警察庁交通局「平成25年中の交通死亡事故の特徴及び道路交通法違反取締り状況について」(2014 年2月6日)より上図を掲載した。

 以下は同資料からの抜粋である。

 平成25年中の交通事故による死者数は、4,373人で13年連続の減少となり、交通事故発生件数及び負傷者数も9年連続で減少した。しかしながら、交通事故死者数の前年比減少率はわずかにとどまり、高齢者の死者数が平成13年以来12年ぶりに増加するなど、交通事故情勢は厳しい状況にある。死者数は、平成13年以降一貫して減少しているものの近年は減少幅が逓減し、死者数の指標となる致死率についても平成22年以来3年ぶりに増加に転じており、死者数が減りにくい状況となっている。死者数の減少が逓減している背景としては、「高齢者人口の増加」、「シートベルト、エアバッグ等の装着率の頭打ち」、「飲酒運転による交通事故の下げ止まり」を挙げることができる。

◎ 高齢者死者数が12年ぶりに増加、高齢者が占める割合過去最高

 死者数を年齢層別にみると、高齢者(65歳以上)(構成率52.7%)が最も多く、次いで50歳代(同9.6%)、40歳代(同9.0%)の順に多い。高齢者の死者数が平成13年以来12年ぶりに増加したほか、65〜74歳の高齢者の死者数が増加(前年比+76人、+9.8%)し、死者数のうち高齢者の死者数が占める割合は52.7%と過去最高となった。

 高齢者の死者数は、高齢者人口の増加などに伴って、昭和50年代前半から増加傾向を示し、平成5年には若者(16〜24歳)を上回り、年齢層別で最多の年齢層となった。その後、7年(3,241人)をピークに概ね横ばいで推移し、14年以降24年まで毎年減少していた。しかしながら、過去10年間の推移をみると、若者(平成15年の0.36倍)及び25〜29歳(同0.31倍)などに比較して、高齢者(同0.73倍)は、減少率が少ないことから、全体に占める高齢者の割合は年々増加し、15年に初めて4割を超え、25年は人口構成率24.1%(24年10月1日現在推計人口)の2倍を超える52.7%に至ったほか、死者数も再び増加に転じるなど、他の年齢層と比べて厳しい情勢にある。

◎ 人口10万人当たり死者数は高齢者が他の年齢層に比べて3.5倍

 人口10万人当たり死者数を年齢層別にみると、高齢者(7.48人)が最も多く、次いで若者(3.36人)、60〜64歳(3.33人)の順に多い。増減率を前年と比較すると30歳代(前年比−12.3%)が最大の減少幅であり、30歳代は3年連続して10万人当たり死者数が2人以下となっている。

◎ 歩行中死者が6年連続最多

 死者数を状態別にみると、歩行中(構成率36.2%)が最も多く、次いで自動車乗車中(同32.4%)となっており、両者で全体の3分の2以上を占めている。昭和50年以降は、自動車乗車中の死者数が状態別で最多であったが、自動車乗車中死者はシートベルト着用率の向上などにより、平成5年(4,835人)をピークに減少に転じ、その後は、ほぼ一貫して減少しており、歩行中死者数との差は年々縮小し、20年には歩行中死者が最多の状態となり、25年も継続している。

◎ 高齢者は歩行中の占める割合が約半数

 高齢者の死者数を状態別にみると、歩行中が半数近く(構成率48.5%)を占め、次いで自動車乗車中(同26.6%)、自転車乗用中(同16.4%)の順に多い。前年と比較すると、原付乗車中(前年比−24人、−14.8%)は減少したものの、その他の状態は増加しており、その中でも、自動車乗車中(同+22人、+3.7%)の増加幅が最も大きい。高齢者の歩行中の死者数は、昭和50年代前半から増加傾向を示した後、平成7年(1,659人)をピークに漸減傾向にあり、平成15年の0.74倍となっている。

(2006年5月17日収録、2011年6月3日更新、2013年2月28日更新、2014年2月27日更新)

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