衆議院総選挙政党別獲得議席の推移
  2003年 2005年 2009年 2012年 2014年
小泉政権 郵政選挙 民主へ
政権交代
自民が
政権回復
アベノミ
クス解散
議席数計 政党計 480 480 480 480 475
自民党 237 296 119 294 291
民主党 177 113 308 57 73
その他 66 71 53 129 111
小選挙区 自民党 168 219 64 237 223
民主党 105 52 221 27 38
その他 27 29 15 36 34
比例代表 自民党 69 77 55 57 68
民主党 72 61 87 30 35
その他 39 42 38 93 77
(注)2014年の小選挙区自民党には選挙後の追加公認1名を含む
(資料)総務省自治行政局「衆議院議員総選挙結果調」など
   
1.2014年総選挙

 2014年12月14日投票の衆議院選挙は、アベノミクスなどこれまでの政権運営の信を問うとして安倍首相によって行われた衆議院の解散を受けて実施された。念のため解散などとも呼ばれ、総選挙実施の理由については政権の自己都合と批判された。選挙の争点がはっきりせず、野党が四分五裂で求心力をもたなかったため、、投票率は52.66%(小選挙区、確定)と過去最低となった。選挙結果は前回に続き自民党の圧勝となった。自民党の獲得議席数は小選挙区と比例を合わせ291議席(自民党追加公認1議席を含む)と前回の294議席から3議席減となったが、議員定数も今回480から475に削減されたので、議席占有率は、前回と同じ61.3%となった。小選挙区で自民党の得票率が前回より上がったのに、議席占有率は下がったのは、野党共闘が一定の成果を見たからとされる。自民党はむしろ比例票の伸びで議席を確保したといってよい(比例票の推移は図録5231参照)。

小選挙区の得票率と議席占有率(2014年)
  自民党 民主党 自民/民主
得票率 48.2% 22.5% 2.1倍
議席占有率 75.6% 12.9% 5.9倍

2.2012年総選挙

 2012年12月16日投票の衆議院選挙は「民主党ダメだし」が基調の結果となり、民主党は公示前230議席から57議席への惨敗、一方、自民党は118議席から294議席への圧勝となった。第3極への結集はならず多党乱立のなか、小選挙区制のロジックに従って自民党が圧勝という結果となったのである。圧勝した自民党の複数の幹部は自分たちに風が吹いたからというわけではないと正直にコメントしている。それにしてもグラフはかつてない議席数の激動を示しており、小選挙区制度の容赦ない効果をうかがわせている。

小選挙区の得票率と議席占有率(2012年)
  自民党 民主党 自民/民主
得票率 43.0% 22.8% 1.9倍
議席占有率 79.0% 9.0% 8.8倍

3.2009年総選挙

 2009年8月30日投票の衆議院選挙は「政権交代」がテーマとなり、民主党は公示前115議席から308議席への大躍進、自民党は300議席から119議席への大敗となった。この結果、自民党の議席占有率は24.8%とかつてない低い割合となった。

小選挙区の得票率と議席占有率(2009年)
  自民党 民主党 民主/自民
得票率 38.7% 47.4% 1.2倍
議席占有率 21.3% 73.7% 3.5倍

 民主党は小選挙区での得票率は5割以下であったが議席数では7割以上、また自民党は得票率4割近くを獲得するも議席は2割と、得票率の差以上に議席数の開きが出る小選挙区制の特徴が顕著に表れたといえる。

 2005年9月の郵政解散をうけた衆議院選挙で自民党は296議席を獲得し、議席占有率は61.7%にのぼり、マスコミは歴史的勝利と報じた。もっとも結党時には64.0%、池田勇人首相が所得倍増計画を打ち出していた頃の1960年の総選挙では63.4%と、これを上回っていた。

 自民党の衆議院の議席占有率がはじめて単独過半数の5割を下回ったのは、ロッキード選挙といわれた1960年の総選挙においてであった。

 93年には、宮沢内閣の不信任案可決後の解散・総選挙において羽田派や若手が大量離脱して新政党、新党さきがけなどを設立したため、自民党は惨敗し、占有率は43.6%と過去最低の水準にまで落ち込み、結党以来38年で、はじめての野党を経験するに至った。

 その後、1年もたたないうちに社会党、さきがけと連立し、政権復帰し、自民党は政権に止まり続けているが、その後、3回の選挙では、いずれも過半数割れとなっていた。

 1996年以降は小選挙区比例代表並立制に移行したが、その結果、2005年の総選挙では、大疑獄事件や社会運動の高まりが特段なかったにもかかわらず、郵政民営化についての国民の意向の変化が大きく影響して自民党圧勝となり、2009年の総選挙では、逆に、年金記録問題など官僚不信や3度にわたる選挙を経ない首相交替への批判などから一挙に自民党大敗となったことが図から明解である。

(2005年12月7日収録、2009年9月8日更新、2012年12月18日更新、2014年12月15日更新、12月18日政党別獲得議席数の表を追加)


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