オリンピック北京大会における各国のメダル獲得数をグラフにした。

 日本は金メダル数は9個、メダル総数25個であった。日本選手団のメダル目標は金10、総数30であるが、目標達成はかなわなかった。

 開催国である中国の金メダル数はトップ51個と前回アテネ五輪の第2位32個を大きく上回った(図録3985参照))。

金メダル数の推移
  2008
北京
2004
アテネ
増減
中国 51 32 19
米国 36 35 1
ロシア 23 27 -4
英国 19 9 10
ドイツ 16 14 2
オーストラリア 14 17 -3
韓国 13 9 4
日本 9 16 -7
イタリア 8 10 -2
フランス 7 11 -4
ウクライナ 7 9 -2
オランダ 7 4 3

 金メダル数7個以上の12カ国について、前回アテネからの増減を見ると、中国が19個増と開催国ならではの急増を実現しており、これに次回の開催国である英国が10個増と中国に次いで増加数が多い。韓国も4個増と増加が目立っている。日本は7個減と最大の減少幅となっている。

 中国の金メダル量産の要因として劉国家体育総局長は「伝統的に強い体操、飛び込みなどに加え、アーチェリー、セーリングなどでも金メダルが取れたことを指摘。「海外から38人のコーチが中国選手団に加わったことも競争力アップにつながった」とも語り、指導体制の国際化も躍進の一因との見方を示した。」(毎日新聞2008.8.25)

 金メダル2位の米国は「競泳男子のマイケル・フェルプスが8冠を達成し、男子バスケットも2大会ぶりの金メダルを手にしたが、お家芸の陸上で苦戦した。経済成長の波に乗るロシアも、手堅く金メダル23個。政府が北京五輪へ向けて総額120億ルーブル(約500億円)の予算をつぎ込んできた成果が出た。...次回五輪を開催する英国も、国が積極的に支援しており、金メダル19個で4位につける躍進。日本を上回る13個の金メダルを獲得した韓国の成長ぶりも目を引き、金メダル16個のドイツ、同14個のオーストラリアも安定した成績を残した。」(同上)

 日中韓の東アジア3カ国の金メダル合計は74個であり、世界計302個の24.5%となっている。

 次ぎに日本の金メダル数が多いか少ないかを人口比で評価してみよう。

 各国の金メダル数については、ある意味では、人口の少ない国であればより価値が高いし、逆に人口の多い国であれば金メダル数も多くて当然といえる。参考のために、人口調整金メダル数を同時に示した。これは、もしその国が日本と同じ人口であったなら、何個の金メダルに相当するかという数を試算したものである。日本の人口の半分の国であれば金メダル数を2倍にし、3倍の人口の国であれば金メダル数を3分の1にしてある。

 例えば、北京オリンピックにおいて、人口の少ないニュージーランドの金メダル3個は日本の人口規模でいえば92個に値している。つまり日本の10倍も金メダルを取っている勘定となる。

 特にジャマイカは人口267万人の小国にも関わらず、陸上競技において、ウサイン・ボルトが男子100m、200mで金メダルを獲得したほか、男子400mリレー、女子100m、200m、女子400m障害でも金を獲得し、合わせて6個となっており、日本人口であれば287個と人口調整金メダル数で世界一となっている。

 人口調整金メダル数で比較して日本の位置を探ると、図に掲げた29カ国の中で日本を下回っているのは、中国、エチオピア、ブラジルのみであり、先進国の中では最少である点が目立っている。金メダル数を競技スポーツの実力だとすると日本の実力はかなり劣っているといわざるを得ない。

 なお、各国の人口は図録1167参照。

 図に掲げた29カ国を掲げると、金メダル数の多い順に、中国、米国、ロシア、英国、ドイツ、オーストラリア、韓国、日本、イタリア、フランス、ウクライナ、オランダ、ジャマイカ、スペイン、ケニア、ベラルーシ、ルーマニア、エチオピア、カナダ、ポーランド、ハンガリー、ノルウェー、ブラジル、チェコ、スロバキア、ニュージーランド、グルジア、キューバ、カザフスタンである。

(2008年8月11日収録開始、8月25日収録、8月26日〜27日表・コメント追加、12月12日男子ハンマー投げ室伏選手繰り上がり銀による補正、2012年8月7日繰り上がり補正の再修正、メダル数原資料を東京新聞記事から最新公式データを踏まえたBBC Sportに変更)


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