日本は、世界第6位の長さの海岸線延長をもち、また面積当たりの海岸線延長は世界第3位となっているなど海洋性国家、そして島国としての特徴を有している点については、図録9400でふれた。

 ここでは、どの都道府県が日本の中でも海洋性が高いかを調べるため、都道府県別の海岸線延長とその対面積比をグラフにした。

 海岸線延長の最も長い地域は、北海道であり、長崎県が続いている。第3位以下を5位まで掲げると、鹿児島、沖縄、愛媛となる。逆に、海岸線のない内陸県、海なし県が日本には、栃木、群馬、埼玉、山梨、長野、岐阜、滋賀、奈良と8県ある。ただし、滋賀は琵琶湖を抱えており、純粋な内陸県とは言い難いが。また、海岸線はあるが、最も短い県は、鳥取である。

 北海道は面積自体が大きいので、海岸線も長くなっているという側面がある。そこで、面積当たりの海岸線延長を調べてみると、海岸線が入り組んでおり、また離島部を多く抱える長崎が最も値が大きく、日本の中でも海洋性の最も高い県であるといえる。次には、1県まるごと島しょである沖縄が、長崎に次いでいる。この2県は特段に海洋性の高い地域であり、第3位以下を大きく引き離している。

 海洋性の高い第3の県は、全県が瀬戸内海に面した香川県であり、第4位は、島しょ部を多く抱える東京である。逆に、海洋性が低い県は、内陸県は当然であるが、海岸線を有していてもこの比率の最も低いのは、福島と山形である。

 グラフ全体の印象で目立っているのは、西日本ほど(下ほど)海洋性が高くなっている点である。かつて西日本の鮮魚消費量が多かったこと(図録7236参照)、また今でも釣り人が西日本で多く(図録7233参照)、プレジャーボートの所有が西日本で多く、軽自動車の普及比率が西日本で多い(図録7662参照)のも、こうした風土条件の差によるものである。

(2006年1月15日収録)


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