、韓国、エストニアといった水準の低い国では上昇する傾向がある(チェコは例外)。その中で日本の水準は上昇幅が小さいようである。

 図で取り上げている比較対象は、OECD諸国22カ国、それ以外5カ国、合計27カ国である。具体的には、図の並び順に、チェコ、日本、米国、韓国、エストニア、カナダ、ルクセンブルク、スペイン、ポーランド、スロバキア、英国、オランダ、ハンガリー、ギリシャ、スロベニア、ベルギー、アイルランド、ポルトガル、オーストラリア、ニュージーランド、フランス、トルコ、ロシア、インド、中国、ブラジル、インドネシアである。

(2008年6月6日収録、2011年5月25日更新)


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