日本経済の推移の最も基本的なグラフとして経済成長率の推移が掲げられることが多いが、上図はそれである。なお、ここで経済成長率とは、実質GDPの対前年度増減率のことであり、経済規模がどれだけ伸びたかをあらわしている(データ出所)。

 景気変動により毎年の変動は小さくないものの長期的な傾向としては、「高度成長期」から「安定成長期」、「低成長期」へと移り変わるにつれて経済成長率が段階的に低下してきた点が図を見れば一目瞭然である。

 2013年度の経済成長率は2.3%と最近では高い値となった。2012年度の経済成長率は0.7%である。08年度は世界金融危機の影響で下半期に大きく経済が落ち込んだ影響で、前年度の1.8%から一転して、-3.7%と戦後最大のマイナスとなった。09年度は景気回復の途上にあるがなお戦後2番目に大きなマイナスとなった。10年度は戦後はじめての2年次続く大きなマイナスからの回復となった。2010年度の成長率は2012年12月改訂で3.4%と1991年度以降最も高かったことが判明した。なお、東日本大震災は10年度末近くの3月11日に発生しており、10年度データには余り影響がなく11年度に影響があったと考えられる。

 暦年毎、及び近年の四半期別の経済成長率とその需要項目別寄与度は図録4420参照。

 経済成長率の変化が国民意識に及ぼす影響については図録2400参照のこと。

 なお、景気を対前年伸び率でなく、1次回帰線からの乖離幅で見た例を図録2780に掲げた。景気回復といっても回復の程度はそれほどでないことが分かるので、この見方の方が、実感に近いかも知れない。

 成長率の値はかなりの頻度で過去に遡って改訂される。例えば2011年12月の改訂(基準年次変更に伴う改訂)、及び2006年12月の通常改訂は以下のようにかなりの幅であった。直近の速報値を信じて確定的な論旨を立てると恥をかく事態になりかねないような状況である。

実質GDP成長率(2011年12月9日改定-基準年次2000→2005)
  改定値
(平成17
年基準)
改訂前
(平成12
年基準)
改定幅
1995年度 2.7 2.3 0.4
1996年度 2.7 2.9 -0.2
1997年度 0.1 0.0 0.1
1998年度 -1.5 -1.5 0.0
1999年度 0.5 0.7 -0.2
2000年度 2.0 2.6 -0.6
2001年度 -0.4 -0.8 0.4
2002年度 1.1 1.1 0.0
2003年度 2.3 2.1 0.2
2004年度 1.5 2.0 -0.5
2005年度 1.9 2.3 -0.4
2006年度 1.8 2.3 -0.5
2007年度 1.8 1.8 0.0
2008年度 -3.7 -4.1 0.4
2009年度 -2.1 -2.4 0.3
2010年度 3.1 2.4 0.7
(資料)内閣府

実質GDP成長率(2006年12月1日改定)
  改定値 改訂前 改定幅
1995年度 2.5 2.4 0.1
1996年度 2.9 2.8 0.1
1997年度 0.0 -0.1 0.1
1998年度 -1.5 -1.3 -0.2
1999年度 0.7 0.6 0.1
2000年度 2.6 2.8 -0.2
2001年度 -0.8 -0.8 0.0
2002年度 1.1 1.1 0.0
2003年度 2.1 2.3 -0.2
2004年度 2.0 1.7 0.3
2005年度 2.4 3.3 -0.9
(資料)内閣府

(2004年6月10日、9月22日、2005年5月18日、2006年8月14日更新、12月5日更新、2007年8月16日更新、2008年5月23日、8月13日、12月3日更新、2009年5月21日、9月11日、12月7日・8日更新、2010年5月20日、6月14日、8月16日、9月10日、11月15日、12月9日更新、2011年3月10日更新・%不変、5月19日、6月10日更新、8月16日更新・%不変、9月9日更新・%不変、11月14日、12月11日更新、2012年2月13日、3月8日、5月18日、8月13日、11月12日、12月10日更新、2013年2月14日更新(値変更なし)、3月8日更新(値変更なし)、5月16日、6月10日更新(値変更なし)、8月12日更新、9月9日更新(値変更なし)、11月15日更新(同)、12月9日更新、2014年2月17日更新、3月10日更新(値変更なし)、5月15日更新、6月9日・8月13日更新(値変更なし)、9月8日更新(値変更なし)、11月17日更新)



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