これまでに放送された高視聴率番組のトップテンを放送日順に並べた図を掲げた。

 歴代1位は、1963.12.31放送の第14回NHK紅白歌合戦であり、なんと81.4%と8割以上を記録している(図録3967a参照、紅白歌合戦は最高視聴率の年だけカウント)。これに1964年の東京オリンピック(女子バレー・日本×ソ連ほか)、2002年のサッカーW杯/日本×ロシアが60%台後半で続いている。

 白黒テレビの世帯普及率が50%を越えたのは1961年である(図録2650)。テレビがはじめて身近となった1960年代の番組が高視聴率番組トップ10のうち6つを占めており(しかも1966年まで)、当時、いかに国民ぐるみでテレビに夢中になったかがうかがえる。

 1970年代以降は、トップ10に入るような高視聴率番組は10年に1本の頻度である。そうした意味からは、2002年のサッカーW杯・日本×ロシアが歴代第3位の視聴率だったのは、驚くべき高さだったと評価できる。

歴代高視聴率番組(世帯視聴率)
順位 視聴率
(%)
番組名 放送日 放送局
1 81.4 第14回NHK紅白歌合戦 1963.12.31 NHK総合
2 66.8 東京オリンピック(女子バレー・日本×ソ連ほか) 1964.10.23 NHK総合
3 66.1 サッカーW杯 日本×ロシア 2002.6.9 フジテレビ
4 64.0 プロレスWWA世界選手権 デストロイヤー×力道山 1963.5.24 日本テレビ
5 63.7 世界バンタム級タイトルマッチ ファイティング原田×エデル・ジョブレ 1966.5.31 フジテレビ
6 62.9 おしん 1983.11.12 NHK総合
7 60.6 サッカーW杯 日本×クロアチア 1998.6.20 NHK総合
8 60.4 世界バンタム級タイトルマッチ ファイティング原田×アラン・ラドキン 1965.11.30 フジテレビ
9 59.0 ついに帰らなかった吉展ちゃん 1965.7.5 NHK総合
10 58.7 ミュンヘンオリンピック 1972.9.8 NHK総合
(注)視聴率の高い順
(資料)東京新聞(2013年12月17日)

 ミュンヘンオリンピックは、会期中の9月5日、パレスチナゲリラが選手村のイスラエル選手宿舎を襲撃、銃撃戦の末に多数が死亡するというミュンヘンオリンピック事件が起こったことで知られる。日本男子バレーボールは大会前から日本国内の話題をさらい、テレビ番組「ミュンヘンへの道」なども放送されていた。9月8日に行われた準決勝の対ブルガリア戦でセットカウント0-2からの奇跡の逆転劇を演じ、金メダルを獲得した。

 「おしん」は、歴代高視聴率番組になっているが、NHK朝の連続テレビ小説の中でこれまでの最高の平均視聴率(52.6%)を記録してもいる(図録3965)。

 高視聴率を記録した過去2回のワールドカップ戦についてコメントしておこう。

 初出場となった1998年のW杯フランス大会では日本はグループH(アルゼンチン・クロアチア・日本・ジャマイカ)に属していたが、3戦3敗で決勝トーナメントへの進出は逃した。 スタッド・ド・ボージョワール(ナント)で行われたクロアチア戦は、日本としては、アルゼンチン戦に次ぐ第2戦であるが、1-0で負けた。グループHのもう一試合、アルゼンチン対ジャマイカは5-0でアルゼンチンが大勝。これにより、日本は最終戦となるジャマイカ戦に勝っても決勝トーナメント進出ができず、1次リーグ敗退が決まった。なお、アルゼンチンとクロアチアが決勝トーナメント進出を決めた。

 クロアチア戦での高視聴率には前史があった。1994年アメリカW杯アジア予選の対イラク戦で後半ロスタイムに同点に追いつかれ、大会参加を逃した(ドーハの悲劇)。1997年フランス大会予選では、対イラン戦で延長戦の末、岡野雅行のゴールデンゴールでイランを3-2で破り、1954年のスイス大会予選から43年越し10回目の挑戦にして悲願のワールドカップ出場権を獲得したのだった(ジョホールバルの歓喜)。

 日韓共同開催となった2002年W杯では、グループリーグ初戦のベルギー戦を2-2の引き分けで初の勝ち点を獲得。横浜国際総合競技場(横浜)で行われた続く 第2戦ではロシアに1-0で勝利して本大会初勝利を収めたのだった。なお、最終戦でチュニジアに2-0で勝利し2勝1分の1位で初の決勝トーナメント進出を決めた。なお、決勝トーナメント1回戦ではトルコに0-1で敗れ、ベスト16という成績で地元開催のW杯を終えた。

(2014年1月14日収録)


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