巨大な収入を生むビジネスのひとつとしてミュージカルがある。図には大当たりしたミュージカルとその世界総収入を掲げた。

 1940年代に「南太平洋」や「オクラホマ!」などで最初のブームを告げた後、1980年代に「オペラ座の怪人(ファントム)」や「レ・ミゼラブル」といった大がかりの支出を伴う「メガ・ミュージカル」が発明され、現在の「新しいショー、新しい市場、そして旧ヒット再演」の盛り上がりに結びついているとされる(The Economist May 4th 2013)。

「ブロードウェイの金言では「それで暮らしていくことはできないが、大当たりを得ることはできる」という。ミュージカルはベンチャーキャピタルのように当たり外れが激しい。儲けられるのは10に1つであり、10に2つは総てを失うのである。しかし、大ヒットすればすさまじい(図参照)。「キャッツ」は初期投資の3,500%のリターンを稼ぎ出した。ロンドンで27年前に初演された「オペラ座の怪人」(アンドルー・ロイド・ウェバー作曲のミュージカル)は、世界全体で、どんな映画やテレビ・ショーを凌駕する56億ドルの総収入を稼ぎ出したのである。」(同)

 日本の映画興行収入は2011年に邦画が1000億円、洋画が800億円、合計1800億円であった(図録5666)。「オペラ座の怪人」はこれまで56億ドル、1ドル100円だと5600億円を稼ぎ出した。これは日本の映画興行収入全体の3年分以上に当たる。

 当図録で取り上げた大当たりミュージカルは、総収入の多い順にオペラ座の怪人、ライオン・キング、ウイケッド、キャッツ、レ・ミゼラブル、マンマ・ミア!、ミス・サイゴン、美女と野獣、ジャージー・ボーイズ、スターライト・エクスプレスである。

(2013年7月9日収録)


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