2016年開催のオリンピックリオデジャネイロ大会における各国のメダル獲得数をグラフにした。このデータは新聞各紙、Yahooサイト、グーグルサイトでも掲載されているが、このサイトでは、人口規模の割に金メダルを獲っているのか、獲っていないのかが分かるような情報提供となっている点が他と異なる。

 金メダル数の順位は、米国、英国、中国、ロシア、ドイツ、日本、フランスの順った。日本は金メダル数で世界第6位、メダル総数で7位だった。

 人口規模対比の金メダル数(人口調整金メダル数)としてはバハマが1位、ジャマイカが2位、クロアチアが3位だった。

 人口調整金メダル数4位(当初は首位)のフィジーの金メダルは7人制ラグビー男子による獲得であるが、初参加の1956年以来、メダル獲得自体が初めてであり、地元の通信会社は携帯電話の通話を1日無料とし、バイニマラマ首相は五輪終了後の22日を「祝日」にする考えを示したという。

 金メダル数上位国12位までの人口調整金メダル数を比較すると中国が最も少なく、日本は中国に次いで少なくなっている。多いほうではハンガリー、オランダ、英国の順となっている。

 日本のメダル数の目標や予測については、次のような報道がされていた。「日本オリンピック委員会(JOC)はリオ五輪を「金メダル獲得数で世界3位」という目標を掲げる2020年東京大会に向けたステップにしたい考えで、前回ロンドン大会の倍の金14個を含め、30個以上のメダル獲得を目標として掲げています。期せずして、米国のデータ専門会社、グレースノートが6日に発表した各国のメダル予想でも、日本は金メダル14個と算出されました。メダル総数では38個と、過去最多だったロンドン大会と並んでいます。同社が予測するところでは、日本の金メダルの内訳で最も多いのが体操競技で4つ。続いて柔道とレスリングがともに3個ずつ、競泳で2つ、フェンシングとバドミントンで各1個とのこと」(日経web版特集、2016.7.9)。

 目標からすれば金メダル数はやや下回り、メダル総数では大きく上回る結果だったといえよう。

 過去のオリンピックにおける各国メダル数については以下の図録を参照されたい。これらは大会終了時の結果なので下表の最新時点でのデータと異なっている場合がある。

前回ロンドン大会(図録3983z
前々回北京大会(図録3984
3回前アテネ大会(図録3985

リオまでの夏季五輪金メダル数の推移(日本の長期推移は図録3980参照)

国名 金メダル数 対前回増減
2016
リオ
2012
ロンドン
2008
北京
2004
アテネ
2016
リオ
2012
ロンドン
2008
北京
1 米国 46 46 36 34 0 10 2
2 英国 27 29 19 9 -2 10 10
3 中国 26 38 51 32 -12 -13 19
4 ロシア 19 22 23 28 -3 -1 -5
5 ドイツ 17 18 16 14 -1 2 2
6 日本 12 7 9 16 5 -2 -7
7 フランス 10 11 7 11 -1 4 -4
8 韓国 9 13 12 9 -4 1 3
9 イタリア 8 8 8 10 0 0 -2
ハンガリー 8 8 3 8 0 5 -5
オーストラリア 8 7 14 17 1 -7 -3
オランダ 8 6 7 4 2 -1 3
13 ブラジル 7 3 3 5 4 0 -2
スペイン 7 3 5 3 4 -2 2
15 ケニヤ 6 2 6 1 4 -4 5
ジャマイカ 6 4 6 2 2 -2 4
17 キューバ 5 5 2 8 0 3 -6
クロアチア 5 3 0 1 2 3 -1
(資料)ロンドン以前は国際オリンピック委員会(IOC)サイト(2016.8.22)

