(当図録の最新版は図録4363eであるので参照されたい。この図録は過去の保存版である。)

 東日本大震災の際の津波被害によって発生したがれき量(推計量)を沿岸市町村別に、北から南に並べた図を作成した。データは内閣府のHPに掲載された「災害廃棄物処理の進捗状況」による。

 東北3県のがれき推計量は、約2,247万トン(岩手県約449万トン、宮城県約1,570万トン、福島県約225万トン)であり、これは阪神・淡路大震災の1.6倍、全国の年間一般廃棄物総量の2分の1に相当する(東京新聞2011.6.25)。

 各県の沿岸市町村の仮置き場への搬入済み量は、岩手県では合計で約252万トン(がれき推計量の約56%)、宮城県では合計で約565万ト ン(がれき推計量の約36%)、福島県では合計で約61万トン(がれき推計量の約27%)である。一般廃棄物の処理は、本来、最終処分まで市町村の仕事だが、震災に伴う市町村行政機能の低下も考慮し、一部県が代行している。また処理費の総てを国が補助する。今後の処理については、放射能汚染の影響がある福島県の一部を除き、2012年の3月末までに総てのがれきを仮置き場に移す計画である(同上)。

 図の通り、市町村別には、がれき量が最も多かったのは石巻市の616万トンであり、東松島市の166万トン、気仙沼市の137万トン、仙台市の135万トンがこれに続いている。がれき量は、図録4363dで見た建設用地の浸水面積にほぼ比例している。

 7月12日現在で、がれきの仮置場への搬入済量の割合が15%以下と低いのは、福島県の福島第一原発周辺市町村である。


沿岸市町村の災害廃棄物処理の進捗状況
    がれき推計量
(千トン)
仮置場設置数 仮置場面積
(ha)
仮置場搬入済量
(千トン)
搬入済量の割合
(%)


洋野町* 20 1 3 20 100%
久慈市* 74 4 5 74 100%
野田村* 121 8 6 121 100%
普代村* 10 2 2 10 100%
田野畑村* 166 3 4 166 100%
岩泉町* 29 1 4 29 100%
宮古市* 860 11 26 443 52%
山田町 553 13 15 467 84%
大槌町* 276 17 27 145 53%
釜石市 762 11 19 203 27%
大船渡市 756 19 24 394 52%
陸前高田市 865 14 88 451 52%


気仙沼市 1,367 17 27.5 651 48%
南三陸町 645 24 17.4 250.6 39%
石巻市 6,163 24 100.8 1146 19%
女川町 444 5 6.1 155 35%
東松島市 1,657 6 71.8 460 28%
松島町* 20 4 3.8 12.3 62%
利府町* 5 4 1.4 3 60%
塩釜市* 251 3 5.1 74 29%
七ヶ浜町 333 1 4.2 230 69%
多賀城市 612 12 15 142 23%
仙台市 1,352 11 110 552 41%
名取市 526 4 12.3 480 91%
岩沼市 520 12 17.1 260 50%
亘理町* 1,267 4 41.8 590 70%
山元町 533 22 31.3 341 64%


新地町 167 8 11 48 29%
相馬市* 217 1 9.4 120 55%
南相馬市 640 8 45.4 183 29%
浪江町 147 0 0 0 0%
双葉町 60 0 0 0 0%
大熊町 37 0 0 0 0%
富岡町 49 0 0 0 0%
楢葉町 58 0 0 0 0%
広野町 25 1 0.4 1.4 6%
いわき市* 880 16 20 261 30%
(注)*は搬入済量からの推計(それ以外は衛星画像の浸水区域等からの推計)
(資料)環境省「沿岸市町村の災害廃棄物処理の進捗状況」(搬入済は2011年7月12日現在の県把握量)

(2011年6月23日収録、6月25日コメント追加、2012年3月5日更新、9月6日旧図録として保存)


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