花いばら故郷の路に似たるかな  蕪村

 バラ(薔薇)の原種は現在120種ほどあるが、中国・ヒマラヤ山系に多く、そこがバラの誕生地と考えられている。「中国のコウシンバラの四季咲き性、日本のノイバラによる多花性、そして日本のテリハノイバラのつる性が欧州のガリカ性やダマスク系と交雑され、現代バラが生まれ」たといわれる(長田武雄、東京新聞2007.4.29)。

 18世紀半ば頃、中国の四季咲きバラが欧州に渡った。1867年、四季咲き大輪系の「ラ・フランス」が誕生して、豊かな香りと優雅な雰囲気に特徴のあるオールド・ローズの時代が終わり、多彩なモダン・ローズ(現代バラ)の時代が幕を開け、世界各地に普及していった。

 2004年にはバイオテクノロジーで青いバラが出来た。バラには青い色素がないことから不可能の代名詞ともされていた青いバラをサントリーとオーストラリアの会社が開発に成功したのである。

 日本全国の主要なバラ園の株数(本数)と種数を北から南へ並べたグラフを作成した。

 日本最大のバラ園は岐阜県可児市の花フェスタ記念公園のバラ園であり、6万1千株、7千種を誇る。次に大きいのは、かのやばら園(鹿児島県)、花鳥渓谷(青森県)である。

花フェスタ記念公園のあらまし(東京新聞2009.6.7サンデー版)
 花フェスタ記念公園(80.7ha)は、1995年に開催された「花フェスタ'95ぎふ」の翌年、県営可児公園から解消し開園。2005年には愛知万博に合わせ、「花フェスタ2005ぎふ」が開かれ、全国から142万人を集めた。バラ園は、皇室や英王室ゆかりのバラはじめ14のテーマに分かれた「バラのテーマガーデン」、日米欧各国のバラが国別に展示されている「世界のバラ園」の大きく二つのゾーンに分かれる。写真の二つのバラ(「不可能」とされていたが県内の生産者が開発に成功した青いバラ「ブルーヘブン」、県農業技術センターで育成され、皇太子さまと雅子さまのご成婚を記念して1993年に命名された「ハイネス雅」)も園内で見られる。花の海に浮かぶ船をイメージした高さ45メートルの「花のタワー」や大温室「花の地球館」、「花のミュージアム」などの施設も備える。

全国の主要なバラ園
名称 場所 株数・本数
いわみざわ公園バラ園 北海道岩見沢市 280 22,000株
ちざきバラ園 北海道札幌市 400 4,000株
花鳥渓谷 青森県十和田市 1,000 50,000本
花巻温泉ローズ&ハーブガーデン 岩手県花巻市 450 6,000株
東沢バラ園 山形県村山市 750 20,000株
双松バラ園 山形県南陽市 340 6,000本
双葉バラ園 福島県双葉町 700 7,500株
白河バラ園 福島県白河市 200 5,000株
茨城県フラワーパーク 茨城県石岡市 500 30,000株
京成バラ園 千葉県八千代市 700 7,000株
谷津バラ園 千葉県習志野市 700 6,300株
神代植物公園 東京都調布市 270 5,100株
生田緑地内ばら苑 神奈川県川崎市 530 4,700株
河津バガテル公園 静岡県河津町 1,100 6,000本
島田市ばらの丘公園 静岡県島田市 350 8,700株
花フェスタ記念公園 岐阜県可児市 7,000 61,000株
ひらかたパーク 大阪市枚方市 600 4,000株
RSKバラ園 岡山県岡山市 300 15,000株
福山市ばら公園 広島県福山市 280 5,500株
よしうみバラ公園 愛媛県今治市 400 6,500株
はな阿蘇美 熊本県阿蘇市 400 6,000株
青島リゾートこどものくに 宮崎県宮崎市 250 5,000本
かのやばら園 鹿児島県鹿屋市 4,000 50,000株
(注)4000本・株以上の主な所。北から南へ並べた。
(資料)東京新聞(2007.4.29)大図解

(2007年5月1日収録、2009年6月8日花フェスタ記念公園のあらまし追加)


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