サッカー・ワールドカップ各大会における日本の成績については図録3979fにまとめたが、ここでは、各大会における日本の代表選手の属性(年齢、出身、活躍場所)について比較した。

 ワールドカップ・ロシア大会の開幕時(6月14日)の日本代表23人の平均年齢は28.3歳であり、過去最高だった2010年南アフリカ大会の27.8歳を上回っている。

 経験豊富なベテランが多い方がよいのか、期待以上の活躍の可能性がある若者が多い方がよいのかは、それこそ、時と場合によるだろう。

 2006年ドイツ大会は1次リーグで敗退したが、次の2010年南アフリカ大会は開幕間際から川口らベテランを中心にチームがまとまり、前評判を覆して決勝トーナメントにまで進んだ。ロシア大会もそんなかたちになるだろうか。

 Jリーグが1993年に始まってから四半世紀が過ぎ、日本代表選手のプロになる直前の出身母体は大きく変化してきた。1998年フランス大会ではユース(プロクラブの下部組織)出身者は1人だけであり、大学出身が11人で、高校出身の10人より多かったのが時代を感じさせる。

 今回は前回とほぼ同様の出身母体構成となっているが、「エリートコース」とされるユース出身者が十分能力を発揮できるだろうか。

 なお、出身地域については、兵庫県が3人で最も多く、埼玉県、東京都、静岡県、大阪府が2人とあまり偏りがない。かつては静岡県が多かったが、現在は2人とずっと少なくなっている(下表参照)。Jリーグの定着に伴い、全国的に、指導者や選手の育成が進められるようになり、サッカーがさかんな地域の平準化が進んだ結果といえよう。

 国内組と海外組の割合については、常識的に考えると、海外の強豪選手と常日頃試合をしている海外組(所属チームが海外)がいた方がワールドカップの場合は有利である。

 ワールドカップ初出場の1998年フランス大会では日本代表は全員が「国内組」だったが、2002年日韓大会ではイタリアのパルマでプレーする中田英、イングランドのアーセナルの稲本ら4人の「海外組」が日の丸を背負って大活躍した。2014年ブラジル大会では海外組が過半数に至り、今回のロシア大会は最多の15人と海外組で埋められないポジションを国内組で賄う状況となっている。

 海外組といってもケガや移籍などで十分に海外トップチームと戦うことが出来ていない場合もあり、ピークを過ぎている選手もいることから、海外組が多いからといって期待はずれとなる可能性もある。

静岡県出身のW杯日本代表
人数 選手名
1998年
フランス
9人 中山雅史、相馬直樹、名波浩、斉藤俊秀、服部年宏、平野孝、伊東輝悦、川口能活、小野伸二
2002年
日韓
6人 中山雅史、服部年宏、川口能活、西沢明訓、小野伸二、市川大祐
2006年
ドイツ
3人 川口能活、高原直泰、小野伸二
2010年
南アフリカ
4人 川口能活、長谷部誠、矢野貴章、内田篤人
2014年
ブラジル
2人 長谷部誠、内田篤人
2018年
ロシア
2人 長谷部誠、大島僚太
(資料)毎日新聞(2018年6月9日)

(2018年6月12日収録)


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