NHKの放送文化研究所では2007年に全国300地点、16歳以上の国民3,600人を対象に今の日本人が好きだと感じているものの調査を行っている(有効回答率66.5%)。

 ここでは、日本人の好きなプロ野球チームについてセ・パ12球団の中から複数回答で選ばれた回答率のランキングをかかげた。資料はNHK放送文化研究所世論調査部「日本人の好きなもの」(1984年2008年 )である。

 一番人気は、読売ジャイアンツであり、回答率は26.7%となっている。かつて(1983年当時)、50.6%と国民的人気を謳歌していたが、現在でも日本人の4分の1以上が好きだといっているのである(図録3978に巨人戦ナイターのテレビ視聴率の推移)。

 第2位は阪神タイガースであり、根強い人気をうかがわせている。第3位は福岡ソフトバンクホークスであり、以上3位までは1割以上の支持率となっている。

 1983年の結果との比較では、2位だった西武が6位に、4位だった広島が8位へと順位を低落させているのが目立つ。逆にホークスや日ハムは回答率も順位も上昇している。また、「特になし」という回答が 、22.3%から38.8%と増えており、プロ野球人気はかつてほどではないことがうかがわれる。

 地域別のプロ野球球団の支持率を見ると北海道・東北と関東・甲信越では、読売ジャイアンツが首位となっている。特に関東・甲信越では、読売ジャイアンツが33%と第2位の阪神タイガースの3倍以上の支持率となっている。読売ジャイアンツは他の3地域でも第2位となっており、これが全国の高い支持率につながっている。

 一方、東海・北陸では中日ドラゴンズ、近畿では阪神タイガース、中四国・九州沖縄では福岡ソフトバンクホークスが首位となっており、北海道・東北では、北海道日本ハムファイターズや東北楽天ゴールデンイーグルスが上位となっている。ご当地球団は各地域で人気を保っていることがわかる。

 特に阪神タイガースの支持率が49%と近畿の人のほぼ半数に及んでいる点に関西人の阪神タイガースに寄せる熱い思いがうかがわれる。

 なお、NHKの調査以降の推移を知るため別調査(中央調査社「人気スポーツ」調査)によってプロ野球人気度推移のグラフを掲げておいた。巨人、阪神の人気度がやや低下、北海道の日本ハム、東北の楽天などの人気がやや上昇なのを除くと大きな変化はないといえよう。

 次ぎに、プロ野球球団への人気をプロサッカーチームへの人気と比較するため、両者の人気度ベストテンを表で掲げた。

   好きなプロ野球チーム 好きなプロサッカーチーム
チーム名 支持率
(%)
チーム名 支持率
(%)
1位 読売ジャイアンツ 26.7 (50.6) 浦和レッズ 8.7
2位 阪神タイガース 17.3 (18.2) 鹿島アントラーズ 5.8
3位 福岡ソフトバンクホークス 11.9 ( 5.1) ガンバ大阪 5.1
4位 中日ドラゴンズ 7.1 (12.0) ジュビロ磐田 5.1
5位 北海道日本ハムファイターズ 6.3 ( 3.4) 横浜F・マリノス 4.2
6位 西武ライオンズ 4.5 (21.7) 清水エスパレス 3.0
7位 東京ヤクルトスワローズ 4.4 ( 6.2) 名古屋グランパスエイト 2.6
8位 広島東洋カープ 4.3 (16.1) 横浜FC 2.2
9位 東北楽天ゴールデンイーグルス 4.1 ( - ) アルビレックス新潟 1.8
10位 横浜ベイスターズ 3.1 ( 5.2) サンフレッチェ広島 1.7
  特になし・無回答 38.8 (22.3) 特になし・無回答 68.8
(注)2007年調査結果。カッコ内は1983年調査結果。横浜ベースターズのカッコ内は大洋の数字。
(資料)NHK放送文化研究所世論調査部「日本人の好きなもの」1984年、2008年

 一番人気のプロサッカーチームは鹿島アントラーズであるが、支持率は8.7%とプロ野球4位の中日ドラゴンズをやや上回る程度とそれほど大きくない。プロサッカーチームはチーム数が多く、ご当地以外での支持率に限界がある点を考慮しても人気度がプロ野球球団になお及ばない状況であることがうかがわれる。「特になし」と「無回答」の合計が68.8%とプロ野球チームにおける38.8%を大きく上回っている点からも人気度の違いがうかがわれる(見るスポーツの人気度は図録3989c参照)。

(2010年1月18日収録、2011年11月1日1983年結果追加、2014年6月2日中央調査社データを追加)



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