携帯電話(モバイルフォン)は世界中で普及率が急上昇しており、新しい文明の利器としての地位を確かなものにしている。図録にはITU(International Telecommunication Union)が調べた人口100人当たりの携帯電話契約台数とその推移を掲げた。モバイルフォン普及率の世界マップは図録6290

 2014年段階で最も普及率が高いのは香港であり、これにアラブ首長国連邦、シンガポール、ロシア、イタリア、マレーシアと続いている。1位の香港では普及率が100人当り239台と非常に多く、また香港を例外としても、これらの国では普及率が100人当り150台水準を超えている。個人用と仕事用を使い分け、さらに現場用とオフィス用などそれらを複数の用途で別々に使用している可能性が高い。仕事用が会社負担ならよいが、個人負担しているとすると家計に占める負担は非常に高くなると考えられる(図録6367で見た家計に占める通信費割合がマレーシアやロシアで高い点と関係ありそうである)。

 日本は図の国の中では21位であり、特段高くない部類に属するが、韓国、米国、カナダは日本を下回っている。

 1994年から10年ごとの変化を見ると、1994年段階では、スウェーデン、ノルウェイといった北欧諸国と米国、英国、カナダ等の普及率が世界に先んじていた。北欧諸国の普及率が最も高かった時期には雪や凍結でクルマが立ち往生しても連絡できるように自動車電話が普及していたためであると言われていた。

 その後、2004年にかけて、欧米先進国で普及率が100%に近づき、日本、香港、シンガポールといったアジア諸国も急速にキャッチアップした。

 近年では、2004年段階では、それほど普及率が高くなかったロシア、マレーシア、ベトナム、ブラジル、インドネシアといった途上国で急速に普及率を伸ばしている点が目立っている。2004年段階で100%に近づいた欧米先進国では、むしろ、近年は伸びが停滞している。

(日本の世帯普及率の推移は図録6350参照、中国の普及率推移は図録8200参照)

 対象国は、37カ国・地域であり、普及率の高い順に、香港、アラブ首長国連邦、シンガポール、ロシア、イタリア、マレーシア、ルクセンブルク、ベトナム、タイ、フィンランド、ブラジル、オーストラリア、台湾、チェコ、スウェーデン、インドネシア、デンマーク、英国、イスラエル、ドイツ、日本、ノルウェー、オランダ、韓国、ニュージーランド、フィリピン、スペイン、フランス、米国、中国、イラン、カナダ、メキシコ、バングラデシュ、インド、パキスタン、キューバとなっている。

(2005年3月7日収録、2006年11月20日2005年値更新、2015年10月6日更新)


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