 以下に日本以外の各国別のメダル数についてコメントする(主として毎日新聞2016年8月23日による)。

 前回ロンドン大会で24個(その後の取り消しなどで現在のIOCサイトでは22個と記録されている。以下カッコ内以外は五輪最終日実績)の金メダルを獲得したロシアは、開幕直前に国主導のドーピング違反が発覚し、8個(IOCサイトでは6個)を占めた陸上競技の選手がほぼ全面的に出場停止となった。このためもあってロシアの金メダル数は19個に止まり、メダル総数ではロンドン大会に比べて26個の減少となった。

 その間隙を突いてメダル数を大きく増やしたのが米国と英国である。

 金メダル数首位は前回同様米国である。メダル総数は、やはり首位であるとともに、自国開催であり、ソ連がボイコットした1984年ロサンゼルス大会の174個に次いで多い121個だった。男子の55個に対して女子が61個と目立っており、競泳で38人のメダリストのうち25人が初出場だったことなど初出場選手の活躍が目立った。米国オリンピック委員会(USOC)によるスポーツ支援、選手強化の結果と見られる。

 英国の金メダルは自国開催だったロンドン大会より2個減ったが、むしろ、中国を上回って世界2位だった点が注目された。メダル総数も前回の65個を上回った。「英国オリンピック委員会と総括記者会見に臨んだ「UKスポーツ」のリズ・ニコル最高経営責任者(CEO)は「地元開催のロンドン五輪ではなく、リオデジャネイロ五輪でメダルを増やしたことは素晴らしいことだ」と誇らしげに語った。好調な英国チームを支えているのが、1997年に設立された公的機関のUKスポーツだ。国営宝くじの収益による助成金を活用し、有望種目へ重点的に強化費を配分する成果主義も取り入れながら、長期的な強化を図ってきた。(中略)UKスポーツは今春、2020年東京五輪に向けた強化計画を各競技団体に提出させた。ニコルCEOは「私たちの活動はくじの購入者らによって支えられている。メダルを取った選手には社会貢献をしてもらい、若者の興味を引き出して強化につなげたい」と話した」。

 中国は金メダル26個と00年シドニー五輪以来で最少となり、人口規模で大きく劣る英国を下回る3位となった想定外の結果に、「挙国体制で選手の技術の半分は国のもの」と評されているだけに、国民と選手団のショックは大きかった。「明暗が分かれたのがお家芸だ。卓球、飛び込み、重量挙げはこれまで通りの強さを発揮し、飛び込みは8種目中7種目で金を獲得した。一方で、体操男女とバドミントン女子は金メダルゼロ。射撃と競泳は金1個と大幅に後退した」。

 開催国ブラジルは金メダル7個、メダル総数19個はともに過去最多となり、地の利を生かした格好となった。国技ともいえるサッカーとバレーでは、女子は両方メダルなしで誤算だったが、日程の最終局面で、サッカー男子がドイツをPK戦の結果劇的に下して初の金メダルを獲得、またバレーボール男子も金と合わせて溜飲を下げる結果となった。

 金メダルを獲得したのは58カ国と個人参加選手団であり、図の順位で掲げると以下である。米国、英国、中国、ロシア、ドイツ、日本、フランス、韓国、イタリア、オーストラリア、オランダ、ハンガリー、ブラジル、スペイン、ケニア、ジャマイカ、クロアチア、キューバ、ニュージーランド、カナダ、ウズベキスタン、カザフスタン、コロンビア、スイス、イラン、ギリシャ、アルゼンチン、デンマーク、スウェーデン、南アフリカ、ウクライナ、セルビア、ポーランド、北朝鮮、タイ、ベルギー、スロバキア、ジョージア、アゼルバイジャン、ベラルーシ、トルコ、アルメニア、チェコ、エチオピア、スロベニア、インドネシア、ルーマニア、ベトナム、バーレーン、台湾、個人参加、コートジボワール、バハマ、フィジー、タジキスタン、ヨルダン、プエルトリコ、シンガポール、コソボ

(2016年8月7日収録、8日以降毎日更新、8月13日フィジー国民の興奮ぶり、8月22日・23日更新)


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