サッカー・ワールドカップ・ブラジル大会(20FIFAワールドカップ、W杯)が、2014年6月〜7月にブラジルの各都市で開催された。日本代表は決勝リーグで敗退したが(図録3079f)、決勝トーナメントでは毎回と同様熱い戦いが繰り広げられた。ブラジルは準決勝でドイツに1対7の歴史的惨敗となった。

 サッカー・ワールドカップ・南アフリカ大会(19FIFAワールドカップ、W杯)が、2010年6月〜7月に南アフリカの各都市で開催された。

 日本代表が予想に反してリーグ戦を勝ち抜く戦いを示したので国民の関心が高まり、日本代表がトーナメント1回戦で敗れたにもかかわらず人気が持続し、世界中で7億人以上が観戦したといわれるスペインとオランダの決勝戦についても、深夜3時からの放映だったが観戦した日本人が多かった。「12日午前3時10分から放送されたサッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会決勝戦「スペイン対オランダ」の生中継(NHK)の午前5時以降の平均視聴率は15.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。午前3時10分〜午前5時の平均視聴率は11.4%で、早朝の放送ながら2ケタの視聴率を記録」したとされる(毎日新聞デジタル7月13日)。

 ここでは、1930年以降の19の大会のベスト4まで勝ち抜いた国々の過去の成績を集計した図を掲げた。(なお、前回ドイツ大会時の出場国のサッカー関連指標について図録3979aに掲げた。)

 最高の成績をおさめているのは、ブラジルであり、優勝5であるが、今回大会もベスト4に残れなかったため、ベスト4では10と相変わらずドイツに次ぐ第2位なっている。

 これに続いてイタリア、ドイツが優勝4、3で続いている。ドイツは準優勝、3位もかなりあり、ベスト4ではブラジルを上回る12となっている。着実な成績がドイツの特徴であるように思われる。

 次ぎに、アルゼンチン、ウルグアイが優勝2で続いている。フランスは優勝1であるが、ベスト4では、アルゼンチン、ウルグアイを上回る5となっている。

 南ア大会ではスペインがはじめての優勝となった。スペイン、イングランドは優勝1回であるが、8カ国しか優勝していないので、1回でも価値は高い。

 今回準優勝となったオランダはまだ優勝はないが、準優勝は3回とドイツに次いで多くなった。

 ワールドカップ大会の上位国は、サッカーの本場であるヨーロッパと南米の国々で占められている。

 はじめてアジアで開催された2002年韓国・日本大会では、トルコが3位、韓国が4位と初めてアジア勢が進出したことで注目される(もっともトルコは欧州地区選出)。2006年トリノ冬季五輪で荒川静香選手が、冬季オリンピックの華であるフィギュアスケート女子で、日本人初、そして欧米以外、アジアで初の金メダルを獲得した(図録3989参照)が、経済だけでなく、スポーツの世界でも、アジアが台頭している事例といえよう。

 ただ、残念ながら、前回のワールドカップ・ドイツ大会では、日本、韓国を含むアジア勢はベスト4どころか決勝トーナメントにも残れなかった。今回南アフリカ大会では日本、韓国は決勝トーナメントに進出したが、それぞれ初回戦で敗退した。世界はそうやすやすとアジアの進出を許さない。

 以下に、各大会のベスト4の国々の一覧表を掲げ、当時の雰囲気を思い出すために最優秀選手を付記した。

サッカー・ワールドカップ大会別成績一覧
開催年 開催地 優勝 準優勝 3位 4位 (参考)最優秀選手
20 2014年 ブラジル大会 ドイツ アルゼンチン オランダ ブラジル メッシ(アルゼンチン)
19 2010年 南アフリカ大会 スペイン オランダ ドイツ ウルグアイ フォルラン(ウルグアイ)
18 2006年 ドイツ大会 イタリア フランス ドイツ ポーランド ジダン(フランス)
17 2002年 韓国・日本大会 ブラジル ドイツ トルコ 韓国 カーン(ドイツ)
16 1998年 フランス大会 フランス ブラジル クロアチア オランダ ロナウド(ブラジル)
15 1994年 米国大会 ブラジル イタリア スウェーデン ブルガリア ロマリオ(ブラジル)
次点バッジョ(イタリア)
14 1990年 イタリア大会 西ドイツ アルゼンチン イタリア イングランド スキラッチ(イタリア)
13 1986年 メキシコ大会 アルゼンチン 西ドイツ フランス ベルギー マラドーナ(アルゼンチン)
12 1982年 スペイン大会 イタリア 西ドイツ ポーランド フランス ロッシ(イタリア)
11 1978年 アルゼンチン大会 アルゼンチン オランダ ブラジル イタリア  
10 1974年 西ドイツ大会 西ドイツ オランダ ポーランド ブラジル  
9 1970年 メキシコ大会 ブラジル イタリア 西ドイツ ウルグアイ  
8 1966年 イングランド大会 イングランド 西ドイツ ポルトガル ソ連  
7 1962年 チリ大会 ブラジル チェコスロバキア チリ ユーゴスラビア  
6 1958年 スウェーデン大会 ブラジル スウェーデン フランス 西ドイツ  
5 1954年 スイス大会 西ドイツ ハンガリー オーストリア ウルグアイ  
4 1950年 ブラジル大会 ウルグアイ ブラジル スウェーデン スペイン  
3 1938年 フランス大会 イタリア ハンガリー ブラジル スウェーデン  
2 1934年 イタリア大会 イタリア チェコスロバキア ドイツ オーストリア  
1 1930年 ウルグアイ大会 ウルグアイ アルゼンチン  
(資料)FIFA公式HPほか

【コラム】巨大化するワールドカップ・ビジネス

 4年に一度開催されるサッカーのワールドカップ(W杯)大会をめぐって巨大なカネが動いている点がよく指摘される。ここでは、2014年ブラジル大会時における金額的な実態を簡単に見ておこう。

賞 金 収 入
■チーム賞金
・優勝チーム 35億円
(前回南アフリカ大会31億円)
・準優勝チーム 25億円
・3位チーム 22億円
・1次リーグ敗退国日本 8億円
  (プラス準備金 1.5億円)

■賞金総額 576億円
(昨年の野球ワールド・ベースボール
・クラシックWBCの賞金総額15億円、
優勝ドミニカ共和国獲得金3.4億円)
■放送権料 推定2000億円
(前回南アフリカ大会 1800億円)
日本の放送権料約400億円(NHKと民放)
(前回南アフリカ大会「スカパー!」100億円
 −今回は放送権料高騰で撤退)

■スポンサー契約料
(原則2大会パッケージ販売、つまり
南アフリカ大会と併せた契約)
FIFA最高位スポンサー6社(アディダス、
コカ・コーラ、エミレーツ航空、現代自動車
グループ、VISAカード、ソニー)の
1大会総額1000億円超
(資料)東京新聞「巨大化する「W杯ビジネス」(鈴木遍理運動部長)2014年7月1日

(2006年4月19日収録、7月10日更新、2010年7月12日更新、13日視聴率情報追加、2014年7月1日コラム追加、7月12日最優秀選手追加、7月14日更新)


[ 本図録と関連するコンテンツ ]



関連図録リスト
分野 教育・文化・スポーツ
テーマ  
図録書籍 図書案内




既刊第1弾


既刊第2弾
アマゾン検索

 
(ここからの購入による紹介料を通じたサイト支援にご協力下さい)