高齢者が利用する交通手段についての国際比較調査の結果を掲げる(一般の外出手段のトリップ数構成は図録6370参照)。

 スウェーデン、ドイツ、日本では「マイカー運転」とともに「徒歩」を挙げる者が多くなっており、フランス(05年調査)では「徒歩」の方が多くなっている。もっとも、スウェーデン、フランス、ドイツと比べるとそれぞれの回答率はずっと低くなっており、日本の場合は高齢者の外出そのものが少ないのではないかと思われ、これ自体が問題である。

 米国の高齢者は「マイカー運転」による外出を4分の3以上の人があげており、その他の外出手段は3割台以下であるのと対照的に多い。自動車社会が徹底していると考えられる。米国人の太りすぎの原因の1つにもなっていると思われる(図録2240、図録6370参照)。

 韓国では「バス・路面電車」が76.2%と最も多いのが目立っている。

 なお「自転車」による外出をドイツと日本では約3割、スウェーデンでは4割近くの高齢者があげており、他国が1割以下であるのと対照的に多いのも目立っている。日本の場合はさらに「バイク・スクーター」も結構多い。

 日本の場合、高齢者が大きく増加しつつあるので、徒歩や自転車でもっと外出しやすい地域環境整備が急務であろう。

 なお、参考図として交通に関する地域の課題についての回答結果をかかげた。公共交通については米国で課題意識が高く(マイカー中心でよいとは思わない者もかなりいるということ)、高齢者にとっての交通機関の利用のしやすさでは韓国で特に課題意識が高い点が目立っている。

(2007年12月25日収録、12月28日参考図とそのコメント追加、2011年6月13日更新)


